不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Via di estinzione

2005-05-07 18:43:00 | Billy,Layla e Ciccino
5月5日の新聞記事で気になったもの。

イタリアの話ではなくオーストリアの話。
しかし、EU諸国繋がりということもあって、
いずれはイタリアに波及してくるのではという予感のある話。

「ピットブル消滅の方向へ。」

相次ぐ事故の影響で、
ピットブルの存在自体が問題視されるようになってきています。
はっきり言って、どうよ??と思う話なのですが。
だって、きっと人間が手を加えて「闘う」ワンコにしたのでしょう。
それをいまさら危険だからといって絶滅させようとは、身勝手な。
もちろん、被害にあった人の気持ちもわかりますが。
なんだか極論すぎる気もしないでもない・・・。

オーストリアでは新法が制定され、
この新法により
ピットブルをはじめとする
「危険とみなされる」犬種を飼っている人は
犬に「避妊手術」をすることが義務つけられるそうです。
つまりこれ以上増やさないために。
そして、同時に
繁殖、販売、購入、譲渡などの
一連の行為も一切禁止されるそうです。

この対象となる犬種は
ピットブル・テリア、アメリカン・ピットブル、
土佐犬、ブラジル産闘犬、アルゼンチン産闘犬。

「殺人マシン」とまで言われるようになってしまったピットブル。
確かにここのところ
イタリアでも事故が増えている気がします。
飼い主の心がけの問題なんですけどねぇ。
ワンコ自体を絶滅させるのではなく、
きちんとした形で飼育をさせる方向で
何とかならなかったのかしら?

どんなワンコだって、
噛み付く可能性はいくらでも秘めているのです。
ある意味、彼らの本能として備わっている行為なので仕方ない。
それをきちんと認識することから始めないと。

但し、小さい犬や他の犬種に比べると
ピットブルをはじめとする「闘う」犬種の攻撃は
徹底しているので、重症になるというのは確か。
だから表沙汰になり、
事故件数が特に多いような気がするのですが
他の犬種にだって似たような軽症の事故は結構あるはず。
そういうことには触れていないので
なんだか中途半端な法律だなぁという気がしないでもない。
それこそ、飼い主の免許制度とかを
導入すればいいと思うんですけどねぇ。
そんなんじゃ駄目なのでしょうか。

ロットワイヤーの事故もイタリアでは多いのですが
それはオーストリアでは「危険種」には含まれていないのですね。
逆に土佐犬が含まれているのはちょっと驚き。

で色々調べてみたら
日本でも土佐犬による被害って増えているようですね。

土佐犬の被害については
>LOVELY PET PARK
こちらを参照しました。

さて、国際的にこの先どういう流れができるのか。


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