夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『九月の恋と出会うまで』

2019年03月12日 | 映画(か行)
『九月の恋と出会うまで』
監督:山本透
出演:高橋一生,川口春奈,浜野謙太,中村優子,川栄李奈,
   古舘佑太郎,ミッキー・カーチス他

体力の低下を感じるのは、なんといっても日曜日の朝。
土曜日の晩に飲み過ぎても、日曜日に映画を観に行くのは平気だったのに、
去年から途端に近い映画館にしか行く気が起こらなくなりました。
109シネマズ箕面がいちばん近いけど、映画2本分の駐車サービスがないのがネック。
109シネマズ大阪エキスポシティなら2本分サービスしてくれるけど、
休日に万博へ近づくのが嫌。ただでさえ毎日通勤しているのに(笑)。
で、ついついTOHOシネマズ伊丹に行ってしまうのでした。

原作は松尾由美の同名小説。
たぶん、彼女の作品は『ハートブレイク・レストラン』しか読んだことがありません。
鑑賞後に注文しましたから、まもなく読む予定。
いわゆるタイムリープもの。面白いのは声だけが時空を超える点。

オーナーの権藤(ミッキー・カーチス)の意向により、入居者はアーティストだけ。
そんな風変わりで瀟洒な低層マンションに引っ越してきた志織(川口春奈)。
志織は別にアーティストというわけでもなく、旅行会社に勤めるOL。
昔からの趣味がカメラだったことから入居が叶った。

入居して間もない夜、空間に一瞬ゆがみを感じたあと、
部屋のどこかから志織を呼ぶ声がして驚く。
声は壁のエアコンの穴から聞こえているらしい。
近づいてみると、声の主は隣の部屋に住む平野(高橋一生)で、
1年後の未来から志織に話しかけていると言う。

平野はなぜか志織に自分の尾行を頼む。
そんなへんてこな頼みは承諾できないと志織が断ると、
平野を尾行することが人助けになるのだと懇願される。

戸惑いながらも平野の頼みを引き受けた志織。
するとある日、志織が平野を尾行していた時間帯に、志織の部屋に空き巣が入る。
ただの空き巣ではなく、ほかの場所で強盗殺人を起こした犯人で、
もしも志織が部屋に居たら、殺されていたことは間違いない。
知らない間に未来の平野に助けられていた志織。

後日、隣人の平野と言葉を交わすようになった志織は、
この謎について平野に相談をする。
エアコンの穴の向こうの平野は未来の平野だと言うけれど、
どうも隣人の平野とは別人のような気もするのだ。

会社勤めをしながら小説家を目指している平野は志織の話に興味を示し、
このままではいずれタイムパラドクスが生じることに気づく。
殺されるはずだった志織が助かったことで生まれる矛盾。
その矛盾をなくすために、志織は1年後に消えてしまう運命にあると。

それを回避するため、志織と平野は声の主を探し始めるのだが……。

同じマンションの入居者に、浜野謙太中村優子
志織の会社の後輩に川栄李奈。志織の元カレに古舘佑太郎

むずかしいんですよ、タイムパラドクスの話が。
聞いている間は私もわかった気になっているんですが、
ちゃんと考えようとすると、う~ん、わからん。
考えているうちに物語は進んで行ってしまうので、
これはおさらいするために原作を読みたいなと。

むずかしいということは置いておいて、それ以外にちょっと納得しづらいのは、
高橋一生と川口春奈という組み合わせ。12歳差でしょ!?
もう少し年齢を近づけることはできなかったのかと思わなくもないけれど、
仕方ないですよねぇ、高橋一生は若い子が好きなんだから(笑)。
まぁ、はい、高橋一生好きならキュンキュンできます。
説明しすぎの最後がくどいと私は思いましたが、一般的にはこのほうがいいのか。

タイムリープものではないけれど、「同じマンションもの」が私は好きなのかもしれません。
『おと・な・り』(2009)なんかも好きでしたし。
本作は『ターンレフト ターンライト』(2002)に似た雰囲気があります。懐かしい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする