折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

変化朝顔の苗・・・

2023年06月29日 | 


しばらくブログお休みでした。

6月13日に兄から電話がありました。「朝顔の苗があるで取りに来んか。土曜日の朝顔会に苗をみんな持ってってまうで」と。私は今年の夏には予定があって鉢物は出来るだけ止めるつもりでした。でも、兄にしては珍しく電話をかけてくれたのでほってはおけず、徒歩5分の実家へ。実家の庭のパラソルの下で兄は朝顔の苗を植木鉢に植え替え中。「棚にある好きな苗を持ってけや」手を止めて言ってくれても「私には分からんでお薦めを選んで」と言うと一つ一つ講釈をしなが選んでくれました。どれも突然変異で葉や花が朝顔らしくない姿が面白いと愛好家には喜ばれている・・・らしい「変化朝顔」。本当を言えば私は自然のままの姿の朝顔が好きなのですが、夏の展示会で「この形はなかなか出ん珍しい花だで なっ!」」と言われるとつい「そうだねぇ。いいねぇ」と言ってしまっていました。

育てるのに困ったら聞けばいいし、兄の所に持って行けばいいと思っていただいて帰り、植木鉢に植えて道路から見える日当たり一番の場所に置きました。縮れたり細い葉の不思議な形の苗です。これからはきっと用事のついでと言ってはわが家の前を通って経過をチェックして行くはずです。

それから数日後の土曜日の次の朝、兄嫁さんからの電話で「夕べ遅くに意識が無くなって入院したの。朝顔会の帰りに転んで頭を打ったらしくて、帰って来て夕飯も食べてお風呂も入ったのに…」と。病院に駆けつけると兄はどこも悪そうではなくてただ眠っている。寝顔を見ながら幾度もの大病も乗り越えてきたのだから今回もと祈りました。

眠ったままの1週間が過ぎて、皆の祈りも届かず6月24日に旅立ちました。89歳でした。
大好きだった名古屋朝顔の例会に出席できるほど元気でしたし、コロナが収まったおかげで1週間の間に遠くの子供たちも病院で面会も出来ました。

5人兄弟姉妹で残ったのは86歳の姉と私の二人だけ。兄の旅立った日が私の81歳の誕生日、命日を忘れることは無い日です。十代の頃には富士や白馬の登山に連れて行ってくれたこと、兄の乗るバイクの後ろにしがみついて瀬戸物祭りまで行ったこと、その時初めて買ってくれたコーラが不味かったこと・・・よく喧嘩もしたのに良い思い出だけがよみがえるのが不思議です。

そんなことで、ブログお休みしていました。
また気持ちが落ち着きましたら休み休み、続けたいと思っています。




「変化朝顔」 6/29
育ち具合をどかで見ていてくれるだろうと思っています
ただ、植木鉢がバラバラで渋い顔しているかもしれません

室内CO2濃度って・・・

2023年06月15日 | 

ガーベラ




先月の絵の教室での事、始まって1時間か2時間たった頃どこかでピッ ピッ ピッと音がします。皆でどこだろうと見回して見つけたのが新しく設置された「大型液晶CO2モニター」。説明を見ると1000ppmを超えると換気が必要だというお知らせのようです。モニターのマークはオレンジ。モニターの数値がどうだったかは、あわてていて忘れました。この日は確かにドアも窓も閉めていました。部屋は84㎡で定員36名と広い空間なうえにその日参加者は8名でしたから換気が不足などとは思ずにいました。皆ですぐドアと窓を開けるとわずかな時間で数値は下がりました。



12:18 ドアを閉めていて警告音がなった日、12時で皆さんが帰り私が1人になるとこの数字 マークはまだ黄色


上の20分後にはここまで下がってマークは緑に






壁に貼られたシールには「厚生労働省より、集団感染発生リスクの高い状況回避のため良好な換気状態の基準として二酸化炭素濃度(CO2濃度)1,000pm以下が提示されています。」とありました。コロナが収まるまでは寒くてもドアを開放するのが習慣でしたが、この頃はすっかり忘れていました。建物入り口の検温器は撤去されましたがテーブルには手指消毒用のポンプが配置されてます。まだまだコロナ対策は継続中でした。






そして14日にまたこの部屋をお借りしました。今回も参加者は同じ8名。初めからドアは開放。
9時ー496ppm
12時ー656ppm
16時ー671ppm
午後になってもマークは安心の緑で警告音も鳴らずでした。

冬の寒い時期にドアを開けるのは寒かったし、これからの暑さにエアコンが効きにくい。コロナも怖いですけれど・・・。
雑談の中で「ワクチン6回目打った?」「まだ・・・」「どうしようかと思ってる」とワクチン接種が話題になりました。考え方はそれぞれ違って、情報があるようでそれが正しいのかどうか今ひとつよく分からない。「悩むね・・・」と言う意見が多かった・・・まっ、少々暑いだけの換気くらいはきちんとしようと思っています。



シャクヤク

カエルの声とおしゃべりと

2023年06月11日 | 果物




少し前のこと、隣の市に住む高校時代からの友人Sさんのご主人に「枇杷の食べ放題に来ませんか」と誘われて出かけました。Sさんの家の前は水田が広がり、前回訪れた時は稲刈りが始まった日でしたが今回は田植えが終わったばかりで田には青空が広々映っていました。水田の脇の畑に日よけのパラソルを立ててお昼をいただきながらおしゃべりしていると、突然聞こえた「ケロケロケロ」に「あらっ、ちょっと静かに・・・カエルが鳴いてるっ!」と言う私に「カエルが珍しいの~?」と笑われました。長閑なカエルの声と田を渡ってくる涼しい風。ご主人が枝から採ってくださった枇杷もお昼もいただいてよく食べよくおしゃべりしてSさんは元気でした。少しずつ記憶が消えてきているSさんは前回はお喋りの途中で「あなたどなたかしら?」と聞かれたのに今回は会った時から「ネコちゃん」と分ってくれました。高校時代の想い出は消えずにはっきり残っているので卒業アルバムを開いては話が弾み、いつもの電話での長話とは違って顔を見ながらの会話は話に広がりがありました。

絵のモデルにしたいとお願いして枇杷やブラックベリーの枝を切っていただいて、昔彼女が作ってくれたハーブティーが美味しかったと言えば畑からレモングラスやアップルミントを摘んできて爽やかなハーブティーがテーブルに並ぶ。動かれるのは全てご主人で彼女はお喋りしているだけ。亭主関白だったわが夫と比べても・・・これは仕方がないことですが、優しいご主人に包まれて彼女は少し元気になったのだろうと思えました。帰りの電車の中で、まだまだ・・・この先もずっとおしゃべりしたいから、私を忘れないでよねと思っていました。




ブラックベリー

2001年大連のスケッチから

2023年06月07日 | 中国の想い出

2001.10.8 大連 烟台街



他の方のブログを見ていたとき「大連の街角から 第2回」と言うタイトルがパッと目に飛び込んできました。「大連」は懐かしい街です。2001年から4年間夫が単身赴任したため陣中見舞いと言いながら時々遊びに出かけた街です。その記事には私が訪れた数年後の旧ロシア街の写真がありました。表通りのピカピカに整備されつつあったロシア街とは全く違う裏通り。100年前のロシア統治時代に作られた建物が昔の姿で使われて生きている風情が何とも言えず魅力的でした。ただいかにも裏町と言った雰囲気は一人で歩き回るのに少し不安も感じながらも、魅力には勝てず一人でテクテクと。
その頃の私の服装は運動靴に中国の市場で買ったブラウスとズボンに麦わら帽子。それにこれも現地で買った布袋に絵の具などを入れて提げていました。ある時大連にやってきた娘と会うと「お母さん、日本人には見えないね」と言われタクシーに乗れば「朝鮮族?」と聞かれるほど現地に溶け込んでしまっていたようです。とはいえ外国人だとはすぐわかるはずですが。

通りにはたいてい机を出しておしゃべりしている人がいるので「ここで絵を描いてもいいですか?」と単語だけの中国語と手ぶりで話しかけると、びっくりしながら笑ってくれます。私は地面に座り込んでスケッチ開始。描きながら日本の飴を袋から出して一つ舐めてから「どうぞ」と渡すと皆さん珍しそうにもらってくれました。「どこから来たの」「仕事は」「ご主人は」「子供は」「大連は好きですか」「中国の食べ物は好きですか」どこでも同じことを聞かれるので、知っている単語を総動員して出来るだけにこやかに、にこやかに。ただ「画家?」と聞かれるといえ趣味で描いているだけですなどと難しいことは言えなくて、簡単に「はい」と答えていました。今日の絵を描いていた場所では椅子をすすめてくれたり描いている家の前に止まった車を動かすように言ってくれたりと変なおばさんに(当時私は60歳前)皆さん本当に親切でした。他の場所では暑いから家の中から描けばいいと言っていただいて、それでは見えている風景が変わってしまうのにと思いながら・・・お茶までいただいて絵は途中になったことも。




2001.10.8 ロシア街(新しく整備された広場)


上の絵と同じ場所



ブログの中で古い写真を見せていただいて懐かしくなって古いスケッチブックを探してみました。久しぶりに開いたスケッチブックには「あらまっ、こんな絵を描いていたんだ」と思ったり「今よりのびのびしているな」とか、色遣いが強く鮮やかなのはこの頃は白内障が進んで良く見えていなかったんだろうなと思います。絵が描けなくて悩む時などたまには昔の絵を見直して今を反省することも必要なようです。そんなことも思えた良い機会になりました。




宿舎の窓から(今Googleで見るとアパートらしきビルばかりに)



ロシアが統治していた時代の建物・・・今は・・・?
写真も2001・10・8















もう6月・・・

2023年06月04日 | 




ここしばらく何となく気力がわかないまま過ぎてしまい・・・もう6月。
毎月1日の会場確保の3ヶ月前抽選会は申し込んだ4日間の内半分しか確保できず6月の出だしでつまずいて、来月別会場の2ヶ月前抽選に参加です。来年5月の教室展のギャラリー申し込みは済ませたのでこちらは今月末の結果発表待ち。期日が決まっていることは忘れないようにカレンダーと手帳にメモして毎日見直していますが、期日の決まらない季節の衣類の出し入れや片付けはどんどん先送りして気持ちが重くなる大きな原因の一つです。原因が分かっていて対処の仕方も分かっていて・・・あとは私が動くか諦めるか、まだ涼しい今のうちにしなければならない事は一つずつ、今日から!とは思っています…。


友人宅の白くなった半夏生に「急いで!夏が近いよ~!」と言われている気がしました。




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