ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

谷崎文学と着物

2016-08-05 10:36:59 | きものの本&本

 

「谷崎潤一郎文学の着物を見る」

(河出書房新社・大野らふ・中村圭子)

という本を見つけました。

 

文字通り、作家谷崎の本のなか出てくるきものを

再現させたものです。

これは「細雪」のなかで冒頭

「中姉ちゃん、その帯締めて行くのん」

という有名にシーンのきものの掲載当時の挿絵。

小倉遊亀が描いたもの。

上の写真は、それを再現したきものです。

なるほどと拝見しながらも、

なぜか違和感があるのは、

自分が読みながら想像したときとは

微妙に違うからでしょう。

ファン心理ですね。

特に再現に違和感があるのは、

小説のなかの着物を実物で見せる

ことの難しさを感じます。

予算にも限りがあるしね。

 

谷崎が愛した松子さまのきものを

写真から再現したもの。

モノクロ写真はよく目にしていたのですが、

これをカラーで再現させると、まあ、

こんなに華やかな色、きものだったのねと。

昭和に初期には、こういう着物が流行りだったのね。

今のアンティーク派が身に着けているコーディですね。



有名なお花見シーンにしても、市川崑さんがセレクト

した着物はむしろ都会的?

関西好みとは少し違うような気がします。

小説を読みながら頭で描く着物は、

どうしても自分好みになるのでしょうね。


しかし、谷崎の着物(着るもの)への執着は

なかなかなもの。

「秘密」ではあられ模様に惹かれ女装?する

男の話まで書いています。

その再現は結構シックです。

やはり刺繍半襟を広く出しています。

から昭和の初めにかけてのモダンさっといったら。

今以上にめいっぱいおしゃれを

楽しんでいる女性たちの

息遣いが聞こえてきそうです。


素敵なヘア。

いまでも「ナウい

ということで、こちらもぜひ合わせて

ご覧ください。

谷崎の愛した美人たち」

谷崎美人姉妹の続きと芦屋界隈」

 

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