超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">チャイコフスキーの名盤数種聞き比べ</span>

2014-10-01 21:24:59 | 無題

今日はチャイコフスキーの聞き比べをする。
最初に聞いたのはイーゴリ・マルケヴィッチの全集。
鋭角的で楽譜の読みが独特で、デフォルメの利いたチャイコフスキーだ。
時々テンポ・ルバートを掛けたりして流れに癖をつける。
リハーサルが厳しかったのもうなづける。

次に聞いたのはムラヴィンスキーの後期交響曲集。
ムラヴィンスキーは一糸乱れぬ緊張感が癖になるハイテンポな名演。
結構ロシア的頑固親父の風貌を示している。

最後に聞いたのがバーンスタインの悲愴。
これが何とも言えず、遅くて耽美的な延々と続く美の別天地。
友人がマーラーみたいでもはや別の曲と言っていたが言いえて妙。
マーラーの9番の昇天の階段を聞いているかのようだ。

ムラヴィンスキーもマルケヴィッチも5番が2枚に別れているのが切ない。

全部聞いてみて、軍配は一曲だがバーンスタインに挙がる。
これほど耽美的なのは反則技である。一曲で漁夫の利はずるい。
今日気づいたが、私はムラヴィンスキーのショスタコーヴィッチ選集とブラ全、
ベートーヴェン選集をすべてヴェネツィア・レーベル盤で
持っている。
今回チャイコフスキーを聞いて改めてムラヴィンスキーの頑固親父の雷のような
ショスタコ、ブラ全、ベートーヴェン選集をきちんと聞き直したいと思った。
このようなチャイコ聞き比べを計画してくれた友人に感謝である。

それぞれのチャイコフスキーの競演を味わう夜長名盤の深さ



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