不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Le Vibrazioni

2006-01-23 13:02:07 | 日記・エッセイ・コラム

朝から内臓がひっくり返りそうな目に遭った。
まだ寝ぼけ眼の状態の内臓が一気に目を覚ますような振動。
もちろんバスの振動。
イタリアは車社会とは言うものの
市街地の道路舗装はとても褒められたものではない。
アスファルト舗装の部分にも
時々マンホールの蓋が外れたのかと思わせるような
(でもマンホールの口でもなんでもない)大きな穴がぽっこり
ある日突然口を開いていたり。

問題のある箇所だけ舗装していくので、つぎはぎだらけで、
そのつぎはぎ部分がとんでもない段差になっていたり。
そしてローマには情緒漂うけれど、ちょっと厄介者扱いされている
サン・ピエトリーニという石畳が敷き詰められている。

とにかく滑らかに走行することがまず難しい道路舗装状況。
それに加えてイタリアのバスのサスペンションは
びっくりするほど悪い。
よって相乗効果で道路のでこぼこを全部受け止めて
ひとつ残らず確実に乗客に伝道してくれるのです。

すべての運転手さんがそうではないけれど、
今朝の運転手さんは特にひどかった。

運転が荒いというか、
朝奥さんと喧嘩でもしてきて
腹が立っているのかと疑いたくなるほどの
急発進、急停止、そして急加速。
よっていつも以上の勢いで
でこぼこの段差による振動が車内に伝わってきたわけです。

朝ご飯消化しきってからバスに乗らないと大変な目に遭いそう。
いつも思うけれど、
こういうバスに乗り込んでくる妊婦さんって大丈夫なのかな?