ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

余韻と余波

2017-11-02 | アメリカ事情

 娘の作ったシュガークッキーとアイシング

NHKの渋谷からの中継を見て、歩く隙間もないほどの人々がひしめいて、ハロウィーンを楽しんでいたようだ。それを見て苦々しく感じた方も、楽しそうと思った方もいらしただろう。私の夫や子供が見ると、最初戸惑う。どうして?が次のリアクション。西洋の行事を何故?や、キリスト教徒でもないのに?(これはキリスト教の行事ではない)などなど様々な意見があるだろう。これは宗教と関係なく楽しむものだから、お祭り好きな日本人が取り入れるのは時間の問題だったのだろう。

 

 

 この人はドアから出入りするのが少々きつかった。

私のオフィスでも、こんな人が来た。隣のオフィスで働く人で、美術専攻だったので漫画描きもうまく、実際日本の漫画とアニメに非常に影響を受けたのだと日頃話している。彼女は大の日本贔屓で、金魚の形をした赤いお弁当箱をあげたら、宝物のように喜び大切にしている。

彼女のようなアメリカ人やヨーロッパ人は、驚くほど多い。息子の結婚式にスゥエーデンで相手のご家族にお会いした時、そこの末息子が、話をしていて突然「ヒグラシのなく頃に」の本(漫画)が好きだと言った。日本語でヒグラシ云々と言ったのである。私は聞いたことのない本だから、それはどういう本か尋ねたら、説明してくれた。日本には、スゥエーデンの若い女性が漫画家になるべく来日して、本も出版したとも聞いた。

パリのホテルに泊まった時、ちょうどコスプレ大会が開催されている時期にあたって、たくさんの若者たちが青や赤や緑の髪をし、不思議なコスチュームを着こんで地下鉄に乗り込んでいたし、ホテルにも宿泊していた。それが日本のアニメや漫画の登場人物の扮装だとわかったが、その人気に思わず笑ってしまった。こうした欧米の若者の日本熱(日本の漫画に対する熱)は、かなり高く、驚く。

日本のハロウィーンでは、西洋的なお化けやパンプキンだののコスチュームがあふれても、アメリカでは大の大人が、ピカチュウだのドラえもんだのの日本の漫画やアニメの人気者に扮するのだ。そんなどんちゃん騒ぎを見ていると、文化の坩堝を覗いているような気持ちにもなる。そんなところで融和があるし、お互いの文化を理解したい、という気持ちも感ぜられる。ハロウィーンは、そんな可能性を持っているのかもしれない。

後記:NYCを襲ったテロリストの犠牲になった方々のご冥福を祈ると共に、怪我をなさった方々の早い回復を願う。悪霊よりも、勘違いしている人間のほうがずっと怖い、という例を見せつけられた。それでも負けない!

コメント (1)
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