名のみの春がやってきたものの
歌の通りに風は寒い。
しかし近くの公園では紅梅が花開き。
そんな中、図書館で、つい手に取ったこんな本。
「物欲なき世界」(菅付雅信著・平凡社)
情報本は図書館で。
物欲のない人が増えているそうな。
そんでもってモノが売れないそうだ。
息子は運転するのメンドウと、車手放しはしたが、
娘はいまだに物欲の真っ最中~~。
ワタクシはといえば、ある時には物欲の波に呑まれ、
またあるときには「もう何もいらないな」と
この年になっても定まらず。
「モノを捨てよう、処分しよう」と
整理はするけれど、
後ろ髪をひかれる気持ちになることも。
ときが経つと、
やはりあれ捨てるのではなかった、と後悔することも~~。
「お片付けコンプレックス」→過去ブログです。
君の場合、
「捨てる即ブツヨク」ではないの?
と思うくらいモノに翻弄される。
そこで本を読みながら考えた。
タダでも十分に楽しめる自然の美しさ
こんなことに使ってごめんなさい。紅白梅さん。
本は、先進国に広がるモノ離れと
幸福の関係をいろんな例を出して説明。
曰く、大企業を辞めてオーガニックビジネスや
ボランティアに生きがいを見出す人。
買うのではなくモノをシェアする人たち。
人がモノを、ひいてはそれをゲットできるお金を
欲しがるのはそれが「幸福」への道だと
信じていたからだけど、
大昔からの課題、
「幸福はお金で買えるのか?」との問いに
真っ向勝負を挑む?
幸福とお金の関係でいえば、
年収200万!!で、
「あまり幸福ではない」と感じる人はわずか17.2%。
残りの80%以上の人は
「まあまあシアワセ」と感じているそうな。
これはすごいね。
年収5百万とそれ以上の人大金持ちの人とは
幸福度は差がないそう。
これはわかる気がする。
幸せはお金に、モノに左右されない?
モノを大量処分して「すっきり」、
モノはなくても「シアワセ」とは
世界(モノあまりの先進国に限るけど~~)の傾向だそう。
だけど、「すっきり」、
そんなに大事か?
と寄せては返す物欲の波にさらされながら思う。
モノと一緒に
大切なものも同時に捨てているんじゃないの、
って気が、この頃するようになった。
思い出いっぱい詰まったモノまで
役に立たないからと捨て。
すっきり、そんなに大事か?
古い布を大事にして刺し子やパッチワークと
いうアートができたように、
捨ててきたモノのなかに宝物、あったんじゃないの?
って気がしてきた。
素晴らしいアートの世界を作りだす。
アートには程遠いけど~~。
この年でPOO。邪魔といえば邪魔だけど、
こんなモノでも十分に楽しめる。
ショッピングセンターじゃなくても、
むしろ家のなかにこそ自分の欲しい
「宝物」あるんじゃないの?
って気がしてきた。
処分する、しないの基準がだんだん
定まってきた。
それは
「時の経過に耐えるもの」
時が経ってこそ大事になってくるものは
捨てない。
家にあるなあ、宝物。
この本は主にファッションやらレストランやらの
業界の人がどうするこれから?と参考にする
本だと思うけど、せっかく読んだのだから、
モノとシアワセの関係、
家のなかを見まわしながら、
少し考えてみることにしましょうか。
物語とはモノが語る、と書くくらいだから、
わが家のモノはいろいろなこと語ってくれる~~。
というわけで、
いつも応援ポチ
ありがとうございます。