山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

助っ人 茶畑跡に 参上!!

2021-03-16 21:52:04 | 出会い・近隣

 オイラがついに後期高齢者になったとたん、前頭葉も体力も劣化してしまい、物事を総合的に考えたりそれを遂行する衰えを痛感するようになってしまった。そんなとき、ボランティア仲間であり、ガン患者仲間である山猿さんから再三「茶畑跡の作業を手伝うよ」とのありがたい言葉をいただいていた。

 そこで、まずはシカ対策のフェンス作りを一緒にやることになる。せっかく花木や果樹を植えても枝を折ったり木の皮を食べたりして枯れさせてしまうという被害がいくどもあったからだ。

 作業が始まると、オイラより重症だったはずの山猿さんなのに、その瞬発的な行動力に舌を巻く。軽トラックに必要な工具や資材も満載していて、そのおかげで20mものフェンスをあっという間に完成させてしまった。

   

 けっきょくのところ、購入した杭をはじめ圧倒的に杭が足りないこともわかり続きは後日にやることになった。これができれば安心して花木や野菜を植えられるというわけだ。早く終わってしまったので、裏山から杭にする太目の竹を伐り出す作業を行う。

    

 そして、山猿さんが持参してきたドラム缶コンロを使って昼食となる。剪定して間もなくの枝が山積してあったのでそれを燃やして熾火にしていく。山猿さんも杉の葉を持参するという気配りの良さにも頭が下がる。しかも、自家製の和え物や干物・缶詰までも用意してくれた。

              

いつもだと、焚き火うどんを作るのだが、今回は和宮様お手製の「ひじきおこわ」が主食となった。収穫したシイタケをはじめ具たくさんのおこわだった。あまりにすいすい食道をスルーするのでお代りが続きそれだけで満腹となる。体調が思わしくなかった和宮様だったががんばって調理してくれた。

 山猿さんの心身もフットワークよろしく「また来るよ」とにこやかに軽トラに飛び乗って帰路についた。コロナ禍に陰鬱になりがちの世の中にもかかわらず、山猿さんのさわやかなふるまいが忘れられない。

 その夕方、近所の人がやってきて焚き火を囲んで談論風発。丸干しを焼きながらあっという間に21時近くになってしまった。おかげで、焚き火常設所に積んであった木の残骸は少しずつコンロに投入され、完全にきれいな灰となった。さいわい、天気に恵まれ風が穏やかだった早春がきょう一日を後押ししてくれたのだった。

コメント
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