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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

教育にとって一番大切なものは何か?~「河原井・根津『君が代』処分取り消し訴訟」が結審

2015-03-27 11:16:39 | レイバーネット

教育にとって一番大切なものは何か?~「河原井・根津『君が代』処分取り消し訴訟」が結審

                 佐々木有美

 

 教育にとって一番大切なものは何か、そんなことを考えさせられた結審だった。3月26日、河原井・根津「君が代」処分取り消し訴訟(2007年度事件分)は控訴審の結審を迎えた。一審判決は、根津公子さんの停職6ヶ月は是認されたが、河原井純子さんの停職3ヶ月は取り消し。ただし損害賠償は棄却された。満杯の傍聴席の前で二人の意見陳述が行われた。根津さんは一審判決で、1994年の「日の丸」降ろし事件を、処分適法の一つの根拠とされた。「学校の起立と秩序」を害したというわけだ。彼女は陳述で、東京都の人事委員会審理での同僚・保護者の証言を紹介しながら、「学校の起立と秩序」を害したのは実は校長であったことを立証した。

 当時の石川中学では、広島への修学旅行や平和教育が行われていて、生徒は「日の丸」についても歴史の事実をもとに自分で判断していたという。約束をやぶって「日の丸」を揚げた校長に生徒たちは猛烈に反発し、根津さんに降ろすように頼んだ。根津さんは「私が『日の丸』を降ろしたのは、『日の丸』に反対だからではありませんでした。教育委員会の『指導』に従うことを最優先し目の前のいる生徒たちは犠牲にする、そのような校長の行為を看過したら、石川中の民主主義、生徒を大事にする学校が壊れると思ったからです。子どもたちの声を聴き、教職員みんなが真剣に考え、議論した結果に基づいて教育に当たるという、『石川中学校の起立と秩序』を守るためでした」と述べた。

 河原井さんは、最初に勤務した学校の校長の発言を紹介した。「私は職務命令は出しません。学校に教育に職務命令はなじまない。論議して論議してお互いに結論をみつけていきましょう」と言った校長は、「教育の自由」を排して、ひとつの価値観を命令で強行し教え子や我が子を戦場に送ってしまった過去を反省していたという。「『教育の自由』は、『教育活動の命』です。『子供たちや青年たち教員たちの命』です。・・・『教育の自由』を奪うことは全ての命を抹殺することです。決して許すことはできません。」と河原井さんは語った。

 二人の陳述からは、教育の場で「議論」や「自由」や「民主主義」がいかに大切なものであるかがよくわかる。そしてその対極にあるのが「日の丸」「君が代」の強制であることも。東京で強制が始まって12年。職員会議の採決は禁止され、学校から議論がなくなった。奪われたものの大きさを考える。

※控訴審判決は5月28日(木)午後2時半から824号法廷。

 

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「田中さんの尊厳を尊重して」~都教委の「不起立」事情聴取に抗議

2015-03-23 18:40:36 | レイバーネット

「田中さんの尊厳を尊重して」~都教委の「不起立」事情聴取に抗議

                          佐々木有美

    *写真=事情聴取で都教委に呼ばれた田中さん

 このおだやかさと屈しない精神はどこから来るのだろう。連続「君が代」不起立の田中聡史さんと会うたびに思うことだ。都教委は3月23日午前9時半から、19日の卒業式に不起立をした田中さん(都立板橋特別支援学校教員)に対して都庁で「事情聴取」を行った(「事情聴取」は処分前提の手続き)。9時頃には、「君が代」解雇をさせない会、全国ネット(準)、被処分者の会などの元教員、市民が20名ほど集まり、都教委への抗議と田中さんへの激励を開始した。



 支援者たちは都教委人事課で、「事情聴取」と処分の中止を要請しようとした。待たされたあげく出てきた職員は「担当者がいないので対応できない」の一辺倒。それでも対応を求めるとやっと主任管理主事が現れた(写真右)。「事情聴取も処分も人権侵害だ」「都のやり方は異常だ。都民の声を受け止めてほしい」「最高裁判決では減給以上の処分をしてはならないことになっている。(田中さんは減給処分を4回続けて受けている)。司法を尊重して」などの声が相次いだ。



 事情聴取に使われる別室(写真上)の前でも、支援者たちは管理主事に「事情聴取はやめて」「田中さんの尊厳を尊重して」「聴取は公開してほしい」など、9時半間際まで要請。時間になり入室する田中さんを激励して、部屋の前で待機した。職員も3人、ドアの前を固くガード。10時16分、いつものように穏やかな表情で田中さんが出てきた。部屋のカギはまたすぐかけられた。この後、校長の「事情聴取」が行われたもようだ。

 「事情聴取」は前述のとおり密室で行われる。管理主事、記録係など都教委側が3人。それに校長と本人だ。経験者に聞いたところ、氏名、所属、不起立したかどうか、校長の「起立」を命じる職務命令があったかどうかなどが聴取されるという。警察の取調べにも似た事が、都庁の一角で行われているのだ。


  *写真=別室前で「事情聴取」を見守る支援者

 「思想・良心の自由」「教育の自由」を死語としたい都教委にとって、そして安倍政権にとっても、田中さんの不起立は喉に刺さった1本のトゲだ。その意味で田中さんの闘いは、この国の自由を守る最前線の闘いでもある。処分は今週の木曜日(3月26日)の都教委定例会にかけられ決定されることになる。抗議・要請先は以下のとおり。

●都教委総務部情報課(都民の声を聞く担当)電話03-5320-6733 FAX03-5388-1726
●人事部職員課服務係(処分を発令する担当)電話03-5320-6792

*動画準備中

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あまりにも恥知らずな中原パワハラ教育長④

2015-03-09 07:38:02 | 中原教育長下の大阪の教育

酷い!酷すぎる! ブラック企業が告発されて久しいが、人格無視の遣り方は負けず劣らずだ。中原教育長はかつてアメリカで弁護士をしていたそうだが、このパワハラぶりでは通用しなかったわけだ。しかし、日本だってもはや通用しない!

このシリーズ最後のIさんのレポートを掲載します。

Dさんの事例では、2013年11月中旬頃、突然教育長がDさんを呼び出し、小学校での英語教育のプランの作成状況を確認した際、教育長は目立った進捗がないことを不満に思い、「Dさんが仕事を進めることができないなら、もう辞めてもらいます。もうDさんは不要です。」と叱責しました。

また同月、関係者5人が同席する会議で、教育長が3時間にわたってDさんに対して「情熱がない」などの発言を繰り返しています。

さらに、2014年1月、教育長は、小学校1年生から6年生までの合計630コマの授業について、1コマ1コマの指導案を3月末までに作成するよう命じました。「できないのは情熱がないから」と発言。Dさんはプロジェクトチームメンバーに教育長の命令を諮ったところ、不可能との結論をだし、チームとして教育長に撤回を求めたが、それでも1週間毎の指導案の作成を命じられました。

 その後も、教育長はDさんを責め続け、Dさんへの教育長の詰問は1月にも2月にも2~3時間に及ぶことがありました。さらに、「仕事を外れてください。」「Dさんが仕事を続けるかどうか聴聞会を開きます。」などの発言が続きました。 Dさんは、退職にまで追い込まれました。

 第三者委員会は、「D氏に与えた精神的苦痛の大きさからしても,職場内の優位性を背景に業務の適正な範囲を超えて精神的苦痛を与える,いわゆるパワーハラスメントに該当する行為と言わざるをえない。」と断罪しました。
 

<大阪府教委職員Dさんへのヒアリング内容(調査報告書からの引用)>

■認定した事実

[前提事実]
 D氏は,教員として高校での英語教育に長らく携わってきたが,教育長の推薦によって職員として平成25年5月に採用され,教育長が直轄で進める小・中・高での英語教育改革のプロジェクトチームにリーダーとして参画した。教育長が進めようとしていた英語教育の改革の取り組みは,小学校への「フォニックス教育の導入」,高校への「TOEFL教育の導入」を中核とするものであった。しかし,教育委員会内でのプロジェクトチームの位置付けは明確でなく,チームの活動に対する予算措置については明確な形では存在せず,その都度高等学校課又は小中学校課にお伺いを立てて費用を捻出するという,不明確な状態であった。そして,チームは,D氏を含め7名であったが,D氏と同じく教育長の推薦により採用された外国人職員1名以外の他の5名(指導主事)はいずれも専従スタッフではなく,所属する部署も分かれ(組織として分かれていることにより勤務場所も別々であり,うち2名は大阪市中央区ではなく,大阪市住吉区我孫子の研修センターにおいて勤務していた。),かつ所属部署において他に多忙な業務を抱えていた。加えて,小学校で英語を教えた経験のある者はおらず,また,TOEFLを受けた経験があるのはD氏だけであったという事情から,マネージメントを含めチームとして機能するには様々な点で困難な状況があった。そうした状況の下で,D氏は,高校教員としての経験から,プロジェクトチーム内の職務分担としては,専ら自分の担当は高校の英語教育に関する事項であると認識し,GLHS(進学指導特色校)へのTOEFL・iBT教育の提案や高校入試での英語検定試験の成績を参考にした試験システムの変更等の課題に取り組んでいた。そして,小学校へのフォニックス教育の導入については,中学校でのフォッニクス教育の経験を有する外国人職員が担当したが,この取組みについては,教育長からは特に具体的なスケジュールを示しての指示はなく,その指示があったのは同年9月下旬頃のことであった。

(1)平成25年11月の発言
平成25年11月初旬から中旬頃,教育長は,D氏を呼び出し,小学生のフォニックス教育導入に関するプラン作成の進行状況を問いただした際,目立った進捗がないことを不満に思い,「Dさんが仕事を進めることができないのなら,もうやめてもらいます。そして己さんや庚さんに代わってもらいます。もうDさんは不必要です。」との趣旨のことを告げた。D氏は,教育長の物の言い方に極度に不快感を感じるとともに,教育長から指示されていた,高校の英語教育改革に関わる業務にも相当な時間を割いて携わっていたにもかかわらず,自分が不必要と言明されたことに大きなショックを受けた。これを契機に,D氏は,自らの進退について家族にも相談をするようになった。
また,同月の別の日に,関係者が5名同席する会議で,教育長は,3時間にわたってD氏に対し,「Dさんから小学校に関わる6か年の計画が出てこない。情熱がない。この改革を推し進める気がない。」という趣旨の発言をした。D氏は皆の前で罵倒されたと感じた。この時の教育長の発言は約3時間に及んだ。

(2)平成26年1月の発言(その1)
 平成26年1月7日,ほか1名同席の場で,教育長は,小学校1年生から6年生までの合計630コマの英語授業について,1コマ1コマそれぞれ何をするのか英語教育指導案を作成する旨,そしてそれを3月末日までに完成させる旨指示し,「とにかく早く630コマ作ってください。できないのは情熱がないからで,情熱があればできる。」という趣旨の発言をした。
 D氏がプロジェクトチームのメンバーに諮ったところ不可能との結論であった。そのため,チームの一員が教育長のところに行き撤回を求めたのであるが,それでも不可能と思われる1週間単位の指導案作成を指示された。結局,1週間の指導案作成についての作業は実施されずに終わっている。

(3)平成26年1月の発言(その2)
同年1月中旬から下旬のころ,関係者数人が同席する小学校の英語教育の成果指標に関する協議の場において,D氏が英語検定を成果指標に用いることは難しいと話したところ,教育長は激怒し,「誰がそう言っているんですか。」「プロジェクトチームの誰が言ってるんですか。すぐに名前を言ってください。」「Dさんが沈黙するということは,私という教育長を信頼していないってことですね。」と問い詰め,D氏が仕方なく辛さんであると答えると,今度は,「チームの人間の名前を言って,仲間を売るとはDさんはどういう人間なんですか。
 メンバーの若手を売るとはどういうことなんですか。本当は年上の壬さんあたりが文句言っているんでしょ。なのにDさんは,その年上の壬さんをかばい,年下の辛さんを売るなんてどういう感覚しているんですか。Dさんはフェアの感覚にも乏しい。」と発言した。教育長の発言は同趣旨の繰り返しで,2~3時間に及んだ。

(4)平成26年2月の発言
 同年2月18日,関係者数名が同席する協議の場において,提示された小学校の英語教育の計画案を見て,教育長は,学習者の英語力を測る指標として,英語検定5級を用いることをD氏に指示してきたにもかかわらず,児童英語検定ゴールドレベルを使用する内容となっていることに対して激怒し,「Dさんのやることは越権行為ですね。」「Dさんは,今は助けになるどころか邪魔になっているので,仕事を外れてください。」「教育監や教育次長さんと相談して,今後Dさんが仕事を続けるべきかどうかの聴聞委員会を開きます。」「その日程はまた知らせます。それまでは,今やっている仕事のルーティーン以外は,英語教育のことにはタッチしないでください。」と発言した。教育長の発言は約3時間に及び,同席者も萎縮し,助け船を出せる状況ではなかった。

翌日19日午前,教育長は,D氏を呼び出し,ほか1名同席のもと,委員会は開かないことになったと伝えた上で,その替わりとして,「大阪府における英語教育プログラムのゴールと,リーダーとしての責務」というテーマで,A4用紙5枚以上のレポートを翌日20日の正午までに提出するように指示した。D氏は,レポートの作成は,子供の反省文扱いに等しいと感じ,自分が職業人扱いされていないとの思いで屈辱を感じた。
D氏は,その時点でほぼ辞職することを決意し,上司に相談したところ,「とりあえずレポートを書き上げて提出し,それから先のことを考えたらよい。」と助言されたことから,レポートを作成し,20日正午までに,上司同席のもとに提出した。

 D氏が期限までにレポートを提出したところ,教育長は,夕刻,D氏を呼び出し,同席職員1名が同席する場で,「レポートに鑑文がないから失礼である。ですます調の文章でないから失礼である。反省のチャンスを与えているのに尊大で失礼である。自分がこれだけの時間を使ってDさんに反省のチャンスを与えているのにそれに対する感謝の言葉がないことが失礼であり,したがって行政官として失格である。訓練受けていない教員上がりはだから困る。」という趣旨の発言をし,さらに,プロジェクトリーダーとして責任を全うする責任感が文章から見えるように,また,リーダーとしての気概を表した文章を付け加えるように指示した。

 D氏は,レポートの修正をやり遂げ,教育長から,合格なので通常業務に戻るように指示されたが,心労が限界となって体調不良となり,修正したレポートを提出した日の翌々日から2日間連続して欠勤した。

(5) D氏は,実質的には直接の上司である教育長との上司・部下の関係が勤務を継続しうる信頼関係にはないと感じ,同年4月末日をもって退職した。

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大阪の恥 中原パワハラ教育長!

2015-03-08 23:42:08 | 大阪ネット
中原教育長!このままでは大阪の恥です、ただちに辞任をして下さい

〔第三者委員会、立川委員と職員4人へのパワハラを認定〕

 職員のAさんに対しては約40人の面前で、「人を刺しに来るときは、刺され返されることを考えてからやらないと」「そういう人が1匹いれば、同じようなものが何匹もいる」「先生によくいるんですよ、こういう人」と叱責。

またCさんには、「そんな説明では維新の議員は納得しないですよ」「プロレスで言えば、見えないところで凶器をもって攻撃しますよ」「精神構造の鑑定を受けないといけませんよ」。

Dさんに至っては、明らかな不可能な仕事を課し、反省文まで書かせたうえ、「Dさんは不必要です」「聴聞会を開きます」と発言、体調不良から退職にまで追い込んでいます。中原教育長は一部を否定し言い訳をしていますが、調査では多数の証言で発言が事実と認定されています(つまり中原教育長がうそを言っているということ)。

〔中原「教育改革」(=教育破壊)の矛盾と破綻の表れ〕
 またこれらは、A中学校での統一テストの年間複数回実施の是非、B高校での前・後期入試に起因する採点方法、C教員の相対・絶対評価についての是非、D中原教育長の売りの英語教育の実施、について中原教育長の強引なやり方との現場での矛盾・軋轢・破綻の中で引き起こされたものです。「君が代口元チェック」や教科書採択への維新の介入の手助けも含めて、この間の維新の教育破壊を先頭に立って進めてきたのが中原教育長です。このように権力を背景に反対意見を排除してきたわけです。人格の高潔性が求められ、独立性・中立性を保つべき教育委員会の事務方のトップの教育長としては全く失格です。

〔何ら反省をしていない中原教育長を擁護する知事・維新の会〕

 毎日新聞は、「ある職員は、『中原教育長は問題発覚後、威圧的な言動はなくなっていたが、最近、再び現れている。職員たちはこれからも反論できないだろう』「ある府立高校長は「認定されたパワハラは氷山の一角。中原教育長は辞めるべき」「事態の悪化を止められなかった府教委幹部も責任を感じてほしい」と語ったと報じています。しかし松井知事は「子供らへのパワハラではなく問題ない」として擁護。維新の会も野党の辞職勧告決議案に対して、議事運営委員会で抵抗、17日の議会最終日まで裁決を引き延ばしたうえ、うやむやに終わらせようとしています。断じて許されないことです。私たちは、中原辞任の請願署名(団体133、個人約3000筆)や知事への即時罷免の要求書を提出しています。今後も多くの市民や団体との共同の取り組みで、教育長辞任まで闘うことを宣言します。
       
「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
※次の府教委HPに報告書全文→http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/5181/00180630/k1.pdf







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あまりにも恥知らずな中原パワハラ教育長③

2015-03-08 20:14:48 | 2014.5.17集会

報告書を読むと、頭がくらくらして来ます。なにこれ?!まるでイジメそのものやん。恥ずかしすぎる!こんなんが教育長で子どものイジメがどうこう言われへんで!

 

大阪府議会では、中原教育長のパワハラ発言について辞職を要求する声が強まっていますが、中原教育長や松井知事は、いまだに続投の姿勢です。しかし、このようなパワハラ発言が許されてもいいのでしょうか。第三者委員会の調査報告書から中原教育長のパワハラを明らかにします。

Cさんの事例からは、中原教育長が自分の方針に疑問を呈する職員に対して人権侵害発言で押さえつけよつする姿勢が鮮明に出ています。第三者委員会も「人権侵害ともいうべき発言」「精神的攻撃という点でパワーハラスメントとして違法と評価しうる行為」と認定しています。この事実だけからでも中原教育長は辞任すべきです。

<大阪府教委職員Cさんへのヒアリング内容(調査報告書からの引用)>

【認定した事実】
(1)平成25年5月の発言(以下(1)の発言という。)
平成25年5月2日,関係部署総勢約20名が同席し,教育長に対し教職員の人事評価制度について各担当部署から懸案事項の説明(協議が主たる目的ではない。)を行う場において,教育長は,教職員の評価は相対評価であるべきであるとの考えのもと,絶対評価による運用の説明をしようとするC氏との間で,下記の趣旨のやりとりがなされた。



C氏 「相対評価については,職員は誰も適切であるとは思っていません。」
教育長 「職員は思っていないということだけど,ここにいる皆さんに聞いたんですか。」
C氏 「聞いていません。」
教育長 「今,笑ったでしょう。」
C氏 「笑っていません。」
教育長 「いいや笑った。失礼じゃないですか。そもそも皆さんに聞いていないなら何故わかるんですか。〇〇(C氏の役職)とはそんなに偉いんですか。〇〇(C氏の役職)が望んでいないといえば,皆が望んでいないと言うことになるんですか。そんなことを言う人と話はできませんよ。信用できない。信用できない人と,腹を割った話などできません。
話をつけましょう。」
(教育長は,C氏に部屋から出るよう指示し,2人で退出する。数分後戻る。)
説明の場に戻った後しばらく別のやりとりの後に,教育長 「(絶対評価について)そんな説明では,維新の議員は納得しないですよ。僕は,議会で質問があったら,僕は説明できないからと言うことで,全部C〇〇(役職)に振りますよ。C〇〇(C氏の役職),全部答えてくださいよ。」



【第三者委員会の評価】
「(絶対評価について)そんな説明では,維新の議員は納得しないですよ。僕は,議会で質問があったら,僕は説明できないからと言うことで,全部C〇〇(役職)に振りますよ。C〇〇(C氏の役職),全部答えてくださいよ。」との発言は,教育長の意に沿わない発言をすると議会において教育長が答弁をせずに当該部下にさせるかのような発言であり,部下の自由な意見表明を妨げる行為として不適切である。


【認定した事実】
(2)平成25年7月の発言(以下、(2)の発言という。)
平成25年7月17日,関係者7~8名が出席した会議で,府立高校校長の公募面接の場
面をビデオ録画することの是非について議論がなされた。教育長は,部下が面接した際に本来候補者として残すべき民間人を不合格としているのではないかとの疑念を払拭するために,教育長自身が全員と面接する代替手段として,面接の状況を録画し,教育長が確認できる方法を提案していたことに対して,C氏が録画する場合のリスク(応募者に対する説明及び承諾の取付け等)を説明したところ,教育長は,C氏に対して,「あなたは事なかれなんですよ。結局,もめごとにならないように,自分の出世を考えているんですよ。」と発言し,C氏が「そんなことはないです。」と否定したのに対し,さらに,「それが嘘なんですよ。出世のことを考えないわけないじゃないですか。じゃあ,明日から乙さんの部下の○○(役職を示す。)になってもいいんですか。そんな嘘をついているから信用されないんですよ。Cさんが本音で語らないのなら,僕もCさんにはそのように対応しますよ。のらりくらり言って,最後にバシャッと梯子を外しますよ。プロレスで言えば,『ノーノーノー』と言いながら,見えないところで凶器を持って攻撃しますよ。あらゆる手段を使�
$C$F$M!#!W$H$$$&<q;]$NH/8@$r$7$?!#

【第三者委員会の評価】
発言の内,「それが嘘なんですよ。出世のことを考えないわけないじゃないですか。じゃあ,明日から乙さんの部下の○○(役職を示す。)になってもいいんですか。」との発言は,全く出世を考えていないはずはないからC氏は嘘をついていると決めつけた上で,全く出世を考えていないというのなら降格してもいいのかと,降格を示唆する趣旨の発言と言わざるをえず,加えて,その後の「のらりくらり言って,最後にバシャッと梯子を外しますよ。プロレスで言えば,『ノーノーノー』と言いながら,見えないところで凶器を持って攻撃しますよ。あらゆる手段を使ってね。」との発言も,部下に対し,表向きは何事もないかのように振る舞いながら,最後に梯子を外したり,隠れて攻撃するという趣旨のものであって,事務局の最上位にある教育長の発言として極めて不適切な発言と言わねばならない。


【認定した事実】
(3)平成25年8月の発言(以下、(3)の発言という。)
平成25年8月28日,教員の評価制度及び勤勉手当制度の見直し等についての関係者約10名が出席した協議の場で,教育長が,現在の評価分布があまりにも上位評価に傾いており,下位評価者が殆どいないことについての問題意識の下に,協議参加者の何人かに対し,今の評価分布についてどのように考えているかを問いかけ,その上で,C氏に対し,「丙さんは,現場を見てきた印象で(今の評価分布では下位評価者の割合が)低すぎると言っている。丁さんは,あるべき比率は自分としてはわからないが低すぎると言っている。戊さんは,指導力不足教員の数から見て低すぎると言っている。でも,Cさんは現状が低いことについて根拠がないといっているにもかかわらず0.001%もありえると言っている。全く理解できませんね。むちゃくちゃじゃないですか。精神構造の鑑定を受けないといけませんよ。教委の幹部がこんなことではどうしようもないですよ。」との趣旨の発言をなし,その発言に対して,同席職員が,「精神構造の鑑定を受けないといけない」とは不適切ではないかと指摘したにもかかわらず,「どこがおかしいのか。」と言って発言を撤回しなかった。

【第三者委員会の評価】
「精神構造の鑑定」ないし「精神鑑定」なる言葉の意味は,精神疾患等により事理弁識能力がないおそれがある場合の専門家による診断・評価ということであり,教育長として誤解するはずのない基本的な事項である。したがって,教育長の「精神構造の鑑定を受けないといけませんよ。」との発言は,C氏に対して,上記の程度に深刻な精神の障害があるのではないかと告げていることに等しく,教育長の職責において極めて不適切な発言であるのみならず,C氏に対する人権侵害ともいうべき発言で,かつ,精神的攻撃という点でパワーハラスメントとして違法と評価しうる行為である。

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