ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.5.1 皐月スタート 腫瘍内科診察後、フェスゴ4回目+ドセタキセル3回目(6割減量1回目)+ジーラスタ ボディーポッド無事終了

2024-05-01 23:37:35 | 治療日記
 
 昨夜はブログアップ後入浴し、手足のケアを済ませてからベッドに潜り込み、ほどなくして眠りについた。夜中に1度目覚めてお手洗いを済ませ、スマホアラームが鳴る30分ほど前にぱっちりと目覚めた。合計5時間半ほどの睡眠だが、もう眠れない。ベッドでニュースを視ながら夫におはようLINE。浴槽足湯が出来ないし、採血・レントゲン検査が昨日のうちに終わっているし、ホテルから病院までは5分ほどなので、朝一の予約でも十分時間に余裕がある。
 
 手足のケアや身支度を済ませ、昨夕調達したサンドイッチ、ジュース、青いヨーグルト、アールグレーティーの朝食を摂る。お腹も快調だ。
 
 昨日の蒸し暑いお天気とは打って変わって、今日は午前中から本降りの雨になりどんどん気温が下がるという。レインコートと晴雨兼用傘が活躍してくれそうだ。朝ドラを視て、ゆっくりチェックアウトして手荷物を預け、病院を目指す。

 予約時間の20分ほど前に病院に到着した。受付のIDカード機は待たずにすんなり。腫瘍内科受付へ移動する。
 待合椅子はそこそこ埋まっている。定位置は確保出来ず、1列目のソファを確保して腫瘍内科受付に並ぶ。コロナ関連問診票を頂き、今回は息切れだけに“時々”と書き加えて〇をした。態勢を整えて血圧測定。117-67、脈拍が97。

 昨日は珍しく一気に500頁弱の1冊を読み終えてしまった。重かったけれど2冊買っておいてよかった。
 今日のお供は井上荒野さんの「百合中毒」(集英社文庫)。
 帯には「どれほどの波乱があろうとも、他人には決してわからない結びつきが夫婦の間にはあることを、鈍い痛みとともにこの小説は私に思い起こさせた。(解説より)酒井順子さん 『25年前に家族を捨てた男の突然の“帰宅”。妻は、娘は、愛人は、それぞれの不都合な現実と向き合うー。』」とある。
 題名から想像したお話とは違った感じだった。9章からなり、それぞれの登場人物の視点から描かれていく。

 「中待合にどうぞ」に番号が出たのは、予約時間ちょうど。こんなに早く呼んで頂けるとは、と中廊下に入ると、扉を全開にして先生が待っておられた。荷物をまとめ、「おはようございます」とご挨拶をして入室する。
 「では、」と体温計を渡される。診察室での体温は6度7分。
 「どうでしたか」と問われ、「手と足が痛いです。夜寝る前にステロイド入りのヒルドイドローションを塗って、手袋をして靴下を履いて寝ているので、朝は少し痛みが収まっていますが、動き始めると、痛みます。右足の薬指と小指の間は何もしなくても突然針を刺されたような強い痛みがたびたびあり、飛び上がるほどです。」と言うと、「聞いているだけで痛そうだ・・・、大分皮膚に出ていますね~」と仰る。

 「ただおかげさまで咳も止まり、痛みも落ち着いているので、半月ほどコデインもロキソニンも飲まずに済んでいます。その分下痢が酷かったですが・・・」とご報告。「下痢が酷かったのはコデインを止めた反動かもしれませんね。」とのこと。「採血の結果、貧血は前々回(6週間前)よりはいいけれど、前回(3週間前)よりは良くない(Lマーク)ものの、まあ問題なし。」
 PCにはレントゲンの画像が3枚並んでいる。「右肺の上は無気肺で、開通してももう潰れたままかもしれないですね。右肺下は特に動きなし。左は少し小さくなっているようだが、前回と変わらず。総じて症状は落ち着いている、ということで」

 「さて、ドセの量をどうしますかねえ」と本題に。「痛みが悪化しているようなので、タリージェを増やしますかね。ただ眠気がどうか。15㎎を1日2回までOKだが、今は夜10㎎を1回だから、これを夜15㎎にしてみましょうか。」と仰る。以前増やしたものの眠気が酷くなるだけで症状が緩和されなかったので10㎎に戻した経緯があるが、今は仕事もしていないし、それでトライすることに。

 ドセは初回は計算上は110㎎のところ100㎎でスタートし、前回80㎎、今回60㎎にするかどうか、だ。先生が仰るには、「80㎎でもう嫌、止めます」と言われるより、60㎎にして少しでも長く続けることが大事と仰る。うーん、短期決戦で夏前にはお休みして秋のイベントに備えたかったのだけれど、なかなかそうも言えず。とりあえず今回は60㎎に減量して頂くことにした。

「110㎎のところ60㎎ですから半分+αくらいですよ」と仰り、薬剤部に変更の電話をおかけになる。途中で女性の研修生が入ってこられてご挨拶。

 前回、がん遺伝子パネル検査の結果説明のプリントを頂いたが、内容については殆ど記載がなかったので、画面上で見せて頂いた検査報告書のコピーをお願いする。英文だけれど、時間はあるので、ぼちぼち読んでみたい。
 更にそろそろ心エコーと造影CTを、とのこと。心エコーは次回治療の前日、造影CTは次々回治療に間に合うように6月第1週に予約を入れて頂いた。
 薬の処方についてはコデインもロキソニンもヒルドイドローション等もなし。タリージェが15㎎になって、いつも通りのミヤBM、タケプロンに加わった。そして明日、明後日だけ飲む浮腫み止めのデカドロン4㎎。

 お礼を言って診察室を出て、心エコーとCTの同意書等にサインするため、中廊下に出てクラークさんを待つ。サインを済ませ、化学療法室へ入る。受付番号は6番。待合席はお一人だけ。門前薬局に処方箋の写真をLINEで送付すると、窓側の真ん中あたりの席に案内される。既に雨が降り出している。かなりの本降りだ。お手洗いを済ませ、態勢を整え、夫に報告LINE。

 ほどなくして看護師さんが針刺しに見える。
 最初にフェスゴの皮下注射。4回目の今日は初回右、2回目左、前回右ときて、今日は左前腿だった。今日もニーハイソックスとロングのガードル。その隙間に5分かけて打って頂く。入り始めはチリチリビリビリと痛む。ずっとお喋りしながら気を紛らわせてくださるので、殆ど問題なし。
 高1、中1の男の子2人のママさんで、受験が終わり、無事に入学出来て楽しそうに通っているのでほっとしました~とお話される。思春期の男の子は色々大変だけれど、大人になるとちゃーんと戻ってきてくれますよ、とお話する。
 イタリア旅行の話も聞きたい、と言われたけれど、なんだか遠い昔のようで。円安で物価の高さにびっくりしました、とお話しているうちに終了。

 気づくと、もう門前薬局から「お薬の準備が出来ました」とLINEが入っていた。
 ドセタキセルが減量になったので、調剤に時間がかかり到着まで待つようだった。その間、薬剤師さんのインタビュー。副作用等についてご報告。

 副作用前投薬の吐き気止めステロイド(デキサート)が15分、ドセタキセルが70分ほど、最後に生食を10分流して終了だ。
 途中に、前回会釈だけしかしなかった化学療法認定看護師のKrさんが寄ってくださってついつい長話してお引止めしてしまう。16年前、最初にこちらでお世話になった時、まだ狭かった化学療法室は看護師さん3人態勢だったが、そのうちの化学療法認定看護師のKさんは今、管理職として病棟におられる。
 Krさんとのやり取りで私の話題が出たようで、再びドセにトライして頑張っていると伝えてくださったとのこと。なんだかしみじみ。当時の患者さんたちでまだ頑張っている率はどのくらいなのだろうとぼんやり思う。
 お友達にLINEをしたり看護師さんと話したりで、眠くなる時間もなく、本を読む時間もあまり取れず。

 点滴が終わり、抜針し、お手洗いを済ませ、ジーラスタボディーポッドをセットに見える。お腹の肉を摘まんで針刺し。逆血の確認で生食を流したら、入っていく時、結構痛かった。装着されると、やはり圧迫感がある。
 終了時の血圧測定は145-74。脈拍は70。上が高くてちょっとびっくり。痛かったからか。
 今日の化学療法室滞在は3時間弱。受付票を戻し、会計待合いに移動する。かなり混雑している。10分ほどして自動支払機にアクセスし、11万強をカード払い。

 外に出ると、雨降りだ。晴雨兼用の小さい傘ではちょっと濡れる感じ。
 門前薬局に寄ると、数人が待っていたが、ほどなくして担当のIさんから呼んで頂ける。今回も体調伺いのLINEのやり取りで主治医に連絡等してくださっていたので、診察時スムーズだった。大分少なくなった薬を受け取り、コード決済で2,000円強の支払い。今日の病院と薬局滞在時間は5時間弱。

 ホテルで出がけに預けた荷物を受け取り、ロビーで荷物を整理する。荷物が重い。手袋をしていなければ、とても持てない。駅前でランチを摂るか途中駅で摂るか迷ったけれど、少しでも遅い時間になってレストランが空いている方がいいかな、と各駅停車に乗って読書の続きをしながら乗り換え駅まで向かった。

 乗換駅のショッピングセンターのお寿司とエスニックで迷い、エスニックに入ってパッタイのセットを頂いた。パッタイはボリューミーで3分の1程残してしまったが、スープとミニサラダは完食。氷なしのマンゴーラッシーを飲みながら本を読み終わった。リクライニングの姿勢でジーラスタボディーポッドを装着しているので、座った姿勢で食事をすると圧迫感があり、ちょっと苦しい。
 
 最寄り駅に到着。眠気を抑えて本を読んだので、なんだかかなり疲れており、雨足も強くなっていたので、迷わずタクシー乗り場へ。

 今日は生協のお届けの日だ。それなりに多く注文しており、ひいひい言いながら搬入した。
 着替えを済ませ、もろもろ片付けていると急に差し込むような腹痛。軟便があっという間に下痢になり、水様便でお手洗いから出られない。結局、3回お手洗いを往復。またしてもお腹が空っぽになる。がっくりしながらメールチェック等をしてやっとリビングに座る。録画したドラマを視ながらウトウトしていると、夫が帰宅した。

 母にMeet通話。今日は珍しくすぐに応答した。今日は変則で、明日の振り替えデイサービスの日だったと元気だった。こちらは通院でかなり疲れてしまったと話す。明日は電気の点検で一日家にいるとのこと。私は大丈夫だから、無理しないでねと念を押される。

 夫には生協で届いたお蕎麦とサンドイッチを食べてもらった。私は果物が食べたいとふじりんごと不知火を剥いてもらって、クリームパンとスイカとりんごのストレートジュースを少しずつとミルクティラテを頂く。吐き気止め点滴が効いているのか、お腹もひとまず落ち着き、それなりに食事が摂れたのが有難い。お腹を温めたいけれど、今日はお風呂に入れない。そして疲れているのにステロイドハイだ。

 注射を打った左腿はやはり重苦しい感じ。無意識に左が下になるように足を組んでしまい、イテテ・・・である。6割減量で明日からどのくらい楽に過ごせるものか。期待し過ぎずにちょっぴり期待したい。
 明日から夫は5連休。また家事はおんぶに抱っこ、白旗を大きく上げる予定である。
コメント
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