不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Una gita con le amiche tra le preghiere ed i dolcini

2020-01-04 23:15:00 | 日記
フィレンツェから一時帰国している友人を訪ねて、県西部へ。
待ち合わせは袋井市の油山寺。
遠州三山のひとつで、
701年に行基大徳により開山されたお寺で
御本尊は薬師如来さま。




自然に抱かれる油山寺は目の霊山。

威厳ある山門は、
元掛川城の大手門を移築したもの。
無骨な雰囲気はそのせいか。

山門手前には弁天様。

山門左手にはお稲荷様。

重要文化財色々。

苔生した水盤に挿す光が美しい。

薬師如来と並んで祀られているのが
守護神である軍善坊大権現(天狗さま)。
樹齢1000年を超える霊木天狗杉の根に
死ぬまで自分の足で歩くことができるように足腰の守護をお祈り。

礼拝門。

礼拝門に見つけた十六大菩薩の装飾。
なんか可愛い。

宝生殿。
ご利益ありそうなパワーのある「め」。

宝生殿にある大念珠を繰って目の守護をお祈り。
死ぬまで自分の目で
美しいものを見続けられるように。
みなさんがカタカタ早めに引いているのに、
108個なのかしらと気になって
数えながらゆっくり繰る迷惑な人(笑)。
数えたのに、108なのかどうかわからない。

方丈の屋根。
瓦が美しいなぁと。
方丈の広縁にも長い大念珠が飾られています。
この大念珠は樹齢1000年のマキの木で作られているそう。

山門の左手にある驥山門。
こちらから天狗谷、そしてご本殿へ。
自然そのままの山道を進みます。
登山杖も用意されていて、
ご高齢者もゆっくり登れるくらいのレベル。


驥山門から本殿までのちょうど中間くらいにある瑠璃の滝。
孝謙天皇が目の病気を患ったとき、
この滝の霊水で目を洗い治癒したという言い伝えが目の霊山たる由縁。

瑠璃の滝のお堂の天井画。

静かに流れ落ちる水の音に
心が整う気がします。

一万年前の姿をとどめるという天狗谷。
天狗の姿を借りた守護神が潜んでいそうな森。

瑠璃の滝の岩肌に小さな祠と
岩肌を包むように張った巨木の根。
自然の力は驚異的。

山道と石段を登り詰めた先に薬師本堂。
裾を広げたようなぽってりとした屋根が印象的。
手前の三重塔とともに
眼病平癒のお礼に源頼朝が寄進したと言われています。

小ぶりだけれど美しい造作。


細石の巌。
開山時の石垣に使われ、平成の時代に豪雨で洗い出されたらしい。
大雨のおかげでわかることもあったりするわけね。

薬師本堂の屋根の張り具合が美しい。

ゆっくり巡ってお参りを終え、ランチへ。
友人が予約してくれてあったイタリアン。
愛野駅近くのRusticale。

ランチメニューの前菜盛り合わせ。

メインはツナとキノコとケッパーのパスタ。
いわゆる日本的な味です。

さつまいものクラフティ。
これは今度真似しようっと。

今回のドライブで、友人に行きたいとリクエストした場所は磐田の老舗和菓子屋さん。
又一庵さんの総本店が2019年11月にリニューアルして、カフェを併設したというニュースを聞いて、行ってみたいと思っていたので。
きんつば の又一庵 静岡県磐田市

老舗っぽい構え。

老舗和菓子屋さんがリニューアルして
あちこちに女性ウケしそうな工夫が。
大きなきんつばのオブジェと
小豆を敷き詰めたように描かれた富士山。

マタイチアンパフェ。
本当は3000円のキンツバコ(きんつばを含めあんこスイーツを盛り合わせたスイーツプレート)を食べたかったのだけれど、
ランチ直後でお腹に余裕がなく、
パフェに変更。
マタイチアンパフェは粒あん、白玉、フルーツゼリー、生クリーム。
甘すぎずさっぱり。
でもけっこうボリューミー。



素の状態のいちごキンツパンケーキ。


母が選んだいちごキンツパンケーキ。
四角く厚めのパンケーキにクリームがかかった状態で提供され
自分でいちごソースをかけてから
まわりのフィルムをとりのぞく。
雪崩のようないちごソースの波は動画撮影したいくらい。

Instagram にハッシュタグつけて投稿した画面をお店のスタッフに見せると
焼き立てのきんつばをひとついただけます。
お腹いっぱいなのに、
ちゃんといただいてきました。

友人との話も盛り上がって、
あっという間の4時間。
パワースポットとスイーツでしあわせな時間でした。