カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

エアーメモリアルinかのや2017(その1)

2017-04-30 20:20:26 | おでかけ
 早朝5時に熊本を出発して鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地を訪ねた。

 「エアーメモリアルinかのや2017」を見るためである。

 前回は航空自衛隊新田原基地のエアーフェスタでブルーインパルスがメインだったが海上航空はよく知らなかった。

 海上航空だけでも機種が多いのに、陸と空が混じっているのでその種類の多いこと。

 展示飛行もあってなかなか楽しめた。

 あんまりあり過ぎて何から紹介して良いか分からないので、取り敢えずPAT-1は珍しいシーンに絞ってみた。

 
 (P3Cの飛行)
 小型機によるアクロバチックな飛行は見られても、こんな大型機によるアクロバット飛行は私は初めて見た。

 スピード感というなら小型ジェットというところだが、なにしろ重量級のど迫力は他を圧倒する。

 
 (P3Cのシャワー?)
 3機のアクロバット飛行の後2機は所定の位置に落ち着いたが1機はエンジンをかけたままシャワーを浴び始めた。

 こんなシーンも初めてでビックリ。

 
 (消防隊の消火活動)
 航空祭で航空火災の消火展示はこれまた初めてお目にかかった。

 相当に油を撒いて点火したのか、凄い火の勢いで4~5台の消防車が消火にあたったがなかなか鎮火しない。

 内心心配になるほどの消火活動だったのにビックリ。

 
 (民間のプロアクロバット飛行)
 whiskey papaという飛行機らしいが超小型軽量のわりにどうやらパワーは凄いらしい。

 きりもみ・背面・急上昇からの急降下、斜めになった姿勢のままスライドしながら飛んだりと自由自在。

 駐機中の大型機の直ぐそばを飛んだり観客の直ぐ上を終始背面のまま飛行したり・・・。

 

 着陸して直ぐ観客の前でパイロットが立ち上がって手を振ったり、挙げ句は観客の最前列に握手に来たりとサービス満点。

 この他にもいろいろあったが、それは明日以降にしょう。

 往復6時間の車移動で少々疲れた。

 
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傾いたお堂

2017-04-29 09:58:33 | 熊本地震
 ウオーキングなどと格好つけているが最近はのんびり散歩になりつつある。

 被災の町を元気にウオーキングは馬鹿みたいに見えるし、張り切りすぎは健康に良くない。

 といいつつ、実際はもうそんな元気はないというのが実態なのだが・・・。

 解体が進んで日頃見たこともない風景が広がって、今まで通ったこともない道があることを知る。

 
 (傾いたお堂)
 教育委員会が益城町33箇所巡りパンフレットを配布し、生涯学習課が健康のため巡りましょうと奨めている箇所には含まれていないが、こうしたお堂は沢山ある。

 もちろん無事なものは少なくて殆どのお堂などが傾いているが・・・。

 2~3年前から巡り始めて、あと5~6箇所を巡れば33箇所達成というところで地震で中断した。

 わざわざカメラを向けたのは、建てられた看板の文句に興味があったからだ。

 「町の貴重な文化財なので、勝手に移動などはしないで下さい」といった旨のことが書いてあった。

 なるほど、一帯が更地なのにポツリと傾いたお堂だけがあれば、復興の邪魔だと一時移動された挙げ句、忘れ去られることにもなりかねない。

 
 早春の頃一度刈り込まれた河川公園の芝生の広場も訪れる人も少なく、ハルジオンの花が咲き誇る草原を思わせる。

 これはこれで悪くはない風景ではあるのだが、手入れが行き届かない結果としての風景の広がりに思いは複雑となる。

 生きる場所、生活する場所の確保整備が先ず優先で、こうした文化的な施設や史跡の復興はずっと後になるのだろう。

 衣食足りての心のゆとりということなのだろうから仕方のない話か。

 
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ツツジと猫

2017-04-28 19:09:22 | おでかけ
 山田の藤を見た帰りに大津町の日吉神社のツツジを見に立ち寄った。

 小中学生の頃は引率されて何度か来たことがあるし、ツツジ祭といえば大津のツツジのことだと思っていた。

 今はあちこちにツツジの沢山咲くところが出来てしまい最近は訪れることも少なくなっていた。

 
 (日吉神社鳥居前)
 地震のために破風という独特の形をした鳥居はことごとく壊れていた。

 階段では猫がノンビリと出迎えてくれた。

 
 神社は大津の町を見下ろす高台にあって、ツツジは満開だった。

 さすがにツツジの大きさが違う、3~4mくらいの背丈があるのでツツジの林の中を歩く感じになる。

 花を見たかったらツツジの林から出ないと見えない。

 
 東には阿蘇を望むことが出来てなかなかのロケーションである。

 
 のんびり寝ながら出迎えた猫とは別に、次々と猫たちが現れてきた。

 若い女性がどうやらエサらしき物を持っていて、それを当てにしているようだ。

 野良なのか飼い猫なのか訊いたら、神社に住み着いている猫だという。

 何でも神主さんもエサを与えているらしいので神社猫ということだろう。

 世界遺産に登録される予定の天草の崎津教会付近の町にも町ぐるみで面倒を見ているらしい猫たちがいた。

 あちらが教会猫ならこっちは神社猫というわけだろう。

 教会と神社、猫もなかなか目の付けどころがよろしい。

 
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「山田の藤」をたずねて

2017-04-27 18:46:49 | おでかけ
 熊本県の玉名市の北西にある「山田の藤」が見頃を迎えている筈だというので出かけた。

 例年はもう少し早い時期に出かけていて、まだ少し早いな等といいながら小岱山の麓のマンサクの自生地い向かうのが通例だった。

 山の南斜面にある蜜柑農家などに立ち寄ってデコポンなどを買って帰っていたものだった。

 久しぶりに日吉神社にある通称「山田の藤」を見に出かけた。

 折角だからとあちこちの季節の花処を訪ねたのだがメインはあくまで「山田の藤」

 途中で腹が減ってしようがないので、弁当を買って「船山古墳公園」の草原で食べることにした。

 
 (江田船山古墳)
 船山古墳は菊池川流域に沢山存在する古墳の一つである。

 前方後円墳や円墳、横穴古墳など各種が点在しているなかで、鉄剣が発見されて有名になった。

 刀剣は国宝に指定され、現在は国立博物館に保管されている。

 弁当でどうやら元気が出てきたので、目的地にむかって出~発!

 
 (日吉神社参道の藤棚)
 
 (大木のような藤の蔓)
 平日だったが沢山の人が訪れていた。

 先ほど弁当を食べたばかりだったのに、塩豆大福なるものをまたまた食べてしまった。

 藤棚の下は独特の藤の花の香りが漂っていてなかなかよろしい。

 なるほどこんな香りなのだ。

 今まで藤の花の香りなど意識して嗅いだことがないことに気がついた。

 帰りもあちこちの花を訪ねながら寄り道して帰ったのだが、明日以降にUPしよう。

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庭の花・木に思う

2017-04-26 10:22:04 | 熊本地震
 今春植木市で買ってきた小さなサクランボの木に枝葉が出てきた。

 あまり背ばかりが高くなるのも困ると植木市の担当者に言ったら、程よいところでカットして腐食防止剤を塗っておけば切った付近から枝が出てくるから大丈夫だと教えて貰ったとおりにしておいたのだ。

 
 サクラ切る馬鹿・梅切らぬ馬鹿などと諺みたいな文句もあるし、サクランボも桜の親戚みたいなものだから大丈夫かと念を押したら大丈夫だという話だった。

 桃栗三年などというが、サクランボは何年なのだろうか。

 我が家の庭に金柑・柚子に次いで、三つ目の食べられる実の成る木ということで、成功すれば良いのだが。

 復興元年ということで、メモリアルツリーとして大切にしたいと思っている。

 新緑といい花といい、一番清々しい季節の到来だが目立たない小さな花もちゃんと咲き始めた。

 
 (チリアヤメ)
 咲いたら直ぐ散るが、しばらくは次々と咲く。
 
 (赤花夕化粧)
 夕化粧とはいささか色っぽい名前だが、極めて小さな花でよく見ると可憐な花である。

 ただし繁殖力は旺盛で、鉢の外にすぐに飛び出して増え続ける。

 手入れなど手間は掛からないが、油断するととんでもない事に成りかねない。

 謡曲の先輩から頂いた花はいろいろあるが、名前は日本的なものが多いことに気づいた。

 チリ菖蒲、赤花夕化粧、ヒメ緋扇、筑紫まつもと、小判笹、庭石菖、京鹿の子、などなど・・・。

 そして肝心の先輩のお宅は地震で全壊し、沢山あった花々も大部分は処分されてしまった。

 自宅を再建されて数ヶ月になるが、生活の再スタートに過去のものが相応しいかどうかは考えるところだ。

 一本の木、一輪の花、一鉢の草木にも持ち主のライフスタイルが反映されている。

 花のお気楽な里帰りもときとして迷惑となる。

 
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「熊本地震に感じた異変」の読者投稿記事あれこれ

2017-04-25 10:23:25 | 熊本地震
 熊本日々新聞が読者に投稿を募集した「熊本地震発生前に感じた自然や動物の異変」についての応募の幾つかが22日の読者欄から時々掲載されるようになった。

 飼い犬が尻尾を巻いて震えた、啓蟄を過ぎても虫が出て来なかった、咲いたボタンの花が一晩で落ちた、大量の毛虫が2階バルコニーの底面にぶら下がっていた、などと次々と・・・。

 傑作だったのは、調子の悪かった電子レンジの調子が良くなったり映らないことが多かったテレビが映り始めたというのもあった。

 この家電の話など、地震前の異変じゃなくて、地震後の話なのだが・・・。

 地震後の話なら私も一つ発見している。

 
 二つばかり隣の町内にあるお堂の回りの木が殆ど枯れたようになっている。

 回りは殆ど全壊で解体が80%くらい進んでいる地域である。

 左側の木は銀杏なので多分落葉しているだけで、時期が来たら葉っぱを出すはずだが、他のぐるりと後ろまで取り巻く木々は殆ど常緑の針葉樹だから変だ。

 特に「槇」の木が枯れているのが目立つ。

 
 近くの解体家屋で残された生け垣付近でも「槇」の木が枯れていた。

 近くの広大な地積を持つ無人のお宅の庭でも、枯れた針葉樹のようなものが数本見える。

 松などの場合、松食い虫の被害とも考えられるが「槇」の木というのはあまり聞いたことがない。

 横の生け垣の役目を果たしている色々な木々や蔦の花木には綺麗な花が咲き誇っていた。

 
 赤いツツジと白い藤の花が緑の葉っぱに映えてとても綺麗だ。

 お堂のまわりの木々が枯れるという事象がいつ頃からのことなのか私にはハッキリ分からないので何とも言えない。

 ただ一番新緑の眩しい季節を迎えているのに、そこだけが茶色の世界が広がっていてちょっと異様な光景である。

 
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春ですよ~お大事に~♪

2017-04-24 12:25:28 | 日常あれこれ
 庭のツツジが良い具合に咲きそろっている。

 剥き出しの境界ブロックの目隠しに、いろいろな種類のツツジを植えて置いた。

 品種もそれぞれ違うので同じ花は一つもないが今年は何故か順調な咲き具合だ。

 
 取り壊されたブロック塀の向こうでは新しい家の基礎工事が進んでいる。

 急に日差しが強くなり今までツツジの日陰で凌いでいた鉢類を移動させてやる必要もありそうだ。

 
 青鴫立とう呼び名のモミジも柔らかい葉を伸ばし始めた。

 もう暫くすると、浜辺に戯れる鴫の群れに似たような白い葉脈が緑の葉っぱに目立つようになるのだが・・・。

 
 家の中の靴箱の上では、一年前の地震で靴箱と共に玄関に転がり落ちて、葉っぱの部分が折れたり千切れたりしていたクンシランが今を盛りと咲き誇っている。

 ただし折れたり千切れたりした葉っぱはそのままで、ちょっと痛々しい。

 しかし君子蘭というくらいだから、玄関の一番目立つ場所に君臨している。

 地震の後、空いた植木鉢はほとんど処分したが、幾つか植え替えのため残した鉢があって、空けて置くのも勿体ないと近くの花屋に相方と二人で歩いて花の苗を買いに行った。

 この歩いてというところがミソで、遠くもなく、かといって無闇に近くもないバス停3つという中途半端な距離が歩くにはちょうどいいのだ。

 そして歩いている最中に一つ目のバス停付近の歩道で腕時計を拾った。

 交番までは徒歩ではかなりあって、普通のウオーキングの途中なら問題はないのだが花を買ってぶら下げては遠すぎる。

 一旦家に帰って、おばあさんは鉢に花を植え、おじいさんは交番へ時計を届けにという物語風にまとめることにした。

 新緑が眩しく花も咲き、陽気も良いので結構な話ではあるのだが、腕にはめていた時計を落としても気がつかないほどの陽気には、それなりの注意を要するようではある。

 「床屋にて眉毛鼻毛をカットする」

 
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熊本ルネサンスFC開幕戦勝利!!ロアッソも勝利!!

2017-04-23 19:23:58 | おでかけ
 今日は九州女子サッカーリグの開幕戦。

 ホームで新生「熊本ルネサンスFC」が戦う相手はニューウエーブ北九州。

 会場は宇城市ふれあいスポーツセンターだった。

 会場探しに迷った挙げ句にやっと辿り着いた。

 今日は熊本城をメインにブルーインパルスが復興を願っての飛行をすることになっていて、これも見たかったがサッカーの会場が初めての所だったので早めに家を出る必要に迫られてブルーインパルスを諦めた。

 そのかわり前日にブルーインパルスが予行演習で飛んでくれたので見に行った。

 
 20分間にわたって熊本市の上空で曲技飛行をした後、益城町上空~西原村~南阿蘇村とちゃんとスモークを出して飛んでくれたので皆でお口あんぐりで上空を見上げ喜んだ。

 おかげで今日は心置きなく「熊本ルネサンスFC」の試合を観に行くことが出来た。

 
 去年まで「益城ルネサンス熊本FC」として参戦していたのだが、地震の影響でホームグラウンドもスポンサー企業もおまけにチームの会社も解散してしまい、ことしは新しく「熊本ルネサンスFC」として再出発したのだ。

 
 なにしろ益城ルネサンス熊本FC時代の選手が主力とはいえ、12名というギリギリの人数での再出発なので怪我などするなよと心配になってくる。

 テレビも収録にも来ていて、我が熊本ローカル的にはとても明るいニュースなのだ。

 
 正真正銘の全員サッカーというわけで、相手チームのリザーブメンバーが大勢でウオーミングアップをしているのに、ルネサンスの方は1名も練習しているものはいないという状況だった。

 試合は前半に1点、後半に風上に立って2点を追加し3:0で勝利した。

 後半の途中で退場者1名を出したが、どうにか乗り切って勝ち点3をものにした。

 
 試合後にネット裏のサポーター席に挨拶で整列した選手の中に何名か以前から見慣れた顔があって、ちょっとホッとした。

 帰宅して相方と祝杯を挙げながら、金沢で戦っている「ロアッソ熊本」の試合をネットで確認した。

 1点先取して「かんぱ~い!」まさかの2点目が入って「かんぱ~い!」試合終了で「かんぱ~い!」。

 今日は女子サッカーの会場探しで迷子になった以外は、ほぼ100点の出来だった。

 終わり良ければ全てよし!!ってことで本日一件落着!!目出度しめでたし。

 
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自然観察のすすめ

2017-04-22 09:51:27 | 日常あれこれ
 ソメイヨシノが葉桜に変わることには、季節はちゃんと次のイベントを準備している。

 つい先日まで桜で賑わっていた秋津川河川公園の付近も藤棚で花が開き始めていた。

 
 去年までは、それほど気にも留めず、藤の花なら何処のお寺・・などと言いながら各地の神社やお寺などに出かけていたものだった。

 今年は珍しく相方も私も腰の調子がよく、揃って秋津川の桜を見に行ったので、すぐ横の広場にある藤棚に気がついていたのだ。

 
 桜もソメイヨシノから八重桜などの遅咲きに移っている。

 桜も早咲きから遅咲きまで、開花の時期は相当に幅が広いので上手く配置するとかなりの期間楽しめる。

 近くの町民グラウンドは最近になって、やっとコーナーの一角が使用可能になって子供達が野球の練習をしていた。

 ナイター照明の塔はみな撤収されてしまったが、グラウンドをぐるりと取り囲む楠の木は元気に衣替えの季節を迎えていた。

 
 秋の紅葉の時期とは違うが、新しい葉が出てくる儀式のように古い葉は紅葉して落ちていく。

 熊本は街路樹に楠が多いので、この時期は道路に落ち葉が沢山落ちて、通行する車の風で葉っぱが路上を右往左往することになる。

 数週間前に熊本日々新聞が「震災前・後に変わった現象に気づいたこと」を募集していたが、今日の朝刊の読者のページから掲載が始まった。

 虫のこととか、植物の花や成長に関することとか、はては電化製品の話まで飛び出してきて、なかなか面白い。

 沢山の個人が感じた異変もビッグデーターとして分析すれば、何らかの普遍性のある予兆らしきものが見えてくるかも知れない。
 「まあ駄目だろうね」などと言いながら、実は結構興味はあるのだ、こういう話には。

 それもこれも、自然の変化を見逃さない観察眼が必要なわけで、自然と親しむことが重要だ。

 せいぜい庭の草取りでもして、観察眼を養うことにしよう。

 
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お寺の建替え完成法要

2017-04-21 14:31:06 | おでかけ
 先祖の代から門徒となっているお寺の建て替えが行われる計画を3年前くらい前に承知した。

 先祖の土地から離れてン十年、今は2つ隣の町で生活しているがお墓は元の位置に鎮座している。

 建設委員会なるものが組織され、近郷近在の門徒はほぼ全員が立て替えのための寄付をした。

 右へ倣えで寄付をしたりしたら、おおよその工期等の連絡が来た。

 それなりの大きな木が必要だし、暫く自然乾燥などして変形などがないようにするため1年以上材木を寝かせて置く必要もあるそうで、寺社の建設はそれなりに大変のようだ。

 計画では昨年の3月に棟上げをして9月過ぎには秋の彼岸の法要が出来る予定であった。

 ところが基礎を作ったあと作業が遅れ、しかも棟上げをする直前に地震が来た。

 多くの寺が倒壊する中で、立て替えのため解体されていたため全く被害は無かった。

 3回ほど完成時期が遅れて延び延びになっていた本堂再建が成って本日完成の法要が執り行われた。
 
 ただ本堂だけの完成で、アプローチなどはまだ工事続行中だった。

 一週間前に境内などの草取りの奉仕活動があって参加したが、これで完成法要は出来るのだろうかと疑問に思った。
 
 まだ回りは工事が継続中で立ち入り制限のロープが張り巡らされていた。
 
 内部もまだガランドウで祭壇も、飾りもなにもない状態だった。

 本尊などは修復して近県のお寺に預けてあるそうでこれらのセッティングもそれなりに大変だろうと思ったものだった。

 しかし住職の言によると、照明や音響などは今朝までかかって業者がどうにか間に合わせてくれたという話だった。

 
 今まで畳敷きだった本堂も板の間になっていて、小さな椅子がセットされていた。

 みな年配のものが多く正座の出来ない人が多いので、確かに椅子は助かる。

 建物に一歩足を踏み入れると、新しい木の香りが本堂の中一杯に広がっていてとても気持ちが良い。

 皆さん赤い教本のようなものを持っていて、住職のお経に会わせて経を唱えている。

 手持ちぶさたの一時かと覚悟を決めていたら、何処かの女性が近づいてきて1冊手渡しながら「今この辺りです」と教えてくれた。

 で、とうとう皆さんに会わせてお経を唱えることになってしまったが、お陰で退屈はしなかった。

 「正信念仏偈」というやつで、後半は謡曲と同じように経文の右又は左にゴマ点(、)が打ってあってその方向・形によってお経の声の高低・長短など唱え方を分かり易くしている符号があるのが珍しかった。

 住職や皆さんの唱え方と符号を比べながら読み進むと終わり頃にはある程度おなじ調子で唱えられるようになった。

 法要や、葬儀などの際にお経を聞いていて音程やら調子の取り方に、いつも習っている謡曲に似た感じがしていたのだが、まさかお経にゴマ点をうって節をつけているとは知らなかった。

 今度の謡曲の練習の日には、皆に知ったかぶりして自慢してやろうと思う。

 最後の住職の法話に出てきた「諸行無常」も震災という事実の前にはなかなかの説得力を持つ。

 時々はお経もいいものだ。

 「幸福と不幸はいつも人の数」

 
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