折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

秋の開田高原 2021ー(3)

2021年11月06日 | 開田高原


土橋近くからの御嶽山





柳又ビューポイントとその近くで2時間半ほど過ごしてから西野巡回バスに乗り、10分ほどで次の目的地「土橋」へ。この道中も降りて見たい所があるのですが思い付きで降りてしまうと次のバスまでは2時間待ち。ですからいいなぁと思いながら通過して予定通り「土橋」で下車。ここにはトイレもあるし西野川の堤からながめる御嶽も良い形なのです。ここへは2年前の夏に始めて来て、また来たいなと思っていた場所です。

川沿いを歩いて御嶽を見上げると時々山頂付近に雲がかかって山肌は暗い。このあと夕焼けを見て帰るつもりなので、見られるか心配になりました。とりあえずスケッチしながら夕焼けを諦めるなら次のバスで帰るか、ひょっとして晴れるかもしれないし、粘ってみるかと迷っているうちに時間は過ぎて帰りのバスは通過。次のバスまではまた2時間待ち。結局、土橋に3時間もとどまることになりました。
風に吹かれて川沿いに座っていたら友人から電話があり「今、時間ある?」と。「何してる?」と聞くので「河原に座って御嶽山見てるよ。開田に来てるの」と言うと、1人で出かけるなんて信じられないと言います。彼女とは10代の頃、開田でバッタリ会ったことがありました。私は当時も日帰りで、彼女は勤務先の山の家に滞在していた時でした。「そんな思い出話を電話じゃなくてまた開田高原で山を見ながらしたいよね」となりましたが、実現はなかなか難しいだろうと思っています。





西野川の堰を描きたかったのですが・・・流れる水は難しい



歩くのもスケッチにも疲れたころやっと、土橋発15:53のバスに乗れました。ビューポイントで下車すれば次のバスまで1時間、ちょうど日の入り時刻をはさんだ時間帯です。でも御嶽の山頂にかかる雲は厚いまま、車窓から見つめていると谷から吹き上げる風に木の葉が舞っていて、この寒い中で1時間はくたびれ儲けになりそうと残念ながら夕焼けは諦めて、そのままJR木曽福島駅まで乗りました。翌日の山男さんの記事によるとこの日の開田の夕焼けは残念!とあったので、私もあきらめて正解でした。





同じような場所でまた御嶽山



夕焼けを諦めたので帰りのJR中央線も1時間早いのに乗れて家には8時前に着きました。朝6時過ぎに家を出て14時間、私にとっては大旅行。特に事故もなく膝が痛くても6.2キロ 10108歩 楽しく過ごせました。その代わり翌朝1番に整形外科でマッサージしていただき、先生には「痛みがある時に歩き過ぎは行けません」とご注意受けました。でも~、歩けたし、膝に水も溜まらなかったし、ほんとに楽しかったし~・・・と思っています。そしてまた行きたいなぁとも思っています。





失敗したり、途中で嫌になったりと色々
時間をかけて1枚を完成すればよいのでしょうが、いつもこんな風です


☆ 秋の開田高原 2021-終わり

秋の開田高原 2021ー(2)

2021年11月05日 | 開田高原


別荘地への脇道で F2




今回の目的地は御嶽山を正面から眺められる「柳又ビューポイント」と周辺の黄葉の落葉松林です。
私が落葉松林が好きになったのは国語の教科書で北原白秋の詩「落葉松」を読んでから。
  からまつの林を過ぎて
  からまつをしみじみと見き
  からまつはさびしかりけり
  たびゆくはさびしかりけり  
        (あとは略)


大好きな詩ですが、秋の落葉松は空に向かって輝いて寂しくはありません。今回も青い空をバックにキラキラ舞う葉を降らせて明るい夢のようでした。


ビューポイントから見る御嶽はその山容と裾野に広がる樹林帯の調和が素晴らしいし、ずっと下を流れる西野川沿いにある柳又集落も趣があって大好きな風景の一部です。そのすべてを一度に見てしまうとあまりに雄大で私の腕と小さな画面には収まりきらず何度行っても描けていません。それでもここは何度でも行って描いてみたくなる場所。
御嶽を見るビューポイントは他にも何ヶ所かあるのですが、バスで行けるのはここだけ(多分)、車も丈夫な脚も無い私にはここが一番!






二枚目も・・・かわり映えせず F3
午前中に着いた時には晴れてくっきり見えていた山が、少しずつ雲がわいて光のぐあいが変わってくると山の色合いも柔らかくなる・・・その変化に私のスケッチは追い付かない。




どうもうまく描けないので気分転換に近くの落葉松林を見に行きました。あたりが以前とは感じが違う気がして、よく思い出してみると、ここの落葉松の黄葉に感動したのは20年位は前のこと。その時も11月3日、道路はもう少し狭くてもっと林が迫っていた気がしますし車もあまり通らなかった。道一杯に降り積もった落ち葉を踏んでテクテク歩いて御嶽の見える場所に着いたのが今回のビューポイント、その時は何人もスケッチする先客がありました。今回はドライブ途中に寄る方達ばかりですしバイクも多い。これだけ交通量があれば心配ないだろうとクマよけの鈴もつけないままでした。




バスが来るまでビューポイントから眼下の集落をスケッチ F2
ブロ友さんの記事にこの集落でも古い家の解体作業が行われているとありました
この日も上から見ていると工事中、古い風景が一つずつ消えて行くようです


本当はこんな風景です



この後巡回バスで違う角度からの御嶽を見に移動、つづきは次回に。




この道はもっと狭かったと思ってたけど・・・それは昔の記憶

秋の開田高原  2021ー(1)

2021年11月04日 | 開田高原


木曽御嶽山 柳又ビューポイントにて F3




11月3日日帰りで長野県開田高原へ御嶽山と黄葉を見に行ってきました。他の方のブログで紹介される信州の秋の風景、特に落葉松の黄葉の見ごろと聞けばどうしても見たくてたまらず、突然思い立って出かけたので今回も一人旅。最近特に膝が不調で散歩も時々途中で止めるほどなのに、高原歩きは大丈夫かと心配もありましたが、歩けなければ路線バスで気の向いた所で降りて周りを見るだけでもいいし、困ったらすぐ帰って来ればいいしと、思ったのです。そのうえ調べてみると行きたかった御嶽山のビューポイントにバス停が出来ていました。それなら尚更出かけなければ、と。

朝7時名古屋駅発のJR中央線で木曽福島まで行き開田高原までは町営バス。

天気予報は良さそうでしたが、山の天気は分からない。JRの車窓からチラリと冠雪の御嶽の頂が見えた時にはもうワクワクです。
木曽福島駅からバスの発車までに1時間ほどあるので駅の近くでスケッチ。





絵の右手にJR木曽福島駅があり、手前の坂を下れば旧街道と市街地へ  F2




開田高原行の町営バスは祝日の好天にもかかわらず、観光客は私一人、地元の方が途中まで二人乗られただけでした。途中で巡回バスに乗り換えて合わせて50分余り集落を巡りながらの黄葉ドライブはとても楽しくて200円か100円。これも有り難いことです。






ブログで紹介されていた通り周囲の山々は黄葉の盛りです。金色に輝くような落葉松の黄葉、絵にはうまく表現できませんでしたが、十分に堪能してきました。
続は・・・次回に。





柳又ビューポイントから 
本当はこんなに雄大な風景が描きたいのですが・・・なかなか・・・



初夏の御嶽と乗鞍を見に(4)

2019年06月03日 | 開田高原
   

土橋近くからの御嶽山

二日目の午後は岐阜県日和田高原から長峰峠を越えて長野県開田高原へ戻り木曽福島行きの
バス停まで送っていただいてYさんとはここでお別れしました。
このバス停は開田高原の北西、西又川にかかる「土橋」、ずっと以前絵の仲間とスケッチ
した懐かしい場所です。小なさな木造の待合室はツバメが子育て中。長閑です。
Nさんはバス停の日陰から月遅れの鯉のぼりが悠々と泳ぐ民家をスケッチ。
私は橋を渡り御嶽山を見に。

木曽馬の里から見る御嶽山は横に広がった台形、日和田高原から見ると三角形。
土橋辺りから見ると台形を少し斜めから見る感じでそれぞれ山容が違い面白い。


  日和田高原からの御嶽山


高校生の頃、芸大を出たばかりの美術の先生と10名ほどの生徒で初めて訪れた開田高原。
便利なトンネルもまだなくて地蔵峠をバスがゆっくり登る時代でした。
峠の頂上でバスを降りて初めて目にした御嶽山、映画で見たキリマンジャロのように見えました。
地蔵峠から末川までワイワイ言いながら下りましたがスケッチした記憶はありません。
昭和30年代の中ごろのこと、板葺きの屋根には石がのせられていて風景に良く似合っていました。
今では板葺き屋根はすっかり消えてトタン葺きの家ばかり。
私が開田高原が好きなのは御嶽山とのこの出会いがあったからだと思います。青春の想い出です。

結婚して何十年かは出かけることが無かった開田、夫とドライブするようになって再び訪れるように
なりました。その頃は木曽から高山への道が整備されトンネルも出来て開発が進み高原も開けて
きていました。バブルのころ林の中には別荘が立てられて・・・今では使われなくなった建物が
取り残されて藪に戻ろうとしている所が多く見られます。
開発され過ぎにもストップを掛けたいですが、寂しい風景になって行くのも悲しい事。

開田も日和田も静かで美しい風景を残しながら活性化することはできないものでしょうか。
乗鞍を見渡すチャオ御嶽スノーリゾート、標高も高くて雪質も最高だと言われながら2018年から
19年の冬の営業はされないまま。ほんとうにもったいないことです。

JR木曽福島17:30発特急に乗って名古屋まで1時間35分、半袖姿が行き交う名古屋に帰りました。
青春18切符でも快速を乗り継げば日帰りもできます。
次は蕎麦も食べたいしトウモロコシもブルーベリー狩りも、また行きたいなぁと思っています。

  土橋バス停の横の西又川堤


「初夏の御嶽と乗鞍を見に」は終わります

初夏の御嶽と乗鞍を見に(3)

2019年06月02日 | 開田高原
ネットから拝借    

2日目の朝食を終えると「どこへ行きましょうか」とYさん。
「おまかせしま~す」と車に乗り込んで出発。

泊ったロッジの少し下には「ナショナルトレーニングセンター高地トレーニング強化拠点施設」
標高1300mの場所に400mの全天候型の陸上競技場があります。この日もトレーニング
されている人達を見かけました。ここの他に1700m地点にも競技場が完備されていてマラソンの
高橋尚子さんの名前を冠した「飛騨御嶽尚子ボルダーロード」というコースもあるそうです。
高橋尚子さんがトレーニングされていたコロラドボルダーの標高が1650mなのでちょうど同じ
くらいの高さです。
この豊かな自然の中のトレーニングセンターから名選手が生まれることを期待したいです




チャオ御嶽駐車場からの乗鞍岳


ドライブして御嶽山の北麓にあるチャオ御嶽スキー場の駐車場からの展望を楽しみました。
駐車場の標高は1800m、快晴です! 
正面に残雪の乗鞍が長い裾野を引いて聳え右から左へと見回しても森林が続くばかりで人工の
建造物は見当たりません。ここは日本なのかしら・・・と思うほど。
乗鞍を見渡す場所に「高橋尚子ボルダーロード」の碑がありその横でスケッチ。


  駐車場の方を向けば御嶽山


近くにはまだ土筆がたくさん生えていてここではやっと春です。
ここでも走っている方を見かけました。普通にしていれば空気の薄さは感じませんが走れば苦しい
のだろうと思います。山を下りてゆくと水を入れたペットボトルがへこみました。

山を下りてYさんが親しい農家の方の家へ。この方は農業の傍ら休日に蕎麦屋さんをされているとか。
木を伐採して焼畑方式で農地を広げまずソバを蒔いて開拓されてきたようです。
周辺は少し平たんな場所にはどこもトウモロコシの畑とそばの畑などがあって、透明なビニールで
覆ったり黒いビニールが敷き詰められていて・・・絵には緑の畑や土が見たいけど・・・。

  親しい農家さんの家


写真のスケッチしているのはYさんとNさん



 
午後には帰りのバスが通る開田高原まで送っていただいてバス停「土橋」でYさんとお別れしました。
Yさんはもう一泊ロッジ泊まりだそうです。本当は用事があって日和田に行かれたはずなのに
2日間私たちのために時間を割いていただきました。ほんとうにお世話になりました。

バスが来るまでまたスケッチブックを広げました。


この旅記録は明日迄。






初夏の御嶽と乗鞍を見に(2)ロッジにて・・・

2019年06月01日 | 開田高原
   窓から広場の向こうに見える御嶽山


今回の旅の目的地は岐阜県高山市高根日和田高原です。
宿泊するのはYMCAのキャンプ場のロッジ、Yさんがボランティアでかかわられている
施設です。
静かな木立ちの中の施設は夏の間は子供たちの声が響いて賑やかだろうと思える設備が整っています。
テントを張ったりバーベキュー、広場のピザ窯でピザパーティーにキャンプファイヤーも楽しめる
そうです。季節外れの今、私たちが泊まるのは広場に面したチョット古い感じの管理棟。
鍵を開けて扉を開くと暗い中に長靴が並んで奥にはシュラフが山のように積まれています。
Yさんが電源を入れて案内してくれたのは一番奥の部屋。
流し台とテーブルのある部屋と隣の6畳ほどの畳の部屋で「ここで寝てください」と。


   宿泊棟


先ずは掃除、5月の連休中にご家族と宿泊されたあとは無人の部屋にカメムシの大群が入り込んで
います。触ったり潰すと臭いのでガムテープでくっつけて処理するようにとテープをもらいましたが
とてもそれでは間に合わない。箒で掃いたり掃除機でガーガー吸って何とか二部屋だけは目に付く
ところはきれいになりました。
ガムテープで処理・・・以前ブロ友さんの記事でも見かけた方法です。

広い建物の2階の厨房からホットプレートや湯沸かしポットを取って来て夕食準備開始です。
「鉄板焼きにしましょう」と材料もみな来る途中で調達してきたYさん。
慣れた手つきで野菜や肉のパックを取り出します。
私とNさんはいちおう女性・・・Yさんは私と同い年の男性です。
見ているというのも落ち着かないので切り方などを教わって下準備は女性二人で。
ホットプレートに野菜や肉、メザシなんかものせてジュージュー焼けば出来上がり。
カット野菜を盛り付けた山盛りの野菜サラダ、後は紙コップに注いだスパークリングワインで
カンパ~イ!
生野菜用のドレッシングがなければないで何でもポン酢でいただいて意外にメザシが美味しくて
ハチクの焼いたのもなかなかの美味でした。取り皿は1枚だけで何でも取って超シンプル。

   傘が10㎝以上もあるキノコとハチク


焼きながら食べながら飲みながらおしゃべりすればいつもはもの静かなYさんがけっこう話される
のも新発見。標高1400mのここではお酒の酔いが早いとか。
カメムシが這っていようが転げていようが動じない風のNさんにもチョット驚きでした。
「このあと焼きそばにするからね」と言われてももうお腹いっぱい。
いつもはキャンプの手伝いの若いスタッフと食事されることが多いので「今日は計算違いだ」と。
おばあちゃん二人分の食料と若い人用とではそりゃあ違うでしょう。

食事の後片付けでもYさんはホットプレートをウエットティッシュとキッチンペーパーでササッと
拭いておしまい。早い!
片付いたらお茶を入れてデザートはこの地方のこの時期にしかない「ほう葉巻」枝についたままの
ホウの葉で餡餅を包み蒸した郷土食、木曽地方では月遅れの端午の節句にちまきと一緒に作るそう
です。帰る時、私も木曽福島の駅で買いました。



   ほうば巻



ここにはお風呂は無いので来る途中の温泉に入ってきて食事が終われば眠るだけ。
もちろんテレビはない。
私もNさんもシュラフで眠るのは初体験です。
寝袋の中に潜って寝るのですが敷布団は無いので一枚余分に敷いてその上に寝てもう一枚を
上にかけて都合3枚使用です。あら、枕がない!
着替えとタオルと借りたシーツを丸めて・・・これで良し!
外は0度近いはずなのにヒーターのおかげで暖かくフリース着たままミノムシみたいな感じで
ぐっすり眠れました。

翌朝は4時過ぎに目覚めてカーテンを開けるともう少し明るくなった雲一つない空に御嶽の頂の
端が木々の上にのぞいています。「今日も晴れた~!」
眺めていると動く影が・・・長いシッポを後ろに伸ばして広場を横切る急ぎ足のキツネです。
カメラを取る暇もありませんでした。
太陽の光がさし始めるとカッコーやウグイスが聞こえます。もっと明るくなると甲高いハルゼミも
鳴き始めて、キツネが通った広場だと思えばなんだか楽しい。

ホットプレートでパンを焼いて目玉焼きを作ってコーヒーとサラダも食べて豊かな朝食。

朝食後はドライブしてスケッチ、昼食は焼きそばパーティー。
ホットプレートで焼そばを作りYさん指導のキューリの即席漬物とハチクとキノコの味噌汁。
「外で食べましょう」とはYさんの提案。さっさとテーブルと椅子を木陰にセット。
窓から料理を手渡しで運べば高原の芝生の上のレストランの開店です。
ここで食べれば焼きそばだって美味しそう。
最高のご馳走は何と言っても爽やかな空気と若葉の向こうに見える御嶽山。


  外でランチ・YさんとNさん


夏には経済的に厳しい子供たちを受け入れるキャンプ体験の手伝いもされるというYさんのおかげで
経験のない私たちにはちょっとおっかなびっくりだったロッジでもこれこぞ非日常と楽しむことが
出来ました。
テレビのかわりに鳥の声を聴き若葉のそよぐのを見て過ごすと携帯を覗くのさえ忘れていました。


明日は周辺のドライブなどを・・・

初夏の御嶽と乗鞍を見に(1)

2019年05月31日 | 開田高原
   
木曽馬の里から木曽御嶽 F3                  


1泊2日で初夏の御嶽と乗鞍を見に出かけました。
目的地は岐阜県日和田高原。絵の仲間のYさんに誘っていただいてYMCA所有のキャンプ場の
管理棟に泊めていただきました。Yさんはボランティアでこのキャンプ場のお世話を色々されていて
環境の素晴らしさを良く聞いていました。

Yさんが日和田に行かれる日、同じ絵の会のNさんと二人で行くことにしました。
山が見えるのはお天気次第、なので前日の夕方の天気予報で出かけるかどうか決めようと一週間前から
天気予報を見ては喜んだりがっかりしたりを繰り返したあげく前日の28日は雨、出かけた29日、30日は
申し分のない快晴になりました。

JR中央線木曽福島駅からバスで長野県開田へ、夕方そこまでYさんに車で迎えに来ていただいて
合流することに決めました。
開田は初めてと言われるNさんと先ずはスケッチしながら休憩も出来る「木曽馬の里」へ。
バスで35分(200円)のドライブです。車窓からはどこを見てもきらめく新緑の野山に山藤やツツジ、
小梨の白い花と畑のジャーマンアイリスが鮮やかでした。

   観光案内所 F0 


木曽馬の里入り口でバスを降りFBで毎日開田情報を発信されている案内所へ行ってパンフレットなど頂き
そこから10分ほど歩くと林が途切れて突然視界が広がりどっしりとした台形の御嶽山が現れて・・・
ここでは何度来てもアッと立ち止まってしまう風景です。
魅力的ないくつもの峰を持つ姿に惑わされていつもなかなかうまく描けませんが大好きな場所です。

ここで最初のスケッチ、晴れているのに風が強い。寒いので持って行ったセーターにヤッケを着込んで
なんとかしのぎ、ウグイスにカッコ―の声を聞きながらのスケッチはお握り食べて終了。
遠くの柵の中に木曽馬が出てきていて時たまシニアカップルが写真を撮っているほかは静かな高原です。


静かな高原 F0 



ライブカメラでいつも写っている場所には女性のグループが水彩でスケッチ中、6号ほどの絵を
大胆に描かれていて私たちはちょっと離れた建物の陰で0号のスケッチブックを広げました。

木曽御嶽は最高峰の剣が峰が3067メートル、2014年の噴火では多くの犠牲者が出ました。
一番左の峰付近からは今も煙が見られます。

Yさんと落ち合うバスの時間を見ながら木曽馬の里近くのアイスクリーム工房へ。
ここは時間があれば必ず寄るところ。トウモロコシソフトクリームが美味しのです。
トウモロコシの風味が新鮮で柔らかめのクリームを寒さなんか忘れて食べました。
ここでバスの時間までスケッチしていると名古屋から車で食料などを調達してきたYさんが寄って
くださって合流。


  開田高原アイスクリーム工房 F0



ここから「御嶽明神温泉やまゆり荘」の温泉入浴へ。
茶褐色のかけ流しの温泉での~んびりするともう動きたくなくなりますが、これからが目的地の日和田高原への移動です。

ビックリ続きの日和田高原はまた明日に。

夏の青春18切符・開田へ(3)

2017年07月23日 | 開田高原
 F2 

柳又の集落から町営バスに乗り覚明堂で下車。
御嶽の開山者覚明様の覚明堂、多くの石仏が静かな林の中に並んでいました。
たまに車が通るだけの木影で1人石仏を見ているのはちょっと恐ろしい気持ちになりました。
中日新聞夕刊に連載中の小説 宮部みゆき作「あやかし草紙」を読んでいるせいかもしれません。
小説に登場する怪しい物の怪が・・・出て来そうで 絵も描かず写真も撮らずふり向かず・・・
スタスタ・・・明るい道へ向かいました。


「白い花の蕎麦畑」 



開田は蕎麦が有名、意外に蕎麦の花が少ないのは時期が違ったのか、遅霜にやられたのかしら。
名産のトウモロコシはもう少し先、無人販売所に並んでいるのはヤングコーンです。
ちょうどよかったのはブルーベリー、農園のブルーベリー狩りが始まっていました。
時間がもったいないので写真だけ撮っていると手入れ中のおばさんが試食させてくださいました。
大きくて甘くてビックリ! 
食べ放題800円、スケッチ止めて…と、いえブルーベリーはあきらめました。

 「白樺並木」

久しぶりの開田をあちこち歩いてみると昔より静かな気がしました。
新しい別荘風の建物もあるなかに古い建物や雑草地に「売地」の看板が目につきました。
ほどほどに静かで自然の残る開田が残って欲しいと思います。
また、今度違うコースを歩いてみたいなと思いながら帰りのバスに乗りました。

バスも列車も コックリ コックリ舟漕ぎながら中央線大曽根駅に到着。
出発したのは朝6:25、帰りは夕方6:03着 12時間の旅でした。
名古屋はこの時間も猛暑の名残、暑かった。。。

「バス停横にあった桑の実」

  

夏の青春18切符・開田へ(2)

2017年07月22日 | 開田高原
 「柳又」


開田高原の「木曽馬の里」で御嶽山をながめ、牧場の木曽馬を見て…少しスケッチして
また町営バスで柳又の集落へ向かいました。
バスは池の沢から国道361号線をはずれていくつもの集落を通ります。

以前紅葉の時期に訪れた時にはキラキラとカラマツの舞い散る道を「池の沢」から歩いて
御嶽の絶景ポイントでスケッチしました。
雪の御嶽山がそびえずっと下に流れる西野川のほとりに柳又の集落が見えました。
いつ通っても道路からずっと下にある軒の深い大きな屋根の家がとても印象的です。
ここをゆっくり歩きたいと思い今回はバスを「柳又」で降りました。
 
「柳又 蔵か倉庫か」


よそ者の私がカメラとスケッチブック片手にずかずか集落に入り込むのは少し悪い気がします。
誰かに出会ったら挨拶して事情を話そうと思うのに遠くの河原で草刈り中の方が見えるだけ
他にはどなたにも会うことはありませんでした。
集落に入ってみると上の方から見た印象とかなり違い草や緑に埋もれてしまったような感じです。
ここでもちゃちゃっとスケッチして1時間に1本のバスに乗り次の目的地へ。
また同じ運転手さんで乗客は私だけ。

柳又から管沢、次の旭ヶ丘で降りるつもりがどうせならと急きょ史跡のある覚明堂まで
乗ってしまいました。
以前来た時の記憶を思い出しながら一人旅は思いつくまま予定がコロコロ変わるのです。

道沿いに咲く優しい花 名前は?

  

夏の青春18切符・開田高原へ (1)

2017年07月21日 | 開田高原
 「木曽馬の里にて」 F2
 

格安でJRを利用できる「青春18切符」春、夏、年末年始の年3回利用期間があります。
7月20日~9月10日まで夏の利用期間が始まりました。
梅雨が明けて「梅雨明け10日」と言われる晴天が続くはずと20日に久しぶりの
長野県開田高原を目指しました。
JR中央線大曽根駅 6:25発普通列車…格安なので特急は乗れません…途中1回乗り換えて
木曽福島駅へ、 9:09発の町営バスに乗ります。ずっと以前は山岳道路のバスのように
料金が高かったのですが木曽町に合併されてバスは町営となりどこまでも200円均一。
乗り継ぎする時もカードをもらって渡せばOK.
途中の開田支所から向こうは運転手さんは1人のようで3回乗っても同じ方でした。
街を外れると乗客は私一人、50分も高原ドライブして200円は申し訳ない程でした。

開田高原は標高が1000mから1500mあるので日影に入ると涼しい風が吹き抜けて
お昼寝したくなるほどです。道路の気温は29度でしたが、名古屋と比べればやはり涼しい。
新地藏トンネルを抜けると白樺林と赤松と落葉松と、すっかり高原の風景です。
そのあと路線バスは集落をつなげるように曲がりくねって走るので時間はかかっても
眺めるのには楽しいドライブです。
「木曽馬の里入り口」で下車してテクテク木曽馬の里へ。
御嶽山は・・・出たりかくれたり、美しい緑の香りがするような涼しい風の中で
スケッチできて幸せ時間でした。

  「御嶽山見えた!」 F4 


「木曽馬の里」

にほんブログ村ブログパーツ

アクセスランキングにほんブログ村