カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

それぞれの思い

2012-03-11 | イワテケン

震災特番で見る機会が増えた、被災地の方々の今日までのお話。
TVの画面を通して見ているだけでも辛すぎて、苦しくて、胸がつまる。
1年経った今だからこそ、余計につらく感じることもある。

でも目をそらさないで、ちゃんと見よう。涙もかまわず流そう。一緒に考えよう。
まだまだ、被災地の方々にとっては過去のことじゃない。
1年前、たくさん流したはずの涙は枯れることなく今も折に触れ流れてくる。



宮古市・田老町 2011年 8月


あの日の事を思い出す。
津波だけじゃなくて、原発の恐怖もあって右往左往してた1年前。
先の見えない不安もあって勝手なこと、色々言ったりもしたけれど、
自分ひとりじゃ何も出来ないことを思い知らされた。
今まで自分が生きてきた中で培った知識や経験は、何の役にも立たなかったあの日。



宮古市・魚菜市場 2011.8月


東京も余震で揺れていた、放射能の不安と家族の安否の分からぬまま眠れなかった日々。
知識も手段もあても何もなかったけど何か行動を起こさなければいられなかった。
テレビの向こうに映し出される映像に、落ち着いてなんていられなかった。
けれども実際は何も出来ず、力強く生きようとする被災地の皆さんに励まされ、
逆に元気をもらっていた気がする。




2011.8月 宮古市・田老町
できることをしよう。

結局この1年、誰かの力になれるような「たいしたこと」はできなかった。
「たいしたこと」はできないけれど、少しずつならできることもある。
少しずつでも、ずっと、続けていこう。平穏な一日がおくれることに感謝しながら。
同じ時代に生きる日本人として。


絶対に忘れない、3月11日。


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普代村の今

☆2011年3月11日、石巻に単身赴任中被災し、偶然生き延びた甥っ子は、
この4月に東京に帰ってくることになりました。
あちらで学んださまざまなこと、これからの仕事にも生かしていくことでしょう。