電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

紙箱入りLP全集を購入した頃

2015年12月27日 06時01分58秒 | クラシック音楽
自宅の棚に、まだ若い頃に少ないお小遣いを工面してようやく購入した紙箱入りLP全集が何組かあります。例えば、

  • ベートーヴェン 交響曲全集 セル指揮クリーヴランド管
  • フォーレ 室内楽全集 ヴィア・ノヴァ四重奏団他
  • モーツァルト 弦楽五重奏曲全集 スーク+スメタナ四重奏団
  • メンデルスゾーン 「エリア」 コルボ
  • J.S.バッハ 「マタイ受難曲」 コルボ
  • シューマン 交響曲全集 クーベリック指揮バイエルン放送響

などです。たしかに、プロコフィエフやヴェルディなどは含まれていないけれど、自分の音楽の好みが端的に現れているようです。

時代的には、ベートーヴェンは学生時代ですが、ほかは就職して独身時代から結婚したばかりの頃ではないかと記憶しています。70年代後期から80年代初頭、LPの最後の頃でしょう。この後は実質的にCDに移行してしまいますので、紙箱入りLP全集を購入するという「贅沢」ができたのは、ごく短い期間でした。

原爆症だった父が初めての癌に倒れ、闘病生活をしていた頃、大学院進学を諦めて就職し、結婚し、最初の子どもが生まれ、故郷にUターンするあたりの時代。今考えても、たしかに人生の激動期でした。そんな懐かしさがあるものですから、同じ録音をCDで買い直した後でも、処分しきれていません。LP全集の立派な解説書を読みながらCDを聴くなどというアホな事をいまだにやっております。

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