※渡部さんからのメールを転載します。
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽ML」の渡部です。
「知事の辞任で都教委職員の声」(九つ)が載っている。
以下にその中からいくつかを紹介する。(他は見出しのみ)
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■タイミングに驚き
このタイミングでの辞任のニュースには驚いた。
夏に佐藤副知事を後退させたのは何だったのか。
7人目の参与にしても16日に就任したばかりだ。
最近は新しいアイデアも出ず、4期目の知事ブリの時、
興味のないテーマだと寝ていたらしいと聞く。
出馬理由について辞任記者会見で
「都民のためにもっと役立つ仕事をしようとしている」と発言したが、本当か。
尖閣問題は都政にしてみれば厄介なテーマ。
問題があることに気付かない裸の王様だった。
基金の使い道は政権交代後の政府が決めるべきと語ったが、
何に使うべきか方向性さえ示さず、
尖閣が国有化されたからといっても都政を放り出したと言わざるを得ない。
(出先部長)
■いつでも良かった? (略)
■前半はアピール (略)
■石原ファミリーは
(一部紹介)
辞任は都民にとってプラス。
国のために授業に取り組むことはあっても、
地域政策ができていないうえ、人事はお友達人事ばかりだったからだ。
特別秘書や参与といった石原ファミリーが都庁から完全に去るのか。
それとも何らかの形で影響力を残していくのか。注目している。
(出先部長)
■都議会も再編? (略)
■中庸得た都政に (略)
■招致活動の行方は
(一部紹介)
20年オリンピック・パラリンピックの招致活動はどうなるのか。
新知事次第だけに懸念もある。(本庁課長)
■指名は猪瀬氏だが
後継に猪瀬副知事が指名されたシナリオは十分予想できたが、
今までの流れからいって、自公が猪瀬氏を発てるとは思えない。
選挙では他に余程有力な候補がいない限り、猪瀬知事誕生は現実味を帯びてくる。
だが、パフォーマンスの人で既成政党や職員の信頼も決して高いとは言えない。
新知事次第では、政策形成や予算編成の過程で大きなあつれきが生じ、
都民生活に影響が及ぶ可能性もある。
だが、うまくいけば、都政が動き出すチャンス。
行政は石原都知事が嫌っていたコンティニュイティー(継続性)が大事だ。
我々役人が賢くなり、様々な政策を発信する努力が求められる。
(出先課長)
■イメージダウンに
4選直後から「遅くとも五輪開催都市が決まれば辞任」と割り切っていたので、
任期途中での辞任には驚かないが、
あれだけ五輪誘致で国を批判して
競技団体や経済界の支援を取り付けておきながら、
無責任に放り出した。
「震災復興の象徴」として五輪誘致する立候補都市の顔として、
海外からのイメージダウンは避けられない。
猪瀬知事誕生になり確率が高そうだが、仮にそうなれば、
これまで以上に副知事や局長の立ち位置は難しくなり、
結果として都庁マインドの低下は避けられない。
本来なすべきことのために自分の志を貫こうとすれば、
佐藤副知事更迭のような事態が繰り返されることが懸念される。
(本庁部長)
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以上から明らかなように、
石原辞任に対する批判は都庁内部からも多い。
石原は、<オリンピック招致><尖閣問題><築地市場問題>など
をぶち上げたあげく、いずれも中途半端なまま(むしろ問題を深刻化させ)
全く無責任にも逃げるように辞職したのである。
ところで、このメールの主要テーマの
「日の丸・君が代」強制について言えば、
「10・23通達」を出させ、大量処分を強行し、
「数年たったら全国がみんな真似する」とまで豪語した
石原が辞めたことは、私たちに有利に働くと思われる。
何と言ってもこの春の入学式でたった一人の
不起立者になった田中さんはその後も屈せず元気な一方、
石原は「格好悪い暴走老人」などとバカにされながら、
それに反論も出来ずに辞職したのである。
しかも石原はアジアを始め世界の世論からも叩かれつつあり、
彼の前途は五里霧中なのである。
内心「こんなはずじゃなかった」と思っていることだろう。
まさに「格好悪い暴走老人」であり、
彼がジタバタすればするほど悲喜劇的でさえある。
ワハハハハハ。
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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