電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

水仙の芽の成長の速さ

2005年04月08日 20時51分21秒 | 散歩外出ドライブ
タケノコの成長も速いが、水仙の芽の成長の速さもよく考えると驚異的だ。ほんの数日前にはこんな状態だったのが、今はもう一人前とはいかないまでも、半人前くらいの背丈にまで成長している。おそらく、あっという間に花が咲くのだろう。この成長の速さはすごい。
水仙の成長の陰では、細胞がどんどん分裂し伸張しているはずだ。成長の速さを後押ししているのが、豊富な雪どけ水なのだろう。凍結融解した人工培地に育つ E.coli の代謝が切り替わっているように、水仙の驚異的な成長の背景には、雪どけ水の代謝への影響があるのかもしれない、などと空想したりしている。

クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団の演奏で、ロッシーニとヴェルディの歌劇序曲集を聞いている。とりわけ、「運動会の音楽」である歌劇「ウィリアム・テル」序曲の前半部、チェロ独奏の部分がすばらしい。映画「トスカニーニ」では、大西洋航路の船の上で、病死した人を水葬する際の哀悼の音楽としても流れるのではなかったか。
昔、中学校の音楽の時間に、この「ウィリアム・テル」の序曲をレコードで鑑賞する際に、音楽の先生が曲の後半部、例の「運動会の音楽」だけを聞かせた。そのとき、本当はこの前半部もいい曲なんだよ、と話してくれたことをなぜか覚えている。いい音楽だったら、聞かせてくれればいいのに、と思っていたからだろう。初めて聞いたとき、本当に素晴らしい音楽だと思った。なぜ後半が「運動会の音楽」なのかわからない。
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