昨日は、隣町の高校へ久保野雅史先生のお話を聞きに赴く。なんでも、PTA主催の進学指導講演会ということで、基本は生徒を対象にPTAと近隣校の教員も参加といったところ。私の勤務校に案内は来なかったのだが、噂を聞きつけ呼ばれもしないのに押しかけたのだ。
久保野先生のお話もいつの間にか4回目で既知の内容も多かったものの、今回初めてうかがって(あるいは今まで私が聞き逃していて)、収穫となったことが四つある。
一つはクイズショーを行わせる1年生の活動。以前のエントリーでクイズ形式の語彙指導の可能性について触れたが、それを理想の形で行わせた実践である。
5人がチームとなり、それぞれのメンバーが「あるもの」に対するヒントを考えておく。難易度の高いヒントから徐々にレベルを下げ、相手チームがどの時点で答えられるか競うというもの。指導者はヒントが回答者に理解されているかで評価する。なんといっても、生徒にヒントを考えさせるというところがよい。
二つ目は、穴あき音読シートの工夫。品詞を揃えて穴を抜く手法を以前からよく紹介されているが、自分の中で新しい情報だったのは何も入らない穴を作っておくこと。たとえば、冠詞が不要なところに穴をあけておき、穴に何も入らないことを確認させることで冠詞の使い方に対する意識を高めるという手法である。
三つ目は、パラグラフの1文めだけを寄せ集めて、パッセージ全体の予想をさせるという手法。たしかにテキストタイプによって向き不向きがある活動なのでどの教材でも使えるわけではない。だが、TOEFLの裏技だというお話もあったので、逆にそこで探せば、適切な素材が見つかりそうだ。この活動はリーディングにおける推測能力を高めるよい練習になるだろう。
四つ目は、文法の穴埋め問題などに取り組むときに答えを書き入れる前に、文全体を音読してみようというもの。できあがった文全体を声に出してみることで学ぶべき文法事項が生きた言葉として定着する一助になりそう。もちろん、そのときに文意を考えながら読まなければならないことはいうまでもない。
久保野先生はお話の資料以外にも、ご自分で作成された定期テスト問題を配布された。最近、教員側の定期テストに対する誤った姿勢が、学校の成績と実力の乖離を生じさせる大きな原因になっていると感じる自分とすれば、定期テストに対するお考えもお話しいただければよかったなと思った次第である。
久保野先生のお話もいつの間にか4回目で既知の内容も多かったものの、今回初めてうかがって(あるいは今まで私が聞き逃していて)、収穫となったことが四つある。
一つはクイズショーを行わせる1年生の活動。以前のエントリーでクイズ形式の語彙指導の可能性について触れたが、それを理想の形で行わせた実践である。
5人がチームとなり、それぞれのメンバーが「あるもの」に対するヒントを考えておく。難易度の高いヒントから徐々にレベルを下げ、相手チームがどの時点で答えられるか競うというもの。指導者はヒントが回答者に理解されているかで評価する。なんといっても、生徒にヒントを考えさせるというところがよい。
二つ目は、穴あき音読シートの工夫。品詞を揃えて穴を抜く手法を以前からよく紹介されているが、自分の中で新しい情報だったのは何も入らない穴を作っておくこと。たとえば、冠詞が不要なところに穴をあけておき、穴に何も入らないことを確認させることで冠詞の使い方に対する意識を高めるという手法である。
三つ目は、パラグラフの1文めだけを寄せ集めて、パッセージ全体の予想をさせるという手法。たしかにテキストタイプによって向き不向きがある活動なのでどの教材でも使えるわけではない。だが、TOEFLの裏技だというお話もあったので、逆にそこで探せば、適切な素材が見つかりそうだ。この活動はリーディングにおける推測能力を高めるよい練習になるだろう。
四つ目は、文法の穴埋め問題などに取り組むときに答えを書き入れる前に、文全体を音読してみようというもの。できあがった文全体を声に出してみることで学ぶべき文法事項が生きた言葉として定着する一助になりそう。もちろん、そのときに文意を考えながら読まなければならないことはいうまでもない。
久保野先生はお話の資料以外にも、ご自分で作成された定期テスト問題を配布された。最近、教員側の定期テストに対する誤った姿勢が、学校の成績と実力の乖離を生じさせる大きな原因になっていると感じる自分とすれば、定期テストに対するお考えもお話しいただければよかったなと思った次第である。