不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Consacrazione del nuovo santuario di Ise-Jingu

2013-10-02 16:20:12 | 日記・エッセイ・コラム
2013年10月2日、
20年に一度の遷宮の最も重要な行事
「遷御」が恙なく執り行われたそうです。
遷御とは新しい本殿に
ご神体である「八咫鏡」を移す儀式ですが、
この重要行事に至るまで
まず、新殿の材料となる
木材を切り出す山のお清めからはじまり
一つ一つの出来事について
事細かなお祓いと祈りの儀式が重ねられ、
8年に及ぶ準備を経てようやく。

私もまだまだ勉強不足なので、
分からないことだらけなのですが。
神様のお召し物「御装束」は525種1085点、
武具、馬具、楽器、文具などの
神様の調度品「神宝」は189種491点。
本殿をはじめとするすべての建造物とともに
こうした細かなものもすべて新調されて
新殿に移されるのだそうで、
そうしたすべてのモノは
代々受け継がれた職人の手によって
丁寧に作られているわけです。

天武天皇が思いつき
持統天皇の時代(690年)に
第一回の遷宮が執り行われてから本日まで
戦乱などの情勢不安の時代を除いて
1300年にも亘り続けられてきた行事。

この20年に一度の大事業、
2013年遷宮は570億がかかったと言われています。

この20年毎の建て替えを
費用の面から捉えて「無駄」という人もいるようですが、
実際には20年毎にすべてを刷新することで
その建造物の建築技術や、
装束、調度品の制作に関する伝統技術、
そして神道の精神性をも伝承するという
別の面からの合理性というか、理があるわけです。

20年のスパンで必ず
こうした技術を後世へ受け継いでいくことの重要性。
それは、その行事にかかる費用などというものだけで
計れるものではないのだと思います。

20年に一度の遷宮には永続性があるということ。
現代日本の都市部の過剰な移り変わりの早さには
その永続性が欠如しているから
比べることはできないと、私は思うんだけどね。