クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

祈りの歌

2008-10-19 07:20:17 | Weblog
「キリスト教の結婚式やお葬式に行くと、必ず立って聖歌や讃美歌を歌うだろう。あれが嫌なんだよ」と言う方も多いのではないだろうか。仏教では黙って意味の分からぬお経を聞くだけだが。先日大宮聖愛教会で営まれた、速水司祭の葬送式では、師の愛唱する聖歌が歌われた。列席者の多くが、同じ信仰者であり、素晴らしいハーモニーとなった。
教会の礼拝で、今のように聖歌が何時頃から歌われるようになったのかは、僕は不勉強故分からぬ。しかし、その歌詞は聖書の御言葉に基づいて創られており、祈りの一つである。聖公会やカトリック教会は、聖餐式で式文の祈りも、チャントとして、オルガンの伴奏と共に歌う事も多い。日本聖公会では、口語祈祷書に改定されてから、何人かの方が新しいチャントを作曲された。僕の所属する聖愛教会では、オーガニストで、桐朋大学でも教壇に立たれた事のある、Tさんが作曲されたものを、キリエから主の祈り迄数曲歌う。歌うのは心で神様を賛美し、感謝と願いの祈りゆえ、音痴な僕も大きな声で歌う。
典礼形式上の仏教とキリスト教の違いは、祈りの歌の有無だろうか。
写真は、大正末期か昭和初期に作られた、今も使われている聖愛教会のオルガンである。