不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

I compiti

2013-10-20 14:11:37 | 日記・エッセイ・コラム
雨の日曜日。
思った以上に本気で降り続けた雨に
気持ちが萎えたお昼過ぎ、
ばたばたと急に実家が賑やかに。

私が日本に帰国してから初めて
甥っ子&姪っ子3人の訪問。

第一声は「犬どこ?猫どこ?」なんだけどね。

なんやかやで、
3人兄弟の真ん中
小学4年生の姪っ子の宿題を一緒にやることに。
算数ドリル。
漢字書き取り。
百人一首音読。
日記。

私は3+4や9+6で躓いて
算数が嫌いになったレベルなので、
算数だけは教えたくないのだけど、
子供にはそんなこと言っても通用しないみたいだし。
まずは算数から。
掛け算・割り算・足し算・引き算の混じった計算。
このレベルなら、間違えずに教えてあげられる(笑)。
文章問題を計算式に直して、計算して答えを出す。
懐かしいなぁ。
「120円のリンゴを3つ、150円のみかんを3つ買って
1000円で払ったら、おつりはいくら」みたいな。
1000-(120X3+150X3)となるわけだけど、
そんな難しいの習ってないというので
1000-120X3-150X3で納得してもらった。

続いて百人一首音読。
古語をどこまできちんと
小学4年生で教えてくれるのか分からないけど、
和歌や俳句にあるリズムを掴めてないようで、
ひらがなの羅列の意味が分からず、ちゃんと読めない。
そのリズムを教えてあげたら、
なんとなく分かったみたいだけど。

漢字書き取り。
ドリルの例文をそのまま書き写すのだけど、
どの例文も一行ずつの練習。
「さわったときの感覚」という例文があったのだけど、
漢字書き取りなのに、ひらがなが多くて、
一行のうちに肝心の「感覚」は
一回しか書かない、みたいな。
だったら「感覚」だけひたすら書いた方が
覚えるんじゃないか?
日本の小問を繰り返す学習法が悪いとはいわないけれど、
これって画一的にやっていいものと
悪いものがあるんじゃないのかと。

静岡県は全国学力テストの結果が悪くて
教育改革への取り組みが始まったばかりだけど、
実際、一緒にやってみて、
自分が4年生だった時は
もっと難しいこと勉強していた気がするのは
私の気のせいなんですかねぇ。

学校での教育システムが云々という前に、
本当はもっと家で
見てあげた方がいいのかなと思ったりね。
私が子供だった頃は
両親は忙しかったし、放任主義だったので、
誰に勉強を見てもらったというわけでもないけど、
子供って集中力が続かなかったり
やっぱり、小さなコツが分からないばっかりに
勉強自体嫌になっちゃったりしてるんだろうなって。
もってるものを発揮できないうちに
萎んじゃっている子が多いような気もする。
うちの姪っ子&甥っ子3人を見ているだけでも、そう思うもの。

計算式の解き方にしても
百人一首の読み方にしても
その場で答えが分かるだけじゃなくて
テストの時に応用ができる解き方や
ちょっとしたコツを教えてあげたら
きっと子供たちは吸収して伸びていくんじゃないかな。

姪っ子には
「いつもはパパ(わが弟)に教えてもらうけど、
パパは答えを教えてくれるの。
今日は答えだけじゃなくて、
やり方を教えてもらえて面白かった。」と言われた。

私がもっと近くにいたらいつでも教えてあげるのにね。