夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈さ行〉

2006年12月26日 | 映画(さ行)
《さ》
『サマリア』(英題:Samaria)
大の仲良しの女子高生ヨジンとチェヨンが、
旅行資金を貯めるために援助交際を始める。
ヨジンはホテルの外で見張り役、チェヨンが客を取る。
ある日、警官の取り締まりから逃れようとしたチェヨンが転落死。
ふたりで旅行する夢も絶たれ、ヨジンが罪滅ぼしにと考えたのは
チェヨンの顧客に連絡を取り、金を返すこと。
ヨジンはチェヨンの顧客と寝ては金を返し始める。
刑事であるヨジンの父親が娘の行動に気づき……。
キム・ギドク監督の作品はいつもテーマが強烈で、目が離せません。
が、毎回、衝撃が大きすぎて、しばし呆然。

《し》
『疾走』
「沖」と「浜」、そう呼ばれるふたつの地域に分かれる干拓地。
双方の住人はお互いを忌み嫌い、近寄ろうとしない。
浜の少年、シュウジも沖には近寄らずに暮らしてきた。
しかし、あるとき沖のヤクザに助けられ、
それをきっかけに沖に出入りするようになる。
やがてシュウジにこれでもかというぐらい降りかかる不幸。
優秀だったはずの兄が放火、両親は心中、ひとり残されたシュウジは……。
『POSTMAN BLUES ポストマン・ブルース』(1997)のSABU監督による、
重松清の同名小説の映画化。
ヤクザに寺島進、そのオンナに中谷美紀、沖の教会の神父に豊川悦司。
みんないい味、出してます。
どの作品でも登場人物がひた走るSABU監督作。
これも走ってますけど、その先には死。暗い。

《す》
『スクラップ・ヘブン』
ある日、路線バスが乗っ取られる。
乗客は警官のシンゴ、普通の若者テツ、義眼の女サキだけ。
警官でありながら怖じ気づいたシンゴは
犯人が自殺するまで何の抵抗もできないままだった。
3カ月後、街で偶然再会したシンゴとテツ。
テツから復讐請負人に誘われたシンゴは
誰かを痛めつけることに快感を覚えていく。
『疾走』とは異なる暗さと絶望感。
相変わらずいいです、オダギリジョー。

《せ》
『セブンソード』(原題:七劍)
香港のアクション映画の巨匠、ツイ・ハーク監督作。
17世紀後半、清王朝建国後の中国。
漢族の滅亡を図る清朝は、武術に長けた民衆を次々と殺す。
そんな清軍に立ち向かうため、立ち上がった7人の剣士。
ややこしい歴史的背景はさっぱり頭に入らないけど、
それなりに派手な戦いのシーンは飽きません。

《そ》
毎年順調にこなしてきた「そ」で今年は撃沈。
『ソウ3』も未見なので書けません。

なんで「さ行」って暗いのん?

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