夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ヒート・ストローク』

2014年07月22日 | 映画(は行)
『ヒート・ストローク』(原題:Heatstroke)
監督:イヴリン・モード・パーセル
出演:スティーヴン・ドーフ,スヴェトラーナ・メトキナ,メイジー・ウィリアムズ,ピーター・ストーメア他

2013年のアメリカ作品で、日本では劇場未公開。
今月初めにDVDレンタル開始、スティーヴン・ドーフ見たさに借りましたが、
ま、まさか最初の30分で死んじゃうなんてありですか。
……って言っちゃうのは駄目でした?

ハイエナを研究するポールは、恋人のタリーを伴って、
アフリカの砂漠地帯で研究調査することに。
ふたりで旅を楽しむつもりだったが、出発数日前にポールの前妻から電話が入る。
反抗期にある娘のジョーが、学校で問題を起こしたらしい。
近頃のジョーは手に余る、あなたの言うことならば聞くかもしれない、そう前妻は言い、
ポールはジョーをアフリカへ連れて行く約束をしてしまう。

タリーのことを敵視しているジョーは、およそ友好的とは言いがたい態度。
i-Padを片時も離さず、ポールやタリーとほとんど口をきかない。
アフリカへ到着し、砂漠にテントを張って過ごすが、
取りつく島もないジョーを見て、やはり前妻のもとへ返そうと決める。

ジョーを空港まで一緒に送って行こうというポールに対し、
父と娘ふたりだけの時間が必要だろうからとタリーは遠慮する。

ポールとジョーが空港に向かってまもなく、ハイエナがテント内を食い散らかす。
食糧の大半を失ったタリーは心細くポールの帰りを待つが、
何日待ってもポールは帰ってこない。
そのうち水も底をつきそうになり、タリーは書き置きを残して水場へと出発。

ところが水場へ向かう途中、横転したポールの車を発見。
ポールは頭を撃ち抜かれてすでに死亡。
返り血を浴びたジョーは気を失っているだけの様子。
タリーはジョーを車から引きずり出して介抱する。

意識を取り戻したジョーによれば、銃を密輸する二人組と遭遇、
その片方が目撃者となったポールを撃ったらしい。
そうこうしているうちにその二人組が現場へと戻ってくる。
タリーとジョーは咄嗟に隠れ、なんとか逃げようとするのだが……。

スティーヴン・ドーフの映画だと思っていたのに、
こんなふうに早いうちに死んじゃうんですもの。たまげました。

図らずも残ってしまった犬猿の仲のタリーとジョーが
力を合わせて逃げる話なわけですが、
献身的で頼りがいのあるタリーに対して、ジョーがとにかく反抗的。
父親の恋人ですから目の敵にするのもわかりますが、
いらんことばかりして、ドツボにハマっていくのでした。

なんちゅうことはない作品ですが、それなりにドキドキ。
特筆すべきはタリー役、ロシア出身のモデルだというスヴェトラーナ・メトキナ、美しい。
ロシアといえば思い出す『オーガストウォーズ』同様、
可愛いだけじゃなくてめちゃめちゃたくましい。
ロシアの女性ってこんな感じの人が多いのか、憧れの対象なのか。
そのうちハリウッド映画にも出演希望。

あ、オチはどうなるかと言いますと、もちろんふたりとも助かります。
“heatstroke”は「熱射病」。タリーとともによれよれヘロヘロになりましょう。
ちょっといいシーンもあって、DVDで観るならば悪くはありません。

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