超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">バーンスタインのシベリウス&チャイコフスキーの全集</span>

2014-10-16 13:12:43 | 無題

昨日はバーンスタインのシベリウス交響曲全集を聞いた。
バーンスタインはのちにグラモフォンでシベリウス1・2・5・7番を録音している。中でも2番は驚異的に遅く耽美的なマーラーのような名演として知られている。
だが、全曲盤を聞きたい人はCBSソニーのシベリウス全集を買って正解である。
シベリウス全集はグラモフォン盤よりは速いがじゅうぶん時間を掛けてじっくりと演奏をしている。
曲の持ち味を味わえるほどには遅いので全曲聞きたい人はCBSでOKである。
昨日はまたバーンスタインのチャイコフスキー交響曲全集も聞いた。
これまたバーンスタインはのちにグラモフォンでチャイコフスキー4・5・6番を再録音している。中でも6番悲愴は驚異的に遅く耽美的な名演として知られている。
だが、全曲盤を聞きたい人はCBSソニーのチャイコフスキー交響曲全集がお勧めである。
1・2番の演奏は思ったより遅くじっくりと演奏しているのが嬉しい驚きである。
この演奏でもバーンスタインはじっくりと歌うところはテンポを落として十分満足できるように聞かせる。グラモフォン盤より速いのは曲のクライマックスに向かうところで加速するので結果的に速いのである。4・5・6番はわりとふつうの速さだが、6番の第四楽章はグラモフォン盤の遅さにかなわない。
このように全曲盤を聞きたい人はCBSソニーのシベリウス全集やチャイコフスキー全集がお勧めである。だがシベリウスの2番とチャイコフスキーの悲愴だけはバーンスタインの絶唱とも言える驚異的な遅く耽美的な演奏をきいて頂きたい。
最近バーンスタインづいているのでシベリウス全集とチャイコフスキー全集はひじょうに聞き込んでいる。
友人がコンセルトヘボウとのマーラー9番は神や運命への祈りのようで凄いと言うので、店頭で手に取ってみたが、よくよく考えてみるとグラモフォンのマーラー全集の9番と同じ音源である。それなら家にある。というわけで帰ってコンセルトヘボウとのマーラー9番を改めて聞いたが、確かに凄絶な祈りのような絶唱である。バーンスタインのグラモフォン盤は印象的に遅い耽美的な名盤が数多くあるので見逃せない。だがCBS時代の録音も没個性的な演奏ではなく十分聞く価値があることは強調しておきたい。

名盤を聞き比べては優劣を論じられない熱演に唸る



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする