国立大学二次試験の出願指導もほぼ終わり、二次過去問の添削三昧の日々。数が半端でないから、大変といえば大変だが、それでもこの時期の指導には独特の楽しさがある。
「生徒の伸びが日々実感できること」と言えば恰好いいが、実はそれ(だけ)ではない。最近の入試問題は結構読んで面白いのだ。
特に気に入っているのが東京医科歯科大学の問題。ここの大学には毎年志望者がいるわけではないので(いても私がいつも面倒を見るわけではないので)初めて見る英文ばかりである。しかも、試験問題としてはそこそこのボリュームがあって読み応えがある。
3本ほど読んだのだが、1つはイルカの仲間の「イッカク」の話。角にまつわる秘密がテーマだ。そして、放射性物質を使用した健康器具(食品!)の話。ほんの百年前にウランやラジウムを使った偽健康商品が出回っていたというのは驚きだ。と言うか、そのことが一般に広く知られてないという事実がすごい。
そして、なんと言っても私のお気に入りは、進化の枠組みからみた飲酒と栄養摂取の関係に関する仮説だ。The Drunken Monkey Hypothesisと名付けられたこの仮説は、なぜアルコール嗜好性が進化に好都合だったか、なぜそれが現在は問題になっているのかを説明している。
試験問題としての完成度はともかく、自分に馴染みのない知識が得られるのはとても楽しいことだ。少なくとも晩酌の言い訳として使えるネタは知っていて損はない。
「生徒の伸びが日々実感できること」と言えば恰好いいが、実はそれ(だけ)ではない。最近の入試問題は結構読んで面白いのだ。
特に気に入っているのが東京医科歯科大学の問題。ここの大学には毎年志望者がいるわけではないので(いても私がいつも面倒を見るわけではないので)初めて見る英文ばかりである。しかも、試験問題としてはそこそこのボリュームがあって読み応えがある。
3本ほど読んだのだが、1つはイルカの仲間の「イッカク」の話。角にまつわる秘密がテーマだ。そして、放射性物質を使用した健康器具(食品!)の話。ほんの百年前にウランやラジウムを使った偽健康商品が出回っていたというのは驚きだ。と言うか、そのことが一般に広く知られてないという事実がすごい。
そして、なんと言っても私のお気に入りは、進化の枠組みからみた飲酒と栄養摂取の関係に関する仮説だ。The Drunken Monkey Hypothesisと名付けられたこの仮説は、なぜアルコール嗜好性が進化に好都合だったか、なぜそれが現在は問題になっているのかを説明している。
試験問題としての完成度はともかく、自分に馴染みのない知識が得られるのはとても楽しいことだ。少なくとも晩酌の言い訳として使えるネタは知っていて損はない。