暗黒童話(乙一)



『読書』カテゴリの追加が進まないな。
で、たまに書くのはライトノベル、う~ん


左眼と共に記憶を失った私。
臓器提供により移植された眼、その眼が見せる見知らぬ光景。
それは、提供者が見てきた記憶だった。

それに導かれ、提供者が住んでいた町へと向かう私。

その町で出逢ったのは、死を引きずり続ける人々、死を観察する者、そして死から切り離された者達だった。

左目が最後に見た事件の真実とは・・・



乙一初の長編。文庫版で300ページオーバー。

記憶を無くし、自信が持てない主人公、
移植された他人の目の記憶、
随所に現れる「死」、
生きて「死」を記憶することの切なさ、
などなど、乙一ワールドを満喫出来る。更に犯人当ての面も。

ちなみに、グロい描写も全編を通しててんこ盛り。黒乙一も全開。

1回読めば犯人は解る、が、読みかえしても飽きない。
やはりテンポの良さ、切ない表現の巧さか。

・・・グロ描写も、なぜか丹念に読んでしまう。うーん・・・ 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )