超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">散読、散聴、雑感の日々</span>

2012-03-08 13:58:20 | 無題

先日は中古CD店でヴァーツラフ・ノイマンのスプラフォンのマーラーの真正品を数枚手にとって見惚れた。
そのあと中華居酒屋石の家で友人と歓談する。
友人はアガサ・クリスティの短編集「ベツレヘムの星」が良いと言う。
慈善家だが人嫌いな婦人が水上バスの上で異国風の青年イエスの服に触れ、そのあとも人間は簡単に中身は変わらないけど、彼女の中で何かが変わった、という話があるという。
それから原発で突然変異で生まれた新生物にイエスが名前をつけてあげようと言う不可解な話もあるという。
私は最近ヘルマン・ヘッセの「人は成熟するにつれて若くなる」を読んでいる。
ひじょうに感傷的で詩的なエッセイである。庭の若木よ、お前は私よりも長生きするだろう、私は歯医者通いからも役所の請求書からも解放されて永遠の変化と一体になるだろう…というような感じで綴られている。
それからハンス・ケルゼンの「神話と宗教」も読んでいる。
ハンス・ケルゼンは法学者だが博学で好奇心が旺盛で未開人の霊魂観が古代哲学に影を落としているとか、殺す者は殺されるという応報律が法律の起源ではないかなど、法人類学的な議論をしている。
私は最近ヘルマン・シェルヘンのマーラーをあらかた揃えてしまったが、有名な1965年11月のフランス国立放送管弦楽団とのマーラー5番の爆演はまだ手元に届いていない。
シェルヘンのマーラーでは1番3番6番7番辺りが熱演で白熱している。
前にクレンペラーの廉価盤のブルックナー選集があればいいのにと書いたが、オットー・クレンペラー名演集10CDという廉価盤セットの中に、ブルックナーの4番7番8番が50年代のライヴだが収録されている。ベートーヴェンの交響曲のライヴ音源も入っている。私は持っていないがよさそうだ。
今はフランス・ブリュッヘンのベートーヴェン交響曲全集を聞いて、陰翳のある、背後に静寂を感じさせる音を鑑賞し、これも悪くないなと思っている。

歓談し散読散聴繰り返す僕にも春を告げる一輪



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