私の二十代後半、肺結核を病んで10か月余近江サナトリアムで療養生活を送りました。
ここで、その頃のことを思い出しています。化学療法で毎日ストレプトマイシンとパスを大量に飲み、定期的に胃液の検査やX線検査をやっていました。思えば、何か牧歌的な治療法です。しかし、それで日本の結核はほとんど根絶されたのです。
サナトリウムの場所も山裾にあって前方は田んぼと琵琶湖からの内湖が広がっていました。いい場所でした。
この結核療養所を開いたのはアメリカから来た建築家としても有名な宣教師ウィリアム.メレル.ヴォーリズです。
今私がいるここもいいところです。立山を望む田んぼの中にあり、富山湾沿いの松林も見えます。この病院もすばらしい田園風景の中にありますが、その中で行われる医療はかつて私が経験した牧歌的ものとは全く異なっていて驚きの連続でした。この半世紀の時間の流れの大きさを身に沁みて感じています。
ここで、その頃のことを思い出しています。化学療法で毎日ストレプトマイシンとパスを大量に飲み、定期的に胃液の検査やX線検査をやっていました。思えば、何か牧歌的な治療法です。しかし、それで日本の結核はほとんど根絶されたのです。
サナトリウムの場所も山裾にあって前方は田んぼと琵琶湖からの内湖が広がっていました。いい場所でした。
この結核療養所を開いたのはアメリカから来た建築家としても有名な宣教師ウィリアム.メレル.ヴォーリズです。
今私がいるここもいいところです。立山を望む田んぼの中にあり、富山湾沿いの松林も見えます。この病院もすばらしい田園風景の中にありますが、その中で行われる医療はかつて私が経験した牧歌的ものとは全く異なっていて驚きの連続でした。この半世紀の時間の流れの大きさを身に沁みて感じています。