金魚世話係の日記(日常の小さな発見を金魚的な視野から探るナノ的な日記)

更新は毎週日曜日の一回ですが、20年目になりました!

情報力って何?-誰に伝えるのか

2005-12-11 22:49:32 | 情報力
最後に,「誰に伝えるのか」です
池上さんは,『週刊子供ニュース』をはじめた当時,子供だけを意識して番組を考えていたのですが,あるときこの番組は大人も見ており,それも年配の人も多く見ていることを知りました.実は『週刊老人ニュース』でもあったのです

私は以前も『週刊子供ニュース』は月に一回くらい見ていました.池上さんの解説はわかりやすいだけでなく,ニュースの背景からはじまり,今の時点にどうつながったところまでうまくまとめられていてとても勉強になりました.『ニュースセンター845』や『イブニングネットワーク』のころから顔は知っており,池上さんは温和な感じなので素直な気持ちで解説が聞けるところもいいと思いました.

当時から,わたしは大人ではありましたが『週刊子供ニュース』を大人のニュースとしても認めていました.『クローズアップ現代』というニュース解説のNHK番組もありますが,少ない知識でもわかるところが『週刊子供ニュース』のお勧めです.

しかし,幅広い年齢層が視聴者となると様々な苦労が出てきたそうです.子供が対象という前提であっても,年配の方がわかるように説明も付け加えるようにしたそうです.たとえば「アニメのキャラクターが...」という場合,子供には伝わりますが大人や年配の方を意識すると「アニメのキャラクター,つまり主人公が...」という風に言い換えるそうです.
いろいろな模型や仕掛けもあり目で見てもわかりやすくしています.このあたりの苦労は今回のテキストである「池上彰の情報力」(ダイアモンド社 刊)を読んでもらったほうがいいと思います.

6回にわたって書いてきましたが,それでは「情報力とは何か」をまとめたいと思います.
はじめは情報力とは,情報収集のことだけかと思っていたのですがそうではありません.情報の収集,分析,伝達(報道)とかなりの範囲をさしています.
どれも大事ではありますが,特にテキストを読破して感じたのは,伝達(報道)が難しいということです.その人の立場や解釈で(イラク戦争の報道のように)かなりニュアンスが変わります.「受け手の人にどう正確に伝えるのか?」,そして「複数の受け手がどういう背景を知っているのか?」かなり奥の深い話でありました.

ブログも同じです.様々な人の目に触れるのですから,一面的な発言は気をつけなければならないのです.文字の怖いところは顔が見えないところです.笑っているのか,泣いているのか,ふざけているのか,読み手には伝え難いのです.テキストは図書館で借りられたので,興味のある方は図書館へ足を運んでみてください.
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情報力って何?-記事を書く

2005-12-09 17:32:43 | 情報力
わかりやすい文章を書くためには何が必要か?
池上さんはお手本となる文章を書き写したり、自分の文書を音読したり、思い切って他人に読んでもらったりしたそうです。池上さんが記者になりたてのころは、記者が原稿を書いてもカメラの前で読むことはなかったそうです。取材に出かけてはその内容を記事にまとめる毎日だったそうです。やっとの思いで記事を提出すると、デスクに原文がなくなるまで直されて悔しい思いをしたそうです。

他人に読んでもらうのは難しいので、その代わりにブログで公開するのはいいと思います。なかなかコメントはもらえないのですが、公開するときの緊張感は忘れないようにしています。
それから原稿をあらかじめ用意する場合も、ぶっつけ本番で書く場合もありますが、書いた原稿を見直すときに自分で突っ込みもしています。
原稿を寝かしておいて、1週間後に見ると新しいアイデアも出てきたり、何でこんなものを書いたのだろうと思うこともあります。

ブログでも思わず読んでみたくなるタイトルがあります(Tスポーツみたいに)。池上さんも映画の出だしや新聞の連載記事のタイトル、それから故林家三平師匠の「とにかく大変なんですから」という第一声も例に挙げています。落語の出だしなのですから驚くことはないとは思いますが、思わず「えっ、何が」と引き込まれてしまいます。
もちろん「つかみ」だけでは続かないのですが、つかみも文章力のひとつであることは確かなようです。
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金魚のはなし

2005-12-05 21:54:48 | 金魚
ご無沙汰していました.金魚の話題です.

いよいよ本格的に寒くなってきました.水温も徐々に下がっており,金魚の食欲も落ちてきます.えさの量も水温とともに少なくします.ヒータの準備が必要な場合はもう手遅れなので一刻も早く入れてあげましょう.なお金魚は水温の変化に敏感なので,昼間の暖かいうちにセットして,水温が下がらない夕方前にヒータを点けましょう.ヒーターのサーモ・スタットが正常かどうか確認のため,はじめのうちは眼を離さないようにしましょう.

我が家の金魚たちはあまり食欲が落ちていないように見えます.しかし少しずつえさの量は減らしています.本当は栄養価の高い天然のえさを上げたいのですが,あげません.これ以上元気になられると(水槽も狭いので)困るのです.
2匹ともかなり元気な様子で,できれば広い水槽に移したいのですがそこまでは手が回りません.まずは広い家に引っ越して,大きな水槽を買い,またその水槽が洗える環境にしないと無理でしょう.

とりあえず,狭い我が家の狭い水槽の写真を撮っておきました.金魚の大きさからいったらかなり狭いことがわかると思います.これでは運動不足になってしまうのですが,今のところ仕方ありません.
「我慢してね」
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情報力って何?-情報戦争

2005-12-04 21:53:06 | 情報力
今日は一日寒かったですね.午後からは雨で,家の中で縮こまっていました.皆さんはどんな日曜日でしたか?

さて前回を受けて情報戦争の話のつづき;
情報戦争といえば,イラク戦争では兵器だけでなく情報という武器も活躍したそうです.もちろんTVもいろいろな形や立場で世界に情報を発信していました.アメリカもFOX-TVはアメリカ軍に密着して戦争の様子を伝えていました.確かにアメリカ軍よりの報道で,それはアメリカの愛国心を高める役割をしていました.またCNNやアルジャジーラTVはどちらかというと中立的な立場を示していました.

ここで取り上げたいのは,池上さんの本に書いてある戦況を『自軍に有利とするための情報戦争』です.アメリカ側が「フセイン大統領が負傷した」という情報を流すと,イラク国民に動揺が走ります.
一方,イラク側はフセイン大統領が無事で,兵士に指示を出している姿を映像で流します.そうすることで「アメリカはうそをついており,だまされてはいけない」というメッセージがイラク国民につたわります.しかし,その映像などの情報を使ってアメリカはフセインの居場所と日時を割り出します.こういったやり取りで情報戦争が行われていたのです.

はるか昔の第2次世界大戦の時にもアメリカでは情報収集と分析が研究されていました.日本との戦いのときには日本語が読み書きできる人を集め,さらに養成して日本軍の残した日記を解読していたそうです.当時の日本は情報戦争については未熟であって,まさか日本軍の兵士に書かせていた日記がアメリカで分析されているとは夢にも思ってもいなかったようです.
いまは情報が集められ分析できる能力が,戦争だけでなく,ビジネスや研究活動にも重要だとされています.

ブログを書いているわたしも,情報については考える必要があります.
自分の書いたものを読んでもらうためにはどうしたらいいのかと考えて見ると,重要なものは「情報」です.各種のメディアが伝えている情報や本をうまくつなげて,有効な情報に組み替えて提供できれば価値が高くなります.有効な情報とは,興味の持てる情報です.しかしそれは今のところできていないのですが,文章の練習だと思って(自己満足な)ブログを書いています.それでも誰かに読んでいただければ,大きな励みとなりますが...
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