「 島の人よ 」 池田 卓
生まれ島を離れ暮らす 島の人よ
覚えていますか 生まれ島の 祭り唄を
大きな夢を都会に描く 島の人よ
強く育てた あなたの島こそが 夢の島よ
島の人よ またいつの日か 祭り咲かせてみようじゃないか
島の人よ またあの海で サバニこいでみようじゃないか
島を離れ帰らぬ人よ 島の人よ
何処にいますか? 何してますか? お元気ですか?
都会で暮らし 手にしたものも 大切だけど
何々よりも大事にして欲しい 生まれ島を
島の人よ またいつの日か 故郷咲かせてみようじゃないか
島の人よ またあの海で サバニこいでみようじゃないか
島の人よ いついつの日か 祭り咲かせてみようじゃないか
島の人よ いついつまでも 生まれ島を忘れないで
生まれ島を忘れないで・・・
この「島の人よ」を唄う池田卓は、西表島の船浮村の生まれで、
船浮村では8年ぶりに生まれた男の子である。
「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど豊かな自然に恵まれた西表島の一集落。
西表島内にありながら道路交通網から孤立し、船でしか渡ることが出来ず、
「陸の孤島」 「離島の離島」と呼ばれる。
不便さが幸いして、開発と観光化の波に襲われることなく、
昔ながらの素朴な風景を保ち、2015年3月現在、46人が暮らす。
それゆえに、彼の生まれ島を思う気持ちから、
この 「 島の人よ 」 という歌が出来たのではないかと思う。