土曜日は九州大学芸術工学部より藤原惠洋先生をお招きし、PTA向けの講演をして頂いた。建築がご専門だが、その枠を越え人と人とのつながりや町作りまで広い学術範囲をカバーされる先生である。勤務校にナラティブ・アプローチを専門とする国語科の同僚がいて、その人との繋がりでご講演をお願いしたのだ。
初めてお会いした藤原先生は、いかにも人間力とバイタリティに満ちたご様子で、まさにオーラの固まりといった感じ。お話は多岐に渡ったが、自分が考えたことをいくつか。
一つ目、人を動かそうとするなら、直接それに向かう刺激を与えるのではなく、違った方向性の刺激を与えることにより、それに向かう力を与えるべし。
簡単に言えば、英語を勉強させたいから英語を教えるのではなく、英語を勉強せねばと思わせるような仕掛けを用意しておいて、その仕掛けに嵌ったと気づかれないように、自然とその方向へ向かわせるのが教育のあるべき姿であろうということ。
二つ目、志があれば山は動く。山が動かぬような志はそれとして認められるものではないということ。
思いがあれば何十通の手紙を書くことも厭うはずはない。それを為す思いこそが道を切り開く力である。自分のできる最大限を尽くさずして思いが叶わぬ現実を憂うことはないだろうか。人を羨む前に自分の努力不足を省みるべきではないのか。
三つ目、固定観念に縛られない発想力を育てることが必要。
「時計回り」が必ずしも一方向ではないこと(南半球では日時計は反対に回る!)、古い卵と新しい卵、必ずしも新しい卵を食べるという選択肢が正解とはいえないといったお話から。この件に関しては、先の花野先生のご講演やテストと授業における発問の違い、クリティカル・シンキングなど私が関心を持ついくつかの事項と関わりが深いので後日改めて考察したい。
四つ目、教育にはやはり待つことが肝要。そして、しっかり観ること。
私たちは、生徒が起こした行動とその結果で指導の有効性を判断することが多い。しかし、生徒は一見何もしていないようでも、じっくり考えていたり、次の大きな飛躍へ向けての準備をしていたりすることがある。それを待つ心の余裕が指導者側に必要だということを再認識した。もちろん、これは放任とは異なる。指導者はさりげなく仕掛けを仕組み、先に起こるはずの反応やその兆しを見守っていなければ指導ではない。
世話係ということで、いつもとは異なり詳細にメモをしたり十分に質問したりすることはできなかったが、それでも今の自分と照らし合わせて深く考えさせていただく素晴らしい機会となりました。
藤原先生、お忙しい中、わざわざ本校まで足をお運びいただきありがとうございました。
初めてお会いした藤原先生は、いかにも人間力とバイタリティに満ちたご様子で、まさにオーラの固まりといった感じ。お話は多岐に渡ったが、自分が考えたことをいくつか。
一つ目、人を動かそうとするなら、直接それに向かう刺激を与えるのではなく、違った方向性の刺激を与えることにより、それに向かう力を与えるべし。
簡単に言えば、英語を勉強させたいから英語を教えるのではなく、英語を勉強せねばと思わせるような仕掛けを用意しておいて、その仕掛けに嵌ったと気づかれないように、自然とその方向へ向かわせるのが教育のあるべき姿であろうということ。
二つ目、志があれば山は動く。山が動かぬような志はそれとして認められるものではないということ。
思いがあれば何十通の手紙を書くことも厭うはずはない。それを為す思いこそが道を切り開く力である。自分のできる最大限を尽くさずして思いが叶わぬ現実を憂うことはないだろうか。人を羨む前に自分の努力不足を省みるべきではないのか。
三つ目、固定観念に縛られない発想力を育てることが必要。
「時計回り」が必ずしも一方向ではないこと(南半球では日時計は反対に回る!)、古い卵と新しい卵、必ずしも新しい卵を食べるという選択肢が正解とはいえないといったお話から。この件に関しては、先の花野先生のご講演やテストと授業における発問の違い、クリティカル・シンキングなど私が関心を持ついくつかの事項と関わりが深いので後日改めて考察したい。
四つ目、教育にはやはり待つことが肝要。そして、しっかり観ること。
私たちは、生徒が起こした行動とその結果で指導の有効性を判断することが多い。しかし、生徒は一見何もしていないようでも、じっくり考えていたり、次の大きな飛躍へ向けての準備をしていたりすることがある。それを待つ心の余裕が指導者側に必要だということを再認識した。もちろん、これは放任とは異なる。指導者はさりげなく仕掛けを仕組み、先に起こるはずの反応やその兆しを見守っていなければ指導ではない。
世話係ということで、いつもとは異なり詳細にメモをしたり十分に質問したりすることはできなかったが、それでも今の自分と照らし合わせて深く考えさせていただく素晴らしい機会となりました。
藤原先生、お忙しい中、わざわざ本校まで足をお運びいただきありがとうございました。