ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.10.19 高校最初で最後の体育大会見学―ちょっぴり涙ぐむ

2013-10-19 21:16:30 | 日記
 昨日は息子が通う高校で体育大会の予行が行われた。通常通り塾に寄って帰宅するというし、夫は宴会で夕食が要らない。私はそのつもりで仕事を片付けて、息子が帰宅する予定の1時間前に家に到着した。すると、自転車置き場には息子の自転車があり、部屋の電気が煌々とついている。真っ赤な顔をしてパジャマ姿でリビングにいるではないか。
 なんと、日頃の運動不足と太陽に当たっていない受験学年であることが祟って、クラスの殆ど全員が帰りのHRでは突っ伏していた模様。そんな訳でとても塾に寄るどころではなく、直帰してお夕寝したとのこと。顔が赤いのは日焼けの所為で、発熱ではなかった。具合が悪くなったということではなかったので良かったのだけれど・・・。

 今朝もいつもどおり起床し、お弁当を作って送り出す。余りの寒さに足湯をして温まり、出がけにはストールも冬物に替えて夫と2人で出かける。息子の出番は午前中の80mハードル走と午後の綱引きの2種目。お昼休みを挟んで2時間半以上間が空いてしまう。炎天下だったら時間を潰すのも体力的に辛いので、午前か午後の1種目だけに・・・と思ったが、何より最後だし、と思い直して頑張って行ってみることにした。
 思えば、一昨年は雨天順延、平日開催となったため行ってやれなかった。そして昨年はEC投与2回目翌々日、家で寝たきり。夫にビデオを撮ってきてもらってそれを観ただけだった。だから、気付けば今日は、高校生になって見る最初で最後の体育大会なのだった。

 食堂は保護者にも解放してもらえるが、凄い混雑でカオス状態になるのは予想がついていたので、夫とサンドイッチ等を調達しておく。最寄駅からスクールバスで学校に到着し、受付を済ませてグラウンドへ。陽射しがなく本当に寒い。800m走、1000m走、縄跳び走と進み、息子の80mハードル走。夫はスタンド真向いの位置から望遠でシャッターチャンスを狙う。私は満席の保護者席の脇に立ってみたが、途中で顎が出て、階段に腰を下ろさせてもらい、いつもの小さなデジカメを携えて、最大限望遠にして豆粒のような息子を追う。息子がフライングをし、次は出遅れて結果は4位。無理してアキレス腱を切られでもしたら大変だからよしとしよう(息子曰く、あのメンバーだったら3位は堅かったが、フライングで気をそがれたとのこと。)。
 夫と合流して食堂へ。凄い混雑ぶりで2つ並んだ席を確保するのも大仕事。マンモス校だから、とにかく弱肉強食状態だ。学食があってもシステマティックとは縁遠いこの状況では、お昼は学食を使って、とはとても言えなかったな、と6年間お弁当を作ったこともやむなし、と思う。

 寒い屋外から暖かい室内に入ると、がっくり疲れて何やら眠気が襲ってくる。暖かい飲み物の自販機も長蛇の列。あっという間に売り切れ状態である。昼食後にロキソニンも飲み、なんとか痛みが酷くならないことを祈りつつ、再びグラウンドへ戻る。
 今度は夫と2人で階段に腰を下ろす。最初に観た15人リレーでは、何も考えずにひたすらバトンをもって精一杯走る姿がいろいろな思い・・・ああ、もうこんな季節は来ないのだな、健康で思い切り走ることが出来るってなんて素敵なことなんだろう・・・などなど、が交錯し、目の前が曇って曇って仕方なかった。
 息子が出場した3年男子全員の綱引き。これまた負けてしまったが、伝統となっている、甲子園のエース君たちがいるスポーツ推薦組のパフォーマンスはなかなか見ものだった。彼らは常に試合優先。修学旅行も文化祭もスキースクールも、全て参加出来ずに来たわけで、この催しだけ一緒に参加出来るのだ。皆が彼らを労い、拍手と声援を送っている。昨年息子から「来年は彼等のパフォーマンスを見に来て。」と言われ、その約束が果たせて良かった、と思う。

 そしてまた、スクールバスに乗って学校を後に。私が次に学校を訪れるのは12月の三者面談だろう。その後に残るのは、12月の最後の保護者会と3月の卒業式・・・。笑顔でその日が迎えられると良いのだけれど。
 
コメント (2)
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