「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県本部町備瀬崎 「 備瀬崎灯台 」

2015-06-13 04:50:41 | 沖縄の灯台













































































灯台表番号 / 7119
ふりがな / びせさきとうだい
標識名称 / 備瀬埼灯台
所在地 / 沖縄県国頭郡本部町(備瀬埼)
北緯  / 26-42-44
東経 / 127-52-36 
塗色 / 白色
灯質 / 単閃白光 毎5秒に1閃光
光度 / 実効光度 390カンデラ
光達距離 / 7.5海里
地上~頂部の高さ 12m
平均水面上~灯火の高さ 17m
業務開始年月日 / 昭和47年5月15日
光源 / LED(発光ダイオード)
電源 / 自然エネルギー(太陽電池)



備瀬埼灯台は、備瀬崎から70mほど離れた島の上に立つ灯台である。
灯台は独立した島の上にあるため、
ど干潮の大潮の、一気に潮が引いた時間を事前に計算して
海に入って灯台まで約300mほど歩かねばならない。
場所によっては深みがあり、ひざ下までのゴム長は海水が入ったり出たりして、
上島するにはかなり困難であった。

そのうえ灯台までも高さ3~4mの岩場を登らなければならないし、
途中で岩場を飛び越えなければならない場所もある。
更に岩場の上にはトゲがある植物が群生しており、
そこを通過するのは大変であった。
やっと辿り着いた灯台は、灯台まで来た達成感や満足感などなく、
潮が満ちるまでに備瀬に戻らねばならない緊迫感や緊張感の方が強かった。
このとき釣り人が瀬に残された心境を描いた伊集院 静の 「 チヌの月 」 を思い出していた。

さらに、緊張感を高めたのは灯台下の 「 鶴 亀 」 と書かれた拝所である。
むやみに立ち入る場所ではないと感じ、魂が削られて行くのが耐えられず、
ここに来るのがいっぱいいっぱいの思いがしたのを覚えている。

この後、那覇空港で 「 沖縄を訪れるのは今回で終わりにしよう 」 と、
思わせた灯台でもあった。
でも、それから1周間も経たないうちに沖縄が無性に恋しくなって、
また行きたくなるから不思議なものである。


備瀬埼灯台へのアクセス
備瀬埼灯台へは、国道449号線を名護市から本部方面に進み、
「 美ら海水族館 」 を過ぎてそのまま真っ直ぐに備瀬集落を突き当りまで行くと
突き当たりに広場がある。そこから歩いて島へ渡るが、
備瀬崎から島までは深みなどがあり簡単には歩いて渡れないが、
大潮の干潮時ならば浅瀬を選べば歩いて渡ることが出来る。
ただし、膝までの長グツが必要である。
駐車は、突き当りの広くなった場所に駐車したが、
夏場のシーズン中は厳しいかもしれない?



沖縄県本部町 「 備瀬の海 」

2015-06-13 04:49:41 | 沖縄











































沖縄県本部町にある備瀬崎。
ここはフクギ並木で有名である。
ここへはフクギも含めて、灯台や馬場跡などの探訪で
何度も足を運んだ場所である。

その度に思うのは、 「 いつ来ても天気に恵まれない 」 ということである。
なぜか?ここに来ると曇ってたり、雨に遭う。
そんな運命だろうが、
今度ここに来る時は晴れた日に来るようにしよう。



琉球菓子 「 おもろ 」

2015-06-13 04:48:41 | パン ・ ケーキ ・ お菓子














キャロットといえば、全国的にも有名なキャロットアイランドこと津堅島。
そして、タンカンといえば名護のシークワーサーだろうか?
そして紅芋は今では沖縄を代表する特産になりつつある紅いもタルト。

紅芋ではないが、サツマイモは野國總管が中国から持ち帰り、栽培し、
それを広めたのが儀間真常である。

どちらも琉球の恩人として尊敬されている。

そうそう本末転倒になったが、
お菓子の 「 おもろ 」 だった・・・

熊本の銘菓で「武者がえし」というのがあるが、
あれによく似て、中身の餡が紅芋だったり、
ニンジンやタンカンだったりするものと思っていただければいいだろう。
中身を撮った写真がないのでご了承願いたい。

「 おもろ 」 とは…古の琉球(沖縄)に伝わる歌謡のことで、
思い、願い、あこがれなどを神秘的な言葉で表現した詩である。
それをまとめたのが、 「 おもろさうし ( 冊子 ) 」 と呼ばれている。
12~17世紀初めに謡われたといわれている。