ゆっくり娘

一人っ子として育ったせいか、持って生まれた性格なのか、クーはゆっくりと行動を起す。ご飯の前家内が「ご飯にしようか」と言うと、ココはどこに居ても走って来て、家内の横に並んで台所に入り、足元にまつわり付き離れない。その時クーはまだお気に入りの場所で正座をしている。「クーちゃん、ご飯入ったわよ。どうするの。食べないの」と言われてから、床に下りゆっくりと茶碗の前に行くのである。クーが食べ始める時、ココは既に半分以上食べている。
また、本箱の上に飛び上がる時も、ソファーの背で暫らく考えている。特にココが近くに居る時は、念入りにココの動きを読んでからとなる。降りる時も同じで、本に足を掛けて、下で寝ているココの様子を見てからとなる。
家内は「クーちゃんはゆっくり娘なんだから」と。ゆっくりと言うより何事にも慎重なのだろう。