不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Luccicano le lucciole

2015-06-14 15:01:38 | 日記

ホタルの季節。
伊豆はまだまだ自然も多いし、
きれいな水辺も多いので
ホタル鑑賞も比較的簡単。
身近でホタルをみることができます。

そのわりにはホタルのこと、あまり知らないんですけどね。

土曜日に帰省していた友人とその子供たちと一緒に
天城ほたるまつりに。
ちなみに6月1日から7月7日まで開催中で
特別にイベントが行われる夜もありますが、
土曜日は特にイベントもなかったので、
そんなに混んでいないだろうと思ったんだけど、
結構な人出でした。

ホタルがよく飛ぶのは
風がなく蒸し暑い夜という記憶があって、
土曜日は一日中霧っぽく空気も淀んでいる感じだったので
なかなかいい条件じゃないかと踏んでおりました。

駐車場になっている天城ミュージアムはほぼ満車で、
駐車場から出会い橋まで向かう500メートルでも
かなりたくさんの見物客とすれ違ったし、
天城の高級老舗旅館に宿泊しているらしい浴衣姿の見物客も多く
出会い橋は欄干に人がたわわになっている感じ。

それでも男橋から女橋を渡り、
往復したら、それなりに隙間も見つけられて
子供たちの目線でも
たくさんのほたるを鑑賞できたみたい。

女橋のたもとにある「ほたる館」では
ほたるおばさんが分かりやすくホタルの生態などについて
説明してくれていて、
へぇぇなお話をたっぷり聞かせてもらいました。

世界には2000種を越えるほたるがいて
日本にはそのうちの約40種、
さらにそのうちの5種が夜に発光するタイプなんだとか。
中には昼行性で発光して気づかないタイプもいるそうで
特にキャベツについていて
知らずに殺傷してしまっているこたちもほたるの仲間だって。

ホタルの幼虫は側体の黄色い模様のところに
毒を有しているのだということも
なんとなく知っていたけど、はっきりわかりました。
で、
ホタルの幼虫を補食する肉食のヤマメやイワナは
人間がいただく時には腑をきれいにしなくてはならず
草食の鮎は腑を開けなくてもよいのだということも
初めて知りました。
川魚を絶対に食べない私には、初耳の情報だったのです。

日本ではほたる=水辺のイメージですが、
水棲のほたるの方が珍しいのだそうで。
そういわれれば、
イタリアでみた感動的に美しかったほたるの舞は
フィエゾレのその山奥の草むらの中だったわ。
いわれて初めて気づくこともたくさんあるのよね。

ゲンジボタルとヘイケボタルの発光の仕方の
違いも教えてもらったので、
次回みる時は見分けられるような気がします。

そして、日曜日の夕方。
広瀬神社の小川にほたるが舞い始めていると
市の広報放送があったので、
20時過ぎに出かけてみたら
規模は天城に到底及ばないものの
ふわりふわりと舞う姿が。
ゲンジボタルでした。

まだまだほたるの季節は続くので、
またどこかでほたるの舞をみられるかな。