不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Controllo della caldaia

2007-10-05 10:21:21 | 日記・エッセイ・コラム

我が家は夏涼しく冬は暖かい理想的な家。
なので、夏はエアコンはおろか扇風機も必要ないし
(2007年暑い夏だったという気がするけれど
扇風機は一回しか稼動しませんでした。
もちろんエアコンなんてありません。)
冬も暖房は滅多につけずに過ごしてます。

イタリアの暖房システムは
いわゆる温水循環のパネルヒーター。
ガス給湯器一台で
日常で使う温水と暖房用の温水が賄われることがほとんど。

我が家はキッチンの片隅に
でかいガス給湯器がつけられていますが
日常的に使う温水の給湯器は
シャワールームに取り付けられている電気給湯器。
つまり暖房と給湯が別々なのです。
ガス湯沸かし器だと瞬間で温水になりますが
電気湯沸かし器だとお湯が溜まるまでに時間がかかるし
電気代も嵩むのが難点ですが
ガス給湯器で温水が供給できない造りになっているらしいのです。
まぁ賃貸だからそういわれれば納得するしかないので。

そんなわけで毎日の給湯は電気給湯器が行うので
このキッチンにあるガス給湯&暖房機は
純粋に我が家の暖房機能として使っています。
しかし、年に数回使うかどうかというくらいの稼働率なので
よく水が溜まったりしていざというときに動きません(泣)。

ガスを使うこともあり、一酸化炭素中毒になったり
変な爆発を起こしたりするといけないので
毎年きちんと定期点検が義務付けられています。
イタリアのどこの家庭も同じ。
我が家もちゃんと毎年定期点検はしていますが
二年に一回はその結果を市に報告しなくちゃいけません。
それを昨年私がすっかり忘れていたので
フィレンツェ市から怒られ
100,00ユーロの罰金請求が届きました。

それで、各家庭が行う定期検査ではなく
市が派遣する技術者がやってきて強制的に点検&罰金徴収。
2ヶ月前から約束を取り付けられていて
今朝若い技術者がやってきて
形相なでかい機械でなにやら色々チェックして
「問題なし。でも罰金はいただきます。」ということで。
でも彼がやっていたチェックは先月私が依頼した定期検査とまったく同じ。
まぁ、罰金徴収に来ただけなんですね、早い話が。
前もって郵便局から払い込んである罰金100,00ユーロの
領収証と書類を持って業務完了。作業時間30分。

今年もどれくらいお世話になるのか知らないけれど
我が家の暖房機は異常なしです。