不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Le benedizioni del Monte Fuji

2020-01-09 23:30:00 | 日記
フィレンツェ時代の友人が
家族と久々の一時帰国ということで
仕事はお休みをもらってお出かけ。
前日の大風と雨が過ぎ去って
すっかりクリアになった冬の1日の休日は
休んでよかったと思える1日に。

御殿場でイタリアンレストラン

Trattoria Firenzeを営む共通の友人の計らいで
伊豆まで来てくれた友人たちに
見てもらいたいところは山ほどあるのだけれど
子供たちも楽しめるところで絞ると
あそこかあそこかな。

友人たちの意見も聞いて
伊豆パノラマパークに決定。

けっこう長めのロープウェイに乗って葛城山山頂へ。
ロープウェイの中からも
山頂到着後のテラスでも富士山を眺めることができて
伊豆の国市内の観光スポットとしても
無条件でおすすめだけれど
今日のような快晴だともう最高!
だって、絶景。

標高3776メートルの霊峰富士と
最深2500メートルの日本最深の駿河湾を見渡す。
展望レンズを覗きこんで、
富士山山頂の山小屋やら登山道を見つけ出して大喜びするイタリア人をみて
あぁよかったなぁって思った。

子供たちが楽しめると思ったアスレチックは
大人も楽しむ。
三世代で文字どおり全身で楽しんでくれるイタリア人って
本当にステキだなって思う。

ボードウォークも行きたいといってくれたので
歩いてゆく。
彼らは植栽にも興味があって、色々質問されて
やはりもうちょっと草木について勉強しなくちゃいけないなぁって思う。

足湯にも入ったり、
あちこちの展望台から富士山を愛でたりたっぷり3時間弱山頂滞在。
まさかこんなに長居するとは想像もしていなかったけれど
ここまで気に入ってもらえて嬉しい限り。

ランチでひと休みしたあとは
富士山つながりで見てほしかった柿田川湧水群へ。

いつ見ても美しいコバルトブルーの湧水ポイント。
こちらは第2展望台。
透明度が高すぎて深さがまったくわからない井戸の跡から
絶え間なく美しい水が湧いて、
その流れの中を悠々とあゆが泳ぐ景色は
ありがたい美しさ。
第1展望台はブルー感はないけれど
地中から湧く水の力と
木々の力が満ち満ちた心地よい空間。

富士山の融雪水が
30年近くの年月をかけて
数千年前の噴火の時に流れ出た溶岩の隙間を通って
その溶岩の南端で地表にあらわれて
柿田川の始点となっているので、
富士山を見てからここを訪れると
一段と感慨深いし、
我々がいかに富士山の恩恵を受けているかを実感できる。

伊豆に生まれてよかったな。
伊豆に来てくれてありがとう。