最近、夜になるとときどき屋根を叩く音が響く。和宮様が「間者かもしれないので調べるのじゃ」との指示が出たので、さっそく現場らしき周辺を調査する。すると、庭の隅に栗やイガが落ちていた。原因はこれだったか、とあわてて栗の樹の周りを草刈りすることとなった。
一日ではできないので翌日も草刈りを続行する。そこでわかったことは、栗は15日ころから落下し出して、とっくにイノシシが食べ始めていたということだった。イノシシは食べる場所を決めていて食べ終わったイガや栗皮が10個以上も集中していたところもあった。
それでも山のあちこちに残された栗を確保する。これは人間用のものにする。夜から明け方までに落ちた栗はイノシシ優先とする、という紳士協定を暗黙の了解とする。また、3本の栗の樹のうち1本は枯れてしまったので収穫は以前より激減した。でも、ほどほどがいいというのが自然の摂理なので現状は受け入れることにする。