不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Santa Maria Maggiore in tramonto

2006-04-19 20:15:04 | まち歩き

Santa Maria Maggiore in tramonto
ローマに来たばかりの12月には
仕事が終わったらお外は真っ暗闇だったのに
日が伸びた!!
なんやかやと4ヶ月もローマに暮らしてしまいましたが
まだ訪れていない場所がたぁくさん。

毎日通りかかるのに
サンタ・マリア・マッジョーレ教会だって
いつも外観だけ見学。

朝はバスで通りかかるときに
この教会の鐘楼の時計が通勤時間の目安!

夕暮れ前の幻想的な空と街灯と教会のオベリスク。
イタリアはやっぱり絵になる。


Natale di Roma

2006-04-19 12:28:33 | うんちく・小ネタ

伝説ではローマは紀元前753421日に
狼に育てられた双子のかたわれロモロ(
Romolo)によって
設立されたと言われています。


もちろん歴史的な背景に基づくものというよりは
飽くまでも「伝説」。

ロムルスがローマを建国したといわれるころには
既にカンピドリオ周辺には
小さいながら集落ができていたのが確認されているのだから。

しかし、都市の成り立ちにはロマンも必要、ということで
わかっていてもこういう「神話・伝説」が
大事に受け継がれていくのです。

トロイ戦争の生き残りの末裔で狼に育てられた
双子のかたわれが建国なんて話は魅力的だものねぇ。
いずれにしても最近の発掘作業により、
パラティーノの丘からは紀元前
8世紀半ばころの
「建国」を確証するような遺跡も見つかっていているのです。
永遠の都・ローマにはこういうのもなくては
!

ロムルスはパラティーノに
レムルスはアヴェンティーノに建国を希望して喧嘩。
鳥占いで決着をつけようと思ったものの、収集がつかず、
結局ロムルスがレムルスを殺害して建国を達成。

キリスト教徒はこの逸話を旧約聖書の
「カインとアベル」の話と結びつけ、
またロムルスとレムルスの二人が生まれてまもなく
川に流されたことはモーゼに結び付けたりもしています。


聖書もローマ建国もこじつけだらけ。でもいいのだ。

たとえこじつけでも「伝説」でも
421日の「ローマ建国」のお祝いは、
古代ローマの放牧の女神(
Dea Pale)を敬い、
パリーリア(
Palilia)と呼ばれ
古くからローマに根付いているもの。


特にお休みではないけれど
市立の美術館などは無料開放の予定。