ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

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プロでも難しい、置きコーディの理由

2014-02-13 18:37:03 | きものコーディネイト

 

先日、あるきもののお店を覗いたときのことです。


たまたま、その店で購入したきものを、

でも、これに合う帯がないとかで、

相談にきていた人がいました。

同じテイストの帯を、

ほかの店で探してみつからなかったようです。

20代後半くらいの若い女性でした。

お店の人の一人がコーディしたものを見て、

「これでは地味なのではないですか」と、もう一人の方。

ほかの明るい帯を置き、

「これがいいと思いますよ」


 

 

P1281141

本文とは関係ありません。

私の置きコーディです。 



では着てみましょうということになって、

実際に着用したら、最初の「地味コーディ」のほうが

似合っているんですね。


彼女の顔だちは、どちらかというと、

清楚で大人しい感じ。

そのお顔立ちに、若いからと「明るい」あるいは「派手め」な

コーディはしっくりこなかった。

きもののほうが目立ってしまうんですね。

彼女は、最初の地味なほうの帯を購入していました。



そばで見ていた私は、

「プロでも、平置きコーディ(置きコーディ)って難しいんだな」

と実感しました。


洋服のスタイリストさんと話す機会があったので、

何気なく聞いてみると、

ファッションには、

着るものを素敵に見せるコーディと、

着ている人を素敵に見せるコーディ、

あとスタイリスト自身の好みもある」とのこと。

 

「~~一番難しいのは、

もちろん着ている人を素敵に見せるコーディです」

それは、「着る人のパーソナル・カラー、

雰囲気など、その人をよく知っていないと難しいから」だそう。

「~趣味と雰囲気を大事にする女優さんのコーディは一番難しい」

そうです。

なるほど。



ということは、似合う似合わないを知るには、

当然ですが、まず「自分を知る」ことが大事ということですよね。

置きコーディ、プロだから難しい~、

とも言えるようです。

自分を知っている人は美しい。

真木よう子、原由美子を着る 

 

 

雑誌のコーディを見て、特にきものの場合、

「あれも素敵、これも素敵」と思ってしまいますが、

着用してみると、「どうもしっくりこない」

これもある意味、当然で、

雑誌のコーディは購買意欲をそそるために

きものを素敵に見せる」コーディだからですね。

雑誌の置きコーディは、

「それ自体で完成しているような気がする」と

スタイリストさん。


きものの集まりに行くと、

「わあ、この帯素敵!」

「このきもの、00のものじゃない?すごいわあ」と、

皆さん、言い合っていますが、

「ものすごく似合っているわあ」というきものは、

意外に、「普通のきもの」

それって、ほかに褒め言葉がないからかなあと

思っていましたが、

「似合う」って、ホントは一番大切ですよね。


結婚式など場所によっては、

「似合うより、いいきもの」が大切なこともありますが、

それもまたきものの難しい(楽しい?)

ところではあります。


自分を生かすきもの。

道は遠いものです。



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コメント (4)
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