超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">エルガー、ベト全の詩情、シベリウスと盤評</span>

2012-05-25 01:56:09 | 無題


1550円でボールトのエルガー交響曲と管弦楽集を買った。5枚組レジス社。
安いのはいいのだがEMIのライセンス取得盤かと思ったら、1940年代、1950年代の録音だった。
ちょっとがっかり。友人が貸してくれたEMI盤がステレオでいい音だったので落差は歴然。
でも、演奏は…、これは聞くに値する。古い音源でも安いから我慢しよう。

最近ミヒャエル・ギーレンの新録のベートーヴェン交響曲全集を何度も何度も聞いている。
DVD音源をCD化したもので、丸くなったギーレンの思いがけない詩情に打たれる。
南西ドイツの田舎町でのライヴ録音なので観客に配慮したのだろう。
現代音楽色が薄くなって、比較的早いテンポだが意外に歌っている。
ギーレンと言えばブーレーズ的冷血系ベートーヴェン全集で名高い。
だがヘンスラー社の丸くなったギーレンのベートーヴェン全集、勢いよく売れてるらしい。
EMIの旧録が入手困難なせいもあるだろうし、大人になったギーレンを聞きたいというコアなファンもいるだろう。
他を寄せ付けないドライな強面のギーレンを聞きたければEMIの旧録を聞くべきだろう。
ただ、年老いて初めて辿りついた強面系指揮者の老境の詩情を垣間見たければ、ヘンスラー社盤だ。

最近グループ展をやった画廊で掛かっていた、アシュケナージ指揮のシベリウス集2300円。5枚組。
これもお買い得盤だ。アシュケナージのシベリウスは結構迫力があり、意外と渋い演奏を聞かせる。
交響曲全集及び代表的な交響詩がいくつも収録されている。れっきとしたデッカ盤。
どうして安いのだろう。アシュケナージは人気がないのか。
図書館で取り置きしてある吉田秀和の「作曲家論集ブルックナー・マーラー」取りに行かねばならない。
ついでに友人に教えて貰った三浦淳史の「レコードを聴くひととき」も取り寄せたい。
一つ一つの話が小話調にコンパクトにまとまっていて、エピソード満載だというから楽しみだ。

思い切り音楽だけを語りたい憂き世に疲れ眠るその前



コメント
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