夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

2014年07月02日 | 映画(あ行)
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原題:Edge of Tomorrow)
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ,エミリー・ブラント,ビル・パクストン,ブレンダン・グリーソン,
   ノア・テイラー,キック・ガリー,ドラゴミール・ムルジッチ,シャーロット・ライリー他

日曜日に梅田で3本ハシゴの2本目は、今週末公開の本作の先行上映。
大阪ステーションシティシネマにて、3D版を観ました。

原作は桜坂洋の同名ライトノベルだそうで、
監督は『ボーン・アイデンティティー』(2002)で大出世したダグ・リーマン。
先週、トム・クルーズが道頓堀にも凱旋して話題に。
同行していたのは戸田奈津子さん
タイムループはもはや珍しくないネタですが、いや~、楽しかった!

近未来、地球は謎の侵略者“ギタイ”による襲撃を受けて危機に陥る。
強大な戦力を持つ“ギタイ”と戦い、地球の戦死者は増えるばかり。

ある日、軍の広報担当のウィリアム・ケイジ少佐は、司令官の部屋へ。
軍のイメージアップ戦略を伝えるつもりが、
司令官からあろうことか前線に赴くようにと言われる。

軍服に身を包んでいるとはいえ、ケイジはもともと広告会社の社員。
それが倒産したからここへ来ただけで、実戦経験はない。
いきなり前線だなんて無理に決まっていると断ったところ、怒りを買う。

戦地へ送られたケイジは、曹長に何かのまちがいだと訴えるも却下される。
戦闘用スーツを着て最前線へ、そこには“ギタイ”がうようよ。
戦闘スキルがゼロのケイジはあっけなく命を落とす。

ところが、自分は死んだと思った瞬間、また目を覚ます。
死んだはずなのに、出撃前日に戻っている。
出撃しては戦死、また目を覚まして出撃しては戦死。
ケイジは同じ日を何度もくり返すはめになり、
そうこうしているうちに戦闘スキルがどんどん向上してゆく。

やがて、彼はカリスマ的存在の女兵士リタ・ヴラタスキ軍曹と出会う。
実は彼女も以前にケイジと同じ体験をしたことがあり、
ケイジのループ能力こそが“ギタイ”を殲滅する鍵になると直感する。
こうしてケイジとリタは、“ギタイ”を倒すための特訓を開始。
“ギタイ”について詳しいカーター博士の協力も得るのだが……。

いつも屈強なトム・クルーズが最初はとっても情けないのがカワイイ。
前線なんてムリムリ~!と叫んでいるのに送り込まれ、
同じ隊となった兵士たちからコケにされっぱなし。
それは何度目かのループまでは変わりません。
ところが、どうにもならないとわかってからがエライ。
『恋はデジャ・ブ』(1993)のような下心もなければ(笑)面倒がることもなく、
ひとつひとつクリアして、わずかに一歩ずつでも前へ進もうとします。

リタとカーター博士は理解者ではあるものの、記憶はありません。
毎回ケイジと初めて会い、初めての交わす言葉に、初めての特訓。
リタはそういう状況であることもわかっていて、
「これは何回目?」とケイジに聞き返すシーンは可笑しい。
また、優しいケイジが過去の会話で知ったことをさりげなく挟むところも。
リタ役のエミリー・ブラント、どうやら私は相当好きなようです。

トム・クルーズ、やはり恐るべし五十路。
広報担当だった最初のシーンではニヤケた野郎にすぎなかったのに、
物語が進むにつれてどんどん締まった顔つきに。
ラストの笑顔は特級品。こんな顔されたらキューン(笑)。

残念だったのは大阪ステーションシティシネマの3Dメガネ。
眼鏡の上から装着すると、どの劇場のものよりもずれるのよ。

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