ディクトグロスという指導方法については、近年よく耳にするようになっている。簡単に言えば学習者がパッセージを聞きながらメモをとっておき、それをもとに元のパッセージを再構築するという活動である。
ディクトグロスはグラマー・ディクテーションとも呼ばれるとおり、学習者に文法力が要求される。学習者はメモしておいたキーワードを、文法力を駆使して適切につなげていくのだ。
ディクトグロスは活動自体の難易度が高めなので通常の授業では工夫が必要だ。易しめの素材を使ったり、パッセージを短くしたりするという手段がよくとられるようだ。
ただし、素材のレベルを下げるために練習させたい文法項目を省いては意味がない。また、パッセージを短くすると、どうしても無味乾燥なものになりがちだ。内容的につまらない素材では学習者が面白いと感じる活動はできそうにない。
・・・というわけで素材のレベルを下げずに、活動自体をもう少し噛み砕く方法はないかと考えていたところ、同僚のALTの持ってきた指導過程に可能性を感じた。
1) 最初にコンプリート・センテンスを創出することの有効性を説明。主語と動詞を省かないこと。そして、接続詞を使う場合には必ず複数の節を使うこと。
2) 次に、コンプリート・センテンスの概念がきちんと伝わっているか確認するために、いくつかの単語を板書してそれを使い自由に文を作らせる。このとき後で聞かせるパッセージから単語を選ぶのもよい。
3) 要領が伝わったら主活動。新出語彙を確認してから、パッセージを2回読み聞かせ。
4) ここでペアを組ませて2種のハンドアウトを配布。ペアは異なるハンドアウトを持つ。ハンドアウトには話の流れの順にパッセージの内容に関する質問があり、交互に英問英答してゆく。
5) この段階でコンプリート・センテンスを用いて答えさせるのがみそ。答えの中心となる情報は質問の下に予め添えられている。相手が答えられない場合、その中心情報を「ヒント」として単語だけで与えるのである。
6) ペアワークが終わったら各自で元の文を再生して書き留め、グループで比較。
どこでこの手法を学んだのか聞いたら、完全に自分のオリジナルでディクトグロスなど聞いたこともないとのこと。参りました、私の負けです。
ディクトグロスはグラマー・ディクテーションとも呼ばれるとおり、学習者に文法力が要求される。学習者はメモしておいたキーワードを、文法力を駆使して適切につなげていくのだ。
ディクトグロスは活動自体の難易度が高めなので通常の授業では工夫が必要だ。易しめの素材を使ったり、パッセージを短くしたりするという手段がよくとられるようだ。
ただし、素材のレベルを下げるために練習させたい文法項目を省いては意味がない。また、パッセージを短くすると、どうしても無味乾燥なものになりがちだ。内容的につまらない素材では学習者が面白いと感じる活動はできそうにない。
・・・というわけで素材のレベルを下げずに、活動自体をもう少し噛み砕く方法はないかと考えていたところ、同僚のALTの持ってきた指導過程に可能性を感じた。
1) 最初にコンプリート・センテンスを創出することの有効性を説明。主語と動詞を省かないこと。そして、接続詞を使う場合には必ず複数の節を使うこと。
2) 次に、コンプリート・センテンスの概念がきちんと伝わっているか確認するために、いくつかの単語を板書してそれを使い自由に文を作らせる。このとき後で聞かせるパッセージから単語を選ぶのもよい。
3) 要領が伝わったら主活動。新出語彙を確認してから、パッセージを2回読み聞かせ。
4) ここでペアを組ませて2種のハンドアウトを配布。ペアは異なるハンドアウトを持つ。ハンドアウトには話の流れの順にパッセージの内容に関する質問があり、交互に英問英答してゆく。
5) この段階でコンプリート・センテンスを用いて答えさせるのがみそ。答えの中心となる情報は質問の下に予め添えられている。相手が答えられない場合、その中心情報を「ヒント」として単語だけで与えるのである。
6) ペアワークが終わったら各自で元の文を再生して書き留め、グループで比較。
どこでこの手法を学んだのか聞いたら、完全に自分のオリジナルでディクトグロスなど聞いたこともないとのこと。参りました、私の負けです。