風の強い夕方のウオーキングで落ちたばかりの椿の花を見つけました。
あまりにきれいなので拾って帰りちょっとスケッチ。
「落ちざまに 虻を伏せたる 椿かな」 夏目漱石
中学だったか高校だったか国語の教科書にあった句です。
名句だとしてもほんとにそんなことが起きたのか、漱石先生の想像なのかと思いました。
それから随分たって何かの本で寺田寅彦も疑問に思い花の落下を観察したことなどを読んで
「ありえる」のだと知りました。高い枝から落ちると多くの花は上向きになり低い枝から
落ちると花はうつ伏せになるのだそうです。
でも、まだ私は家のあたりで「椿の咲く頃にはまだ虻は飛んでないのに」と少し思っています。