不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Fuochi di San Giovanni

2008-06-25 00:10:05 | 日記・エッセイ・コラム

毎年恒例です。
6月24日、フィレンツェの守護聖人の日で
フィレンツェは祝日。

私は17時からのCalcio Storicoの観戦も考えていましたが、
あまりの暑さに断念。
観客席で熱中症になりそうで怖かったのだ。

で、万全を期して夜の花火に備えることに。

21:15に家を出てみると
もう橋の上にはかなりの人出。
サンタ・トリニタ橋まで出かけて場所探し。
まだこの時間だと日が落ちきっていないのでほの明るい。

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私が毎年この周辺で花火を見るのは
「ポンテ・ヴェッキオと花火」という構図が好きだから。
別に他に深い意味はないのですが。

まだまだ花火までには時間があるので
日中に太陽の光を浴びて熱を溜め込んで
熱せられた橋の欄干に身体を凭せかけて
文庫本を読んで暇つぶし。
近くでは立派な三脚を立てて準備する人がちらほら。
そういえば昨年も花火のときに「三脚ほしい」と思ったけれど
結局一年間三脚も買わずに済ませ
今年もまた三脚なしで花火を撮ろうとしている
自分の無謀さに気づきました。

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22時近くになるとそろそろ暗くなってきます。
ポンテヴェッキオの向こうの街灯が消灯されると花火開始。

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まず大輪の一発目でイタリア人大喜び。

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こういう小技はあまり好みではないらしい。

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ポンテヴェッキオと花火。
水面に映る様子もとてもきれい。

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今年も頑張ったフィオレンティーナに敬意を表する
Viola(紫)系の花火も結構たくさん上がりました。

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概してイタリア人は大輪の花火が好き。
フィレンツェの小さな空に
大きく広がる大輪の花火は確かにきれい。

終盤になると欄干に残り身体に伝わってくる熱と
川面を渡る涼やかな風が
フィレンツェの夏を感じさせます。

花火のせいなのか、こうした川風のせいなのか
小さい頃に首が痛くなるまで見上げた
田舎の花火の夜の香りをふと思い出したよ。