超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">チェコの出窓、回転寿司、ヘッセ</span>

2012-03-14 17:10:17 | 無題


スプラフォンのノイマン&チェコフィルのマーラーの真正品、バラで手に入れた。
アルバムジャケットがチェコの版画ふうでたいへん美しい。チェコの出窓などがデザインされている。
巨人、復活もいいが4番、5番、6番も素晴らしい。復活が一枚で聞けるのは嬉しい。
何と言っても9番の高度で複雑な書法が癖になる。9番も一枚に収まっているのは貴重である。
アルバムを壁に立て掛けて、部屋に飾って一枚ずつ聞いている。代わる代わる壁に立て掛けて聞く。
radioservis社から出ているノイマンの「大地の歌」も愛聴している。ライヴ録音で音は良い。
新宿の元祖ずしで友人と歓談した。チェコフィルをバラで買うとはな、俺の言ったアガサ・クリスティのニュアンスをきちんと汲み取って欲しい、アガサ・クリスティの話は正確に伝えてほしい、クリスティ・ファンに怒られたくない、訂正してもらってほっとしている、と言っていた。
こはだ、かんぱち、サービストロ、イカ、ネギトロ巻き、サーモン、えんがわ、あじ、トロとサーモン、しめサバ、はまちなど130円12皿とビール525円で計2085円。安い、早い、旨いの三つ星回転寿司である。

最近、ヘルマン・ヘッセの「人は成熟するにつれて若くなる」を読んでいる。草思社文庫の一冊である。
感動したのは秋の雨と言う詩の一節である。

すべては誠実な記憶の中に持続され 言葉に絵に歌になって保存される
新しくなった高貴な衣装をつけて
永劫回帰の祝祭のための心構えをして(記憶を)保存することを助け 変化を助けよ
そうすれば信頼に満ちた喜びの花が おまえの心に咲くのだ(岡田朝雄訳)

日記を書いたり文章を綴ったりするのは、やがて来る復活の循環のときのために、記憶を保存し、変化を助けることなのだ。そう考えると孤独な夢想者の日記も何かしら意味あるように思えてくる。記憶を濃くしてやがて来るときに備えておくこと。晩年になってヘッセが辿りついたのは永遠の変化に身を委ねる心構えである。
やがて来る祭りのために一切を書き貯めておき全て忘れる



コメント
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