昨日は福岡へ赴きロッド・エリスの講演会に参加。テンプル大学福岡校の講座にJALTが乗っかった企画である。テンプル大学は Distinguished Lecturer Seriesと銘打って優秀な研究者を呼び有益な講演会を行っている。
エリス博士の講演会に参加するのは実は4回目だ。最初の講演会のテーマが今日と同じくTBLTでテンプル大学福岡校の企画であった。今日はその続編といったところ。ちなみに、その他の講演では文法指導とコレクティブ・フィードバックがテーマであった。
今回のレクチャーの主な柱は、提唱者ごとのTBLTバリエーションの確認とTBLTへの批判論に対するレスポンスである。
エリス博士が取りあげた提唱者はロング、スキーハン、エリス博士ご自身の3名である。もちろん、TBLTの提唱者は他にもたくさんいる。逆に、TBLTに批判的な研究者としてシードハウス、シーン、スワンの3名が挙げられた。
前半はTBLTの概要と提唱者ごとのとらえ方の差についての講義。ロングが明示的な学習に懐疑的なのに対しエリス博士は比較的ソフト路線。TBLTだけにしがみつかないという姿勢はこの分野の研究者としては好感が持てる。
後半はTBLT批判論の検証。TBLTに反対の立場をとる研究者はより伝統的なPPPという学習プロセスを支持する。つまり、1)提示して、2)練習してから、3)表現を作出というわけだ。
TBLTへの批判的視点の多くは、広範囲の語彙や文法項目が本当にカバーできるかということである。対するレスポンスとして、1)TBLTをアウトプットのみを重視した教授法だととらえることが間違いであること、2)TBLTのバリエーションによってはかなり柔軟な対応が可能という点が挙げられた。
全体的には前回の講義ほどはインパクトを感じなかったが、これはむしろ当時の自分がいかに何も知らなかったかを示すものだろう。断片的になるが印象に残った言葉がいくつかあるので、近いうちにそれらについて考えをまとめたい。
とりあえず、今回はここまで。
エリス博士の講演会に参加するのは実は4回目だ。最初の講演会のテーマが今日と同じくTBLTでテンプル大学福岡校の企画であった。今日はその続編といったところ。ちなみに、その他の講演では文法指導とコレクティブ・フィードバックがテーマであった。
今回のレクチャーの主な柱は、提唱者ごとのTBLTバリエーションの確認とTBLTへの批判論に対するレスポンスである。
エリス博士が取りあげた提唱者はロング、スキーハン、エリス博士ご自身の3名である。もちろん、TBLTの提唱者は他にもたくさんいる。逆に、TBLTに批判的な研究者としてシードハウス、シーン、スワンの3名が挙げられた。
前半はTBLTの概要と提唱者ごとのとらえ方の差についての講義。ロングが明示的な学習に懐疑的なのに対しエリス博士は比較的ソフト路線。TBLTだけにしがみつかないという姿勢はこの分野の研究者としては好感が持てる。
後半はTBLT批判論の検証。TBLTに反対の立場をとる研究者はより伝統的なPPPという学習プロセスを支持する。つまり、1)提示して、2)練習してから、3)表現を作出というわけだ。
TBLTへの批判的視点の多くは、広範囲の語彙や文法項目が本当にカバーできるかということである。対するレスポンスとして、1)TBLTをアウトプットのみを重視した教授法だととらえることが間違いであること、2)TBLTのバリエーションによってはかなり柔軟な対応が可能という点が挙げられた。
全体的には前回の講義ほどはインパクトを感じなかったが、これはむしろ当時の自分がいかに何も知らなかったかを示すものだろう。断片的になるが印象に残った言葉がいくつかあるので、近いうちにそれらについて考えをまとめたい。
とりあえず、今回はここまで。