グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

6・28「コロナ危機と卒入学式」集会まとめ

2020-06-29 15:59:00 | 大阪ネット
昨日の6・28「コロナ危機と卒入学式」における大阪ネット黒田伊彦代表をのまとめを掲載します。

追記:一部事実関係に誤りがありましたで訂正しました。(7月30日14:33)

1 情報統制 思考停止 指示待ちのファシズムの萌芽状況-グローバル化とナショナリズム

ヒト・モノ・金が国境を越えて往来するグローバル化の中で、世界的に蔓延した新型コロナウィルスの感染の対応に、国家権力の専断的強化が策されてきた。安倍政権下では
 ①情報統制管理のため、個人は思考停止、判断停止が余儀なくさせられ、上(公権力)からの指示待ち状況が生まれた。
 ②三密回避や営業や経済活動の自粛要請に従わない者へ「自粛警察」と自称する国家的権威を背にして、投石や暴力的抑圧を加えるかつての関東大震災時の自警団的行為が横行した。

 これらの状況を憲法に緊急事態条項を加え、政府に立法権を与え、移動や集会、言論の自由を制限し、人権抑圧を合法化する憲法改正の突破口にしようとする策動も行われてきた。マイナンバーと結び付けた銀行口座の申請の義務化、アプリによるコロナ感染者との接触通知。これらは監視と密告のファアシズムを受け入れる心情の形成である。
 

2 緊急事態宣言が解除され、6月15日から学校は一定の制限の下、通学授業が再開され、日常性が戻りつつあるが、新しい日常性の創造へ

新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)により、学校教育現場で日常的に押し込められている意識が顕在化し、子どもや親たちの心を把えはじめている。それは新しい日常を切拓く力になる可能性を秘めている。

人の命より「君が代」を強制する公権力を撃つ!

①コロナウイルスは飛沫感染するため、口をあけて唱うことを避けねばならない。しかも三密(密閉・密集・密接)を避け、卒業式を短時間で終わらせる必要がある。「君が代」(国歌)斉唱を削除しよう。不要不急だとの意見が盛り上がった。府教委に問い合わせると「不可」だという。止むを得ずT高では教室に分散し、「君が代」を斉唱したという。I特別支援学校は「君が代」を削除し、生徒の歌をハミングしたという。教職のみ斉唱した学校もある。

東京都教委も当初は「国歌斉唱を省略しても本年に限り不適切状況として扱わない」と通知しながら、直後に「国歌斉唱を行う方針に変更はない」と訂正した。(吉川衆議院議員の報告によれば、文科省も「君が代の吹奏は省略は困難」と答えていたとのこと)

入学式で大阪市教委は、CDで歌詞つき「君が代」を流させた。大阪府教委は「国歌については斉唱するもの」とした。命より国歌なのである。なぜこんな時にまで「君が代」斉唱なのか。生徒にも教師にも押し殺したような怒りが漂う。

②「君が代」は天皇の治世の永遠を願う歌である。「日本国の象徴たる天皇を敬愛することは、その実体たる日本国を敬愛することに通じるからである。」「国家を正しく愛することが国家に対する忠誠である。」とする1966年の中教審の「期待される人間像」の論理が貫かれている。国家への忠誠とは国家権力の命令に絶対服従、従わぬ者は「非国民」とする排除の論理でもある。   
戦時中教育勅語体制の中で、「君が代」と「天皇陛下」との声を聞けば、咄嗟に直立不動をしたように、国家への忠誠表明の身体化というべき感情と意志の奴隷化としての『教化』に他ならない。『天皇教』への拝跪である。今後も、オリ・パラ教育を口実に天皇奉迎の小旗振りに子どもたちを動員することに、地域住民と共に拒否の闘いが要請されている。
アメリカの連邦最高裁ラグラス判事が「教育とは『囚われの聴衆』にあてたガバメントスピーチGovernment Speechに対する政府が冠した美称である。」と述べたが、正に至言である。

「唄わない自由も尊重されるべき」との大阪高裁判決の再確認!

③それ故2009年の大阪高裁の確定判決を再確認するべきである。曰く「国歌がになってきた戦前からの歴史的役割に対する認識や歌詞の内容から、君が代に対し負のイデオロギーないし抵抗を持つ者が、その斉唱を強要されることを思想・信条の自由に対する侵害であると考えることには一理ある。とりわけ『唱う』という行為は個人にとって情感を伴わざるを得ない積極的身体的行為であるから、これを強制されることは、内心の自由に対する侵害になる危険性が高い。したがって君が代を斉唱しない自由も尊重されるべきである。」と判示している。

④大阪府の国旗国歌条例の違憲性を問う「戒告処分撤回合同訴訟」の上告を、最高裁は棄却した。
1976年の旭川学テ判決では「政党政治に下で多数決原理によってなされる国政上の意志決定はさまざまな政治的要因によって左右されるものであるから…教育内容に対する…国家的介入についてはできるだけ抑制的であることが要請される。」と断じている。大阪維新の会の多数決によってつくられた条例の違憲性は裁かれるべきなのだ。大阪府の国旗国歌条例撤回を!

国際規範で日本政府を糾弾!

⑤国連自由権委員会は「旗およびシンボルに対して敬意を払わないことも表現の自由である。」とし、また「公共の福祉というあいまいな概念で思想・良心・宗教の自由や意見・表現の自由を制約してはならない」としている。この自由権委員会に、今秋提訴する文書を整えている。
ILOとユネスコの「セアートCEART勧告」は、「消極的で、混乱をもたらさない不服従の行為に対する懲罰を避ける目的で教員団体との対話する機会を設けるように」との勧告を行っている。が日本は各教育委員会に和訳文書も渡していない。3月にセアートの委員会に意見具申をした。同委員会は2021年10月に結論を出したいので、早急に日本政府に見解を求めると回答されている。

3 服務規律違反から「踏絵」による思想弾圧への闘いへ

「日の丸・君が代」への起立斉唱は「慣例上の儀礼的所作」で皆がやっている事だから、やらないのが非常識だという服務規律であるとする論理は、処分が取り消されても再任用しない。「職務命令に従う」と意向確認書に書いても「信用できない」として再任用しないという事実のように、思想差別へエスカレートしてきた。憲法19条の「思想・良心の自由の保障は、公権力に内心を推知せしめない「沈黙の自由」の人権保障なのだ。

 個別案件の焦点をめぐって

 S さん…体調不良による不起立を罰する。即ち起立斉唱を強要することは、校長の職場における職員の健康管理の不履行であり、奴隷的苦役の強要という憲法違反行為といえる。

 Msさん…教育長通達は、「日本人の自覚の育成」を外国籍の生徒にも強要している。現代版皇民化教育・同化教育である。しかも入学手続説明会の時手渡す文書には「本名を名乗れる環境作りに努める。」とあり、真逆の方針が公にされている。この二重基準の矛盾の追及が必要である。

 U さん…「卒・入学式での君が代の起立斉唱の職務命令に従います。」との文言を削除させ、意向確認書が「思想差別」であることを明らかにしてきた。教員以外の公務員の再任用には意向確認書を取っていない。弁護士会の人権勧告の実践点検による意向確認書の撤廃から国旗国歌条例の撤廃へ。

 Mtさん…大阪市の人事委員会審議にむけて、処分決定過程の情報開示要求とセアートへの要請後スイスからの帰国時、政府の欧米からの帰国者はコロナ感染予防のため、2週間の自宅待機要請があるのに、校長の自宅研修承認を市教委は撤回させ、8日間の欠勤扱いとし、給料の払い戻しをさせた件の糾弾の闘い。

 O さん…障がい児の介助のため、不起立で着席するのは「合理的配慮」の行為である。連続3回の職務命令違反は免職との警告書を撤回させる。

4 新しい意識変化を運動へ

コロナ危機による学校閉鎖の3か月余の中で、子ども・保護者・社会も、学校をめぐる意識が変化してきている。この意識変化に依拠し、運動をつくり出し、具現化していくべきである。

①子ども自身が学校へ行って教育を受けることを、義務や強制と捉えていたことから、権利としてとらえるようになった。学習の権利保障のため、学力世界一のフィンランドの1学級20人定員のように、少人数学級の実現のため、教員の増員や施設増設・統廃合阻止も課題となる。

②学校における教育が、ペーパーテストで点数化される学力の習得だけでなく、「友達と話したい、遊びたい」という子どもたちの声があるように、人間同士の接触、集団の教育力で培われる人格力への期待が広まり深まっている。

全国学力テストや中三生のチャレンジテストは、今年度は中止になったが、廃止させ差別と選別の競争の市場原理を学校から追い出そう。

③オンラインによる学習は、その条件が整えられる家庭環境によって学力格差が助長されている。それを解消し、広く教育の機会均等の保障の原則の実現が、新しい課題となってきている。対面授業を重視し、教師の多忙な長時間労働をしなくてもよいようにし、文科省が自ら提唱している「対話的で主体的な深い学び」の、アクティブラーニングが行える条件づくりをさせることが必要である。

④これらの諸課題について、7月24日の第10回「日の丸・君が代問題等全国学習・交流会-コロナ危機で明らかになった教育の大分岐ICT・オンラインでええのん?-今こそ子どもと向き合う学校を!!-」の講演とパネルディスカッションで、その解決のための運動化の方策を明らかにしようではありせんか。













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ー遠藤比呂通弁護士講演録頒布のお知らせー

2020-06-27 13:32:00 | グループZAZA活動報告
ー遠藤比呂通弁護士講演録頒布のお知らせー

2019グループZAZA連続講座『今、国家とは何かを問う』遠藤比呂通弁護士講演録が完成しました!

新たに遠藤比呂通弁護士ご自身により加筆修正いただきましたので、講演を聴かれた方はもちろん、お聴きになっていない方にもお勧めできる素晴らしい講演録であると自負しております。1冊¥500でお分けしております。ご購入を希望される方は、下記集会等で販売しますが、また郵送でもお届けします。

◆購入方法◆
①集会にて
・6月28日(日)13時半開場・14時開会 エルおおさか6階大会議室
「コロナ危機と卒入学式」
「君が代・日の丸」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク集会

・7月24日(金・休)10時開場・10時15分開会 エルおおさか南館5階南ホール
「コロナ危機で明らかになった教育の大分岐今こそ子どもと向き合う学校を!」
第10回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会

②郵送にて
お申し込みは、「遠藤比呂通弁護士講演録希望」と表題(タイトル)に記載の上、住所・名前・冊数を明記し
当ブログのコメントにお寄せください。(コメントは非公開扱いとさせていただきます)

・4冊以上お求めの場合は郵送料・振込料は当方で負担させていただきます。
・3冊以下の場合は、郵送料(¥200)・振込料(¥152)は申し込み者にご負担願いますのでご了承ください。

郵送でお届けする際、振込用紙を同封させていただきます。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ーたたかいの輪を繋いでいくためにー

2020-06-27 13:23:00 | 当該から
ーたたかいの輪を繋いでいくためにー

もう3年前のことになります。私たち大阪の「君が代」不起立裁判闘争当該の「グループZAZA」が主催して静岡の森正孝さんたちが制作された映画『語られなかった戦争・侵略・中国の大地は忘れない』の上映会を開催したのは。歴史を知るためのとても意義深い映画でした。

その森正孝さんが主宰しておられるDemo-ReseTV民主主義研究所のYouTube動画に、今回縁あってグループZAZAの増田俊道さんと私が参加させていただきました。なぜ、私たちが呼ばれたかというと、森さんは大阪の維新政治に強い危惧感を抱いておられたためです。大阪でどんなことが起こっているか、実際に聞きたいということでした。

市民運動、労働運動でもそ雨でしょうが、問題の在り処についてより多くの市民に伝えるには、現代では動画制作は必須と考えていますが、私にはその技術がありありません。渡りに船というわけではありませんが、増田さんは、コロナ禍の大阪の学校の様子、そして「君が代」不起立のこと、私はもっぱら大阪のチャレンジテストの問題を大いに語らせていただきました。

チャレンジテストの問題は、全国はおろか大阪の人にもまだまだ知られていません。本来は私たち自身が動画を作るのが一番いいかもしれませんが、そこは今後目指すこととして、ここは、たたかいのループが次々につながることを期待し、デモリサラジオの一連の動画をぜひ多くの人に観ていただきたいと思います。そしてできれば拡散してください。私たちはもっともっと繋がらなければならないし、もっともっと繋がれると思っています。どうぞよろしくお願いします。

◆デモリサラジオ#6(21:55)
「大阪の学校教育の現状と大阪維新の今後の狙い」

◆デモリサラジオ#9(23:40)
「どうなる大阪 吉村知事の真の狙いPart1」
https://youtu.be/_mAx3Qergk4 

◆デモリサラジオ#10(21:09)
「どうなる大阪 吉村知事の真の狙いPart2
    〜生徒を分断するチャレンジテストとは〜」
https://youtu.be/wDJk25pwyjA

◆デモリサラジオ#11(17:16)
「どうなる大阪 吉村知事の真の狙いPart3
  〜大阪都もカジノもあかんやろ〜」
https://youtu.be/IQB_pwnzj3o 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャレンジテストあって教育なし

2020-06-24 22:32:00 | 大阪の教育

大阪の公教育にとって極めて深刻な問題です。お読みいただければうれしいです。


(全国学力テストと大阪のチャレンジテスト)

2007年、第1次安倍政権下で復活した全国学力・学習状況調査(以下、全国学力テスト)により、「学力」はテストの点数に収斂して捉えられ、翌年2008年当時大阪府知事であった橋下徹氏が全国学力テストの市町村別成績を公表したことにより、さらに競争に拍車がかかった。民主党政権下では悉皆調査から抽出に変わったが、第2次安倍政権下の2013年には再び悉皆調査となった。


本来は行政調査であるはずの全国学力テストが、まるで点数競争合戦の様相を帯びるようになった背景には、安倍自民党政権と大阪維新の会の施策があった。


2015年大阪維新の会は学力テスト結果を高校入試への使用を決定したが、さすがに文部科学省の待ったがかかった。1年限定の実施の後、大阪府の首長が主導する形で始まったのが大阪府中学生統一テスト「チャレンジテスト」である。最初から、本来教員(中学)が評価権を持つ内申(調査書)に行政が介入する目的で制度化されたわけである。


表向きには学力向上が挙げられているが、真の目的は、統一テストの点数により中学を格付けし、5段階絶対評価の配分率を事実上決定すると言う、他には例を見ないものである。当然のことながら、地域の経済格差がそのまま中学の格付けに表れる。


本年、コロナ禍の影響により、実施以来初めて中3チャレンジテストが中止となった。それなら、他の都道府県と同じく中学(教員)に評価権が戻ったかと言うと、何と大阪府教育委員会は、首長に忖度してか、何が何でも中学の格付けを行うようである。なんと1年以上前の中2チャレンジテストを利用して各中学ごとの内申(調査書)5段階の配分率を決定すると、先日の619大阪府教育委員会で決定した。


(はじめに)

大阪府教育委員会が、なぜ「チャレンジテスト」を実施するのか?今回のことでよくわかった。結局、生徒を利用し中学をランク付けし、入試選抜においてより点数の取れる生徒を合格させるためである。こうやって公立高校復権を図り公私の競争をより激化させるためであろう。


(代替手段)

619日府教育委員会が決定した、今年度中3チャレンジテスト中止に伴う「調査書評定の確認方法」に納得できない。いや納得できないと言うより、ここには府教育委員会が生徒をどのように捉えているかが明確に見て取れる。言葉は悪いが、学校をランク付けするためのモルモットだ。


(「確認」は欺瞞)

まず、明確にさせておこう!「確認方法」とあるが欺瞞である。大阪の中学教員なら誰でもわかっていることだが、これは「確認」などではない、事実上の教育委員会からの「指示・強制」である。


どういうことかというと、「中2チャレンジテスト(5教科)の結果と府全体の評定平均により各校の 『評定平均の目安』を求め」とあるが、これは誰が計算しても数字(データ)として出てくる。例えば、A中学は3.45B中学は4.32というように。それに±0.5加えたものを「評定平均の範囲」とすると。これも数字として出て来る。問題は最後のところだ。「府教育委員会は、各中学校の調査書評定の平均値が「評定平均の範囲」に収まっていることを確認する。」とある。


(はじめに「評定平均の範囲」ありき)

これでは、まるで各中学各教科担当の先生が絶対評価で個々人の生徒に評定をつけ、その平均値が、上記で算出した「評定平均の範囲」の収まっているかを「確認」するかのように読めるが、実際にそうしている中学はおそらく皆無であろう。なぜならその方法では、上手く「評定平均の範囲」に収まるまで何度も調整することが必要だからである。


では、実際はどのように3年生の評定はつくのか。最初から「評定平均の範囲」に収まるよう、先生たちが個々人の生徒の評定をつけるわけである。


今回の提案にあたって、資料としてあがっているのは、《 2チャレンジテストの結果を活用することの検証 》のみである。そこには「過去3年間のデータを分析したところ、中2チャレンジテストの結果から算出した中3の「評定平均の目安」±0.5 を各校の「評定平均の範囲」とした場合、98.4%の学校が範囲内におさまることがわかった。」とある。つまりデータとして中3チャレンジテストを実施した場合にかなり近い数字が得られると言うことだ。データ的にである。


(データではなく生身の生徒を見よ)

しかし、データ的に対応できる数字が得られた云々を言う前に、当事者である中学生、そして中学校に了承を得たのか、ということが重要である。しかしその点については一言も説明はない。1年以上前に実施した、しかもその時には中3チャレンジテストの「評定平均の目安」利用することなど、当然のことながら一切書かれていない。そもそも現行のチャレンジテスト制度において、中12と中3チャレンジテストは明らかに性格が違う。中2チャレンジテストはたった1回のテストの点数により、学校(先生)がつけた個人の評定を修正すると言うものだ。これは多方面からの批判により2019年度で見直しが決まった。この個人戦と言われる中2チャレンジテストで評価を下げられた生徒もいる。生徒が受けたテスト結果(データ)を当初に説明した目的外使用するなら、当然当事者である生徒の了解が必要である。


(契約として成立しないはず)

今回のことは喩えて言うなら、契約を交わすにあたって事故があり当初予定していた契約は不成立となった。それならば1年前に交わした同じような別契約があるからそれをもって契約成立とみなそうと言うものである。契約の前提も中身も全く無視である。こんな非常識が通るわけがない。


(生徒はモルモット?!)

これは、府教育委員会が、テストとはいえ実際の教育において、子どもを主体的には捉えていないことの表れである。言葉は過ぎるかもしれないが、府教育委員会は、入試に際して学校(教員)のつける「評定」は信用できないとし、生徒を利用して学校のランク付を行い、それに合わせて5段階の評定の配分率を各校ごとに決定したものである。ある人はこう言った、学校(教員)がつける評定が信用できないからと言ってかりにも生徒を利用するとは何事だ、と。


(データが大事なら・・)

府教育委員会の理屈に合わせれば、それなら中3チャレンジテストなど、最初から実施しなくてよいことになる。データ的に過去のテストで対応できると言うなら。


(府教育委員会の姿勢に疑問)

長々と書いてきたが、こう言った、生身の生徒の学力や姿を見ようともせず終始データだけで生徒の未来がかかっている高校入試の内申を学校をランク付けすることによって調整しようとする府教育委員会の姿勢を問題にしたいわけである。


(チャレンジテストは廃止あるのみ)

今回のことで、チャレンジテスト制度は、府教育委員会が生徒の学力向上を掲げながら、その実、学校のランク付けにこそ目的であることがよくわかった。このような制度は廃止しかない。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6.28大阪ネット集会「コロナ危機と卒入学式」のご案内

2020-06-18 13:37:00 | 大阪ネット
すっかり連絡が遅くなり申し訳ありません。

もちろん、今年もやります!大阪ネットまとめ集会

当初は5月に開催する予定でしたが、コロナ禍のため、例年より1ヶ月遅れの実施となりました。まだまだコロナ感染の心配が消えたわけではありませんが、ご参加いただければうれしいです。

   🌺6・28大阪ネット集会のご案内🌺

大阪ネット集会「コロナ危機と卒入学式」
 日時:6月28日(日)14時~
 会場:エルおおさか本館6階:大会議室

・本年のコロナ禍における大阪での卒業式・入学式の状況

・メイン講演:東京から根津公子さんをお迎えして
「『日の丸・君が代』の刷り込みをやめさせるまで私たちは」
(20年3月高裁逆転勝訴に至るまで)

・現場からの報告
 
・今後の闘いにむけて

 根津さんは、94年の最初の処分以来、2009年に至るまで、「日の丸・君が代」や教育内容にかかわっての重なる減給・停職等の処分を受ける中でも、生徒・保護者や市民とともに教員としての良心・信念を貫いて闘ってこられました16年最高裁での07年停職処分取消しに続いて、今年の控訴審判決では09年停職処分取消しの逆転勝訴を勝ち取られました。この間の総括的お話をたっぷりお聞きし、大阪での今後の闘いにも活かしたいと思います。皆様のご参加をよろしくお願いいたします。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする