折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

ふたたび半田へ

2022年11月16日 | 知多半島・半田


半田運河・ミツカン工場



先日出かけた同好会のお仲間Wさんの個展と半田の街の風景がとても素敵だったことを話すうち、教室の方も行ってみたいということになりました。時間の都合のつく方4人と私とでまた半田へ行って来ました。

名古屋駅で待ち合わせて名鉄電車で知多半田駅へ、そこからは歩いて展覧会場へ。私は二度目でしたが、何度見てもWさんの書は親しみやすくて心に響く言葉が並んでいます。今回その作品の中の1点について伺ったのですが「この作品は東北の震災後10年の展覧会に出品したの」「またここで展示していたら、見に来た方が作品の中に観音様がみえると言われてね」確かにかくれんぼする木の表面にお顔も手も足も見分けられる程にお姿が浮かんでいます。Wさんは「東北から戻ってきてからの事だと思う」と。前回見た時には私も気が付かなかったけれど・・・観音様が「まあだだよ」と言われているような、不思議なことでした。





展覧会場から歩いてWさんおすすめの和食処「浜潮」さんへ。主菜を5つから選ぶのに迷って私はかき揚げ定食。煮魚もカキフライも…美味しそうでした。







時間があまりないので食事の後はタクシーで半田運河へ。そのタクシーがなかなか来なくて、タクシーの運転手不足で台数が確保できないというニュースは聞いていたものの身の回りに現実に起こっていると実感させられました。



ミツカンミュージアムの南東角


少し歩いてスケッチしたり写真を撮ったり。ごまかしがきかない建物のスケッチにてこずりながらも何とか帰りの時間まで描きました。これからも時々は一緒にスケッチに出かける機会が作れたらいいなと思っています。



NさんとTさん


15日も運河では所々でハゼ釣りの方もいて、午後は少し風が出てもまだ寒さも感じない良い天気でした。



少しだけ移動して同じ運河風景をもう1枚
水門の向こうは半田港


知多半島・半田(紺屋海道から運河へ)

2022年11月06日 | 知多半島・半田


紺屋海道の地蔵堂前で


出かける前にネットで検索したところ、レンガ建物の前の広い道を渡れば「紺屋海道」に出る。道に黄土色の線が引かれていてこれをたどると「半田運河と蔵の街」へ行ける・・・はずでした。ところがよく確認をせずに一つ東側の道を歩きだしてしまい足元には緑のラインが。色が違うなぁ~と思いながらしばらく歩いてから洗車中の若い男性に聞くと「ここより西の通りですよ。そこの路地を左へ、突き当りを左、それから右に折れると紺屋海道です。そこを左に行けば運河に出ます」と丁寧な説明がとても有難かった。確かにその通りに角をいくつか曲がると以前は黄土色だったろうと思えるラインが道路にありました。
小さな広場(地蔵堂前広場)に出たのでちょっと休憩。トップの絵の右手の建物は半田の街を検索しているときにいいなぁと思った和食処「うさぎ屋」さん。予約が必要なお店なので、また機会を作っていつか・・・。


海道に出れば建物の壁や足元にも表示があって、安心して歩けました。


紺屋海道は昔、まだ半田港が無かった時代に伊勢湾の大野港から三河湾側を結ぶ街道で、千石船の帆を染める染物屋が数多くあったから紺屋海道と呼ばれたのだとか。


道に埋め込まれた標識にホッとする




運河に出て「国盛酒の文化館」を横目に川沿いを歩き、「半六庭園」見学。
海運業、醸造業でさかえた中埜半六家の庭園です。



庭園から酒の文化館(右の建物)をスケッチ・建物の大きさが出せません。
運河では暇そうなハゼ釣りの人が何人かいて、見せてもらったバケツの中には10センチ少々のハゼが数匹。



大きな建物の外壁は潮風から守るためにコールタールを塗られて黒く輝き破風の白さが際立って美しい。


今も現役ミツカン酢の醸造工場
このマーク、わが家の台所にも並んでいます。


ここまで来てかなり疲れたので帰ろうかもう少し歩こうかと迷っていると散歩中の地元の方に話しかけられて、しばらくおしゃべり。私より4歳若い生まれも育ちも半田の方だとか。「染物屋が廃れて紺屋海道は古いものがかなりなくなったわね」「酒の文化館とミツカンミュージアムは見ごたえありますよ。時間があったら是非」「ミツカンのおかげで半田市は潤っているんですよ」などなどと。







どこを描いたらよいのかと迷いながら小さなスケッチブックを開いてもあまり絵にできなくて・・・そろそろ帰ることにして立ち上がる。疲れた脚では名鉄駅まで歩くのは大変そうなので1時間に1本のバス停へ。15:10発の南本町バス停には10分余り早く着いてしまった上にバスは5分遅れで来ました。バスで10分の距離なのに15分も待ったなんて…歩く元気は無かったことも忘れて、文句だけは思っていました。で、降りる時になったら皆さんお金を払わない。「いくらですか?」と聞くと運転手さんは「無料期間ですからいりません」と。後ろがつかえているのでそれ以上は聞けませんでしたが、なぜか?タダ! 5分遅れの不満などはすっかり消えました。

名鉄電車の知多半田駅から金山駅まで直通急行で30分、金山駅の広場の出店を覗いてから地下鉄で帰宅したのが夕方5時前。
初めての街、下調べしたはずなのに道を間違ったりもしましたが、また行ってみようと思う魅力的な街でもありました。秋晴れの好天に恵まれて充実した半田の旅でした。
お わ り。

※昨日の記事で「レンガ倉庫」と書いていましたが正しくは「赤レンガ建物」でした。1日遅れて訂正しました。

知多半島・半田(赤レンガ建物)

2022年11月05日 | 知多半島・半田


赤レンガレストランの外


11月4日愛知県知多半島の中ほどにある半田市に行ってきました。絵の同好会のWさんがこの街で個展を開かれたのでそれを見るのが第一目的、それから街も歩いて見たかったのです。
名鉄電車の金山駅から河和線で住吉町駅まで行き、歩いて10分ほどの展覧会場へ。知多信用金庫本店のギャラリーは2階まで吹き抜けの周囲に展示され広々して明るい会場でした。Wさんは書が中心ですがホッとする絵も描かれます。海外での個展や出展も度々の方で、今回展示された書も絵のように親しみやすく書かれた言葉についうなずいてしまいます。書は分からない私にもとても素敵な展覧会でした。



「迷子」


「かくれんぼ」


展覧会場





半田は新美南吉の生まれ故郷、物語に書かれた場所や通勤の途中で歩いた道などゆかりの場所があり、一度ゆっくり訪ねてみたいと思っていました。名古屋からそんなに遠くないのに今までこの街を歩いたことはなかったのです。でも今回は新美南吉の足跡ではなく、絵になりそうな風景を探してテクテク歩いてきました。次回教室の皆さんともう一度展覧会を見ながらスケッチに来るつもりなので下見を兼ねてのテクテクでもありました。家を出てから12,262歩・・・私にしてはちょっと歩き過ぎ。

展覧会場から赤レンガ建物までバスに乗るつもりでしたが、時間まで20分もあってそれなら歩こうとテクテク・・・結局20分はかからずに着きました。赤レンガ建物は想像していた以上に大きくて広い敷地に堂々と聳えていました。




明治33年のパリ万国博覧会で金杯受賞の「カブトビール」製造工場
2005年から復刻販売、赤レンガレストランでもいただけます(私は残念・・・)





赤レンガの中のレストラン
平日のせいか12時半ころに行くとカップルが1組、ビールを飲んで出て行かれたら私だけになりました



ランチ「赤レンガカレーランチ ドリンクセット」1,150円




先ずカレーランチでゆっくりして、それからスケッチ。
日差しが強く日陰を探して裏側へ、レンガの色や建物の風格…難しい。





ここは諦めて次の運河へ向かいました。
運河へ向かう道中の「紺屋海道」と「蔵の街」は次回に。

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